ふせんを活用「“東大式” 学習計画」がすごい。やるべきことがどんどん具体化される!

現役東大生・西岡壱成さん×教育系YouTuber・葉一さん対談「東大式学習計画の立て方」01

張り切って勉強の計画を立ててみたものの、途中でうまくいかなくなることも多いものです。ベストな学習計画とはどのように立てるべきなのでしょうか

著書『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)で一躍注目を集め、新刊『マンガでわかる 東大勉強法』(幻冬舎)も評判の現役東大生・西岡壱誠(にしおか・いっせい)さんと、YouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」が人気の教育YouTuber・葉一(はいち)さん。ふたりの「勉強の達人」に教えてもらいました。

構成/岩川悟 取材・文/清家茂樹 写真/石塚雅人

現役東大生・西岡壱成さん×教育系YouTuber・葉一さん対談「東大式学習計画の立て方」02

予定はやれることの70%に抑え、バッファーを設ける

――勉強の計画を立てる際、おふたりはなにに注意すべきだと思いますか。

西岡さん
そういえば、葉一さんは「70%」が重要だといっていましたよね?
葉一さん
そうそう。やれると思うことの70%の予定を入れる。参考書や問題集を1日に10ページ進められると思ったら、7ページにするわけです。

特に社会人の場合、自分で決めたタスクをこなせないと、「自分は駄目な人間だ」なんて思って、どんどん負のスパイラルに陥ることもあります。だから、10ページ進められると思っても7ページがいい。決めたことを絶対にやれるようにすることが必須条件になるわけです。100%の予定を入れると、なんらかの不可抗力によって予定をこなせないということも起きますからね。

西岡さん
僕の場合も「予備日」をつくりますね。たとえば1週間のうちで日曜日の午後にはなんの予定も入れないとか、バッファーを設けるわけです。もし、それまでにきちんと予定をこなせたら、遊ぶなりやりたいことをやるなりすればいい。でも、人間なんて計画どおりにはできないものなんです(笑)。
葉一さん
できない、できない(笑)!
西岡さん
できないから、僕は二浪したわけですしね……(笑)。で、そのできなかったことを予備日にやる。あるいは、「これはいまやっておかなきゃ!」というような緊急性の高い予定が急遽入ることもありますから、それに対する備えという意味もあります。

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「ふせん」を使ってやるべきことを具体化する

――計画の立て方のほかに、うまく計画をこなしていくためにできることはありますか。

西岡さん
受験勉強のときに僕がやっていたのは、3カ月後くらいまでの比較的長い期間にやっておきたいことを1枚の紙にばーっと箇条書きにするということ。そのあと、それらを細かいタスクに分けて「ふせん」にひとつひとつ書き、もう1枚の別の紙に貼る

たとえば、ある参考書を3カ月後までに終わらせたいなら、1ページから10ページのふせん、11ページから20ページのふせんをつくるといった具合ですね。そして、できたものからふせんを取って捨てていく。ふせんを貼った紙が真っ白になったらクリアというわけです。

――そのメリットはどういうところにあるのでしょうか。

西岡さん
まずは、ふせんを捨てていくのが快感になるということ。だからこそ、それがモチベーションになる。それから、やるべきことを具体化するという意味もあります。大学受験の勉強にしろ資格勉強にしろ、なにをどうすれば合格するのかわからないという状況が不安に陥る元凶です。だったら、やるべきことを具体化してやればいい。ふせんで「これをやれば受かるリスト」をつくるわけです。
葉一さん
資格勉強の場合は、資格の種類によってやるべきことがはっきりしているものもありますが、特に大学受験の場合は「これをやったら合格」というものが決まっていないために、もやもやして不安になって動けない人もいるからね。やることを決められないと動けないのだったら、やることを決めるしかない。

――そうして、長期間のうちにやるべきことを1週間や1日のスケジュールに落とし込むということもありますか?

西岡さん
それは人それぞれでしょう。1日のスケジュールに落とし込んだほうがやりやすいというなら、同じようにふせんをつくってスケジュール帳に貼っておく。そして、終わったらふせんを取る。やり方は同じですね。

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学習計画には「具体的な数字」を入れる

――具体化という点でいうと、新刊『マンガでわかる 東大勉強法』(幻冬舎)のなかで、西岡さんは勉強の計画に「具体的な数字を入れる」ことも重要だと主張されていますね。

西岡さん
受験生に「今日はなんの勉強をするの?」と聞いてみると、なかには「数学の勉強をします」という子がいるんです。それではなんの意味もない。

たとえば、模試で数学のある問題で間違ったのなら、まずはその振り返りが必要です。公式を理解できていなかったのか、公式の使い方が間違っていたのかなど、間違った原因を探すことが重要なのです。そうすれば、その原因をつぶすためにはどの問題集のどの問題を復習しないといけないのかがわかるはず。すると、問題集の「○ページの第△問を復習する」というふうに、自然に具体的な数字が出てくるはずなのです。

葉一さん
社会人でも、スケジュール帳に「資格勉強日」なんてあいまいに書き込んでいる人がいるよね。でも、それだと参考書を開いただけでも勉強したことになってしまう。かといって、具体的な予定をやり切ったわけではないから、達成感も薄い。これでは、モチベーションはなかなか上がりません。

――ほかに、学習計画をうまく進めるうえで大切なことはありますか。

葉一さん
特に、仕事をしながら勉強をする社会人なら、効率化を図る必要性があるでしょうね。勉強はそもそも計画どおりに進められないのが現実です。たとえ先の話のように70%の力でできる予定にしていても、必ずそのなかから間違ったりわからなかったりすることが出てくる。そしてその部分は、翌日以降に勉強することとして改めて追加されていきます。だとしたら、その復習をなるべく効率的にしなければなりません

そこで、仕事中でもある瞬間になったら復習すべき内容を思い出すことを習慣化するなどして勉強の吸収率を上げていくべきでしょうね。

西岡さん
僕が受験生だった頃は、忘れがちな英単語をスマホのホーム画面に表示していたことがありますね。
葉一さん
それだったら間違いなく強制的に思い出す。それはいいね!

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【プロフィール】
西岡壱誠(にしおか・いっせい)
1996年3月13日生まれ、北海道出身。現役東大生。歴代東大合格者ゼロの無名校から東大合格を決意。2浪をしながらも、読書法を一変させることで「考える力」を向上させ東大に見事合格。その読書法をまとめた『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)が累計26万部を突破するベストセラーとなり、一躍注目を集めた。現在、東大で40年以上の歴史を持つ書評誌『ひろば』の編集長、人気受験マンガ『ドラゴン桜2』(講談社)の総合プロデューサー、2019年5月にリリースされた勉強系Webマガジン「Study-Z」の編集長を務めるなど、多方面で活躍している。『東大で25年使い続けれられている「自分意見」の方程式 最強のアウトプットの作り方』(KADOKAWA)、『書き込み式「東大作文練習ノートつき」 東大作文」(東洋経済新報社)、『東大集中力 やりたくないことを最速で終わらせる』(大和書房)、『現役東大生の世界一おもしろい教養講座 正しく未来を見通すための「地理的思考」入門』(実務教育出版)など著書多数。

【プロフィール】
葉一(はいち)
1985年3月11日生まれ、福岡県出身。教育系YouTuber。教員を目指して東京学芸大学にて教員免許を取得するものの、卒業後は教材会社にて営業職を務める。そののち、全国展開する学習塾に転職し、埼玉県内の教室で3年間にわたって教壇に立つ。2012年、経済的事情により望む教育を受けられない子どもたちの教育格差の解消を目指し、教育YouTuberとなる。現在、YouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」にて、中学校の5教科を中心に、小学校算数、高校数学などの「授業」動画を配信している。著書に『はいちの楽しくなる数学 中学1年』『はいちの楽しくなる数学 中学2年』(ともに文英堂)がある。

【ライタープロフィール】
清家茂樹(せいけ・しげき)
1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。

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