現役東大生が「友だちが多いヤツが東大に合格する」と言う根拠。やっぱり “性格がいい人” が伸びていく

現役東大生・西岡壱成さん×教育系YouTuber・葉一さん対談「うまくいく人の特徴」01

勉強でも仕事でも、「うまくいかない人」にはなりたくないものです。では、なんでも「うまくいく人」になるには、どうすればいいでしょうか

お話をしてもらったのは、著書『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)で一躍注目を集め、新刊『マンガでわかる 東大勉強法』(幻冬舎)も評判の現役東大生・西岡壱誠(にしおか・いっせい)さんと、YouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」が人気の教育YouTuber・葉一(はいち)さん

それぞれが「勉強の達人」ですが、ふたりの話は意外にも勉強のテクニックなどではなく「性格」に向かっていきました。

構成/岩川悟 取材・文/清家茂樹 写真/石塚雅人

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友だちが多い人間ほど、東大に合格しやすい?

――西岡さんは、新刊『マンガでわかる 東大勉強法』(幻冬舎)のなかで「友だちが多いヤツが東大に合格する」と述べられていますが、その真意はどんなものでしょうか。

葉一さん
へえ! それはぜひ聞いてみたい。どうしよう、僕、友だちが少ないんだけど……(笑)。
西岡さん
いやいや、そんなことはないでしょう!
葉一さん
で、どういうことなの?
西岡さん
「友だちが多い」という言い方をしていますが、これは「性格がいい」ということです。

勉強で成果を挙げるには、間違ったところをきちんと見直して復習する必要がある。でも、性格が悪いとそれができないんですよ。「ケアレスミスだ」「この問題は意地悪だ」なんて考えて、自己の成長を妨げてしまうのです。

でも、本当なら、どんなにケアレスミスに思えても、そこからなにかを学ばないといけない。そういう謙虚さであり素直さが必要です。そう考えると、勉強や仕事で成果を挙げるには、性格の良さが重要だと思うわけです

現役東大生・西岡壱成さん×教育系YouTuber・葉一さん対談「うまくいく人の特徴」03

――性格の良さによって、結果的に友だちが多くなるということですね?

西岡さん
それに人間、ひとりでは頑張れないこともあります。勉強をするにも、一緒に頑張っている友だちがいるから頑張れるという部分がある。最初は、資格試験に受かりたいとか、それで給料を上げたいといった個人的な願望からスタートしてもいいんです。でも、一緒に勉強に励む友だちがいたら、「友だちと一緒に試験に受かりたい」「応援してくれる仲間に応えたい」といった別の願望が出てきて、モチベーションがさらに上がるということもあるはずです
葉一さん
話を聞いていて、友だちが多くて結果を出せる人というのは、友だちと過ごすことが本当に好きな人なんじゃないかなと思った。その好きなこととは、人によっては恋人と過ごすことでも、逆にひとりで過ごすことかもしれない。要は自分の大事な時間をちゃんと担保するために、ほかの時間で効率よく努力できる人が強いんだろうなと思う
西岡さん
なるほど。大切な時間がその人を強くする。
葉一さん
一方、性格が悪い人はそれらを言い訳にするよね? 勉強で結果を出せなければ、恋愛のせい、友だちと遊びすぎたせいというふうに……。だけど、性格がいい人は、たとえ結果を出なかったときもまわりのせいにはしない。謙虚さをもって反省し、自分の成長のために努力できる。
西岡さん
僕が二浪したのも性格が悪かったからですから。
葉一さん
そう言えるから強いし、いまがあるんだと思うよ。
西岡さん
ありがとうございます(笑)!

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ありとあらゆることから学ぶという姿勢が大切

――周囲にいる人のなかで、勉強に限らずさまざまな面で活躍している人の性格に共通点は見えますか。

西岡さん
先の話に戻りますが、やっぱり素直さですね。たとえば、人の話を聞くにも、自分の先入観やなにかのバイアスの影響を受けることがない。どんなに意見が違う人の話でも、話を遮るのではなく「いったんは聞いてみよう」という姿勢を持っている。そして、そのなかからなにかを得ようとしているように思います。
葉一さん
「いや」「だけど」って、逆説の接続詞で会話を遮る人っているよね。
西岡さん
本当に取るに足らない会話からでも学べることがあるものだと思うんですけどね。やっぱり素直に人の話を聞ける人間の成長スピードは速いですよ。ただ、僕には社会人経験がないので、社会人経験のある葉一さんの意見を聞いてみたいですね。
葉一さん
西岡君が学生だってことを忘れてた。威厳がありすぎて……。
西岡さん
いやいや、著書にも「現役東大生」って書いてありますから!
葉一さん
どんなことからも学ぶということでいえば、僕自身は日常生活のなかで反面教師を大事にしていますね。社会人だと、嫌な上司っているものでしょう。でも、その上司に対してイライラしていても、まったく自分のためにはならない。だから、サラリーマン時代には「どうしてこの上司はこんな思考なんだろう」と考えて、自分が上司の立場になったときの部下との接し方に生かそうとしていました。ネガティブな体験をポジティブな方向にもっていくだけでも人生は楽しくなる――つまり、うまくいくんじゃないかと思います。

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なにかをしない、できない言い訳を考えていては成功できない

――ほかに、勉強やその他のことの成功、失敗と性格の関係性についてお考えはありますか。

葉一さん
僕の実感だと、「なんで勉強するの?」という理由づけを求める子はなかなか成績が上がりません。本当に知的好奇心としての哲学的な「なんで勉強するの?」と思うケースもあるでしょうけれど、多くはただ勉強をしたくないだけなんです。資格を取りたいという社会人なら勉強する理由ははっきりしていますが、学生が勉強することの意味なんてあとからわかるものですよ。
西岡さん
やるべきことをやらない理由、言い訳を見つけたがる人って、どんな分野においても成功しないでしょうね
葉一さん
言い訳ということでいうと、コミュニケーション能力が低いことを言い訳にしている人もなかなか成功をつかめないでしょうね。そういう人はコミュニケーション能力の低さが問題だと自分でわかっているのに、改善のためになにかをしているかというとしていないというケースも多いものです。あるいは、たとえコミュニケーション能力が低くても、世の中にはうまく進められることも多いのに、そこには目を向けていないことも多い。

いま、コミュニケーション能力の低さに悩む人は学生にも社会人にも多いですが、コミュニケーション能力の低さをなにかがうまくいかないことの言い訳にしている人には、意識改善が必要だと思います。

西岡さん
自分のミスや短所も謙虚に認め、それに対する対処法を考えるべきですね。そう考えると、「友だちが多いヤツが東大に合格する」という僕の主張はやっぱり正しいといえそうです(笑)。

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【プロフィール】
西岡壱誠(にしおか・いっせい)
1996年3月13日生まれ、北海道出身。現役東大生。歴代東大合格者ゼロの無名校から東大合格を決意。2浪をしながらも、読書法を一変させることで「考える力」を向上させ東大に見事合格。その読書法をまとめた『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)が累計26万部を突破するベストセラーとなり、一躍注目を集めた。現在、東大で40年以上の歴史を持つ書評誌『ひろば』の編集長、人気受験マンガ『ドラゴン桜2』(講談社)の総合プロデューサー、2019年5月にリリースされた勉強系Webマガジン「Study-Z」の編集長を務めるなど、多方面で活躍している。『東大で25年使い続けれられている「自分意見」の方程式 最強のアウトプットの作り方』(KADOKAWA)、『書き込み式「東大作文練習ノートつき」 東大作文」(東洋経済新報社)、『東大集中力 やりたくないことを最速で終わらせる』(大和書房)、『現役東大生の世界一おもしろい教養講座 正しく未来を見通すための「地理的思考」入門』(実務教育出版)など著書多数。

【プロフィール】
葉一(はいち)
1985年3月11日生まれ、福岡県出身。教育系YouTuber。教員を目指して東京学芸大学にて教員免許を取得するものの、卒業後は教材会社にて営業職を務める。そののち、全国展開する学習塾に転職し、埼玉県内の教室で3年間にわたって教壇に立つ。2012年、経済的事情により望む教育を受けられない子どもたちの教育格差の解消を目指し、教育YouTuberとなる。現在、YouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」にて、中学校の5教科を中心に、小学校算数、高校数学などの「授業」動画を配信している。著書に『はいちの楽しくなる数学 中学1年』『はいちの楽しくなる数学 中学2年』(ともに文英堂)がある。

【ライタープロフィール】
清家茂樹(せいけ・しげき)
1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。

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