勉強でも仕事でも、「うまくいかない人」にはなりたくないものです。では、なんでも「うまくいく人」になるには、どうすればいいでしょうか。
お話をしてもらったのは、著書『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)で一躍注目を集め、新刊『マンガでわかる 東大勉強法』(幻冬舎)も評判の現役東大生・西岡壱誠(にしおか・いっせい)さんと、YouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」が人気の教育YouTuber・葉一(はいち)さん。
それぞれが「勉強の達人」ですが、ふたりの話は意外にも勉強のテクニックなどではなく「性格」に向かっていきました。
構成/岩川悟 取材・文/清家茂樹 写真/石塚雅人
友だちが多い人間ほど、東大に合格しやすい?
――西岡さんは、新刊『マンガでわかる 東大勉強法』(幻冬舎)のなかで「友だちが多いヤツが東大に合格する」と述べられていますが、その真意はどんなものでしょうか。
勉強で成果を挙げるには、間違ったところをきちんと見直して復習する必要がある。でも、性格が悪いとそれができないんですよ。「ケアレスミスだ」「この問題は意地悪だ」なんて考えて、自己の成長を妨げてしまうのです。
でも、本当なら、どんなにケアレスミスに思えても、そこからなにかを学ばないといけない。そういう謙虚さであり素直さが必要です。そう考えると、勉強や仕事で成果を挙げるには、性格の良さが重要だと思うわけです。
――性格の良さによって、結果的に友だちが多くなるということですね?
ありとあらゆることから学ぶという姿勢が大切
――周囲にいる人のなかで、勉強に限らずさまざまな面で活躍している人の性格に共通点は見えますか。
なにかをしない、できない言い訳を考えていては成功できない
――ほかに、勉強やその他のことの成功、失敗と性格の関係性についてお考えはありますか。
いま、コミュニケーション能力の低さに悩む人は学生にも社会人にも多いですが、コミュニケーション能力の低さをなにかがうまくいかないことの言い訳にしている人には、意識改善が必要だと思います。
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【プロフィール】
西岡壱誠(にしおか・いっせい)
1996年3月13日生まれ、北海道出身。現役東大生。歴代東大合格者ゼロの無名校から東大合格を決意。2浪をしながらも、読書法を一変させることで「考える力」を向上させ東大に見事合格。その読書法をまとめた『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)が累計26万部を突破するベストセラーとなり、一躍注目を集めた。現在、東大で40年以上の歴史を持つ書評誌『ひろば』の編集長、人気受験マンガ『ドラゴン桜2』(講談社)の総合プロデューサー、2019年5月にリリースされた勉強系Webマガジン「Study-Z」の編集長を務めるなど、多方面で活躍している。『東大で25年使い続けれられている「自分意見」の方程式 最強のアウトプットの作り方』(KADOKAWA)、『書き込み式「東大作文練習ノートつき」 東大作文」(東洋経済新報社)、『東大集中力 やりたくないことを最速で終わらせる』(大和書房)、『現役東大生の世界一おもしろい教養講座 正しく未来を見通すための「地理的思考」入門』(実務教育出版)など著書多数。
【プロフィール】
葉一(はいち)
1985年3月11日生まれ、福岡県出身。教育系YouTuber。教員を目指して東京学芸大学にて教員免許を取得するものの、卒業後は教材会社にて営業職を務める。そののち、全国展開する学習塾に転職し、埼玉県内の教室で3年間にわたって教壇に立つ。2012年、経済的事情により望む教育を受けられない子どもたちの教育格差の解消を目指し、教育YouTuberとなる。現在、YouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」にて、中学校の5教科を中心に、小学校算数、高校数学などの「授業」動画を配信している。著書に『はいちの楽しくなる数学 中学1年』『はいちの楽しくなる数学 中学2年』(ともに文英堂)がある。
【ライタープロフィール】
清家茂樹(せいけ・しげき)
1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。