シンプルな勉強技術で学習効率上げまくり! 「紙1枚」でまとめる勉強法3選

「紙1枚」でまとめる勉強法01

勉強に時間を割いているのになかなか成果が出ない……。
本やセミナーの内容をすぐに忘れてしまう……。
時間がなく、勉強が進まない……。

上記のようにお悩みのみなさんに、今回はシンプルに「紙1枚」でまとめる勉強法を3つご紹介します。必要なものは紙とペンのみ。日々の勉強に1枚の紙をプラスして、学習効率を上げまくりましょう!

【1】20字インプット学習法

学んだことをすぐに忘れてしまう、セミナーに行っても情報量が多すぎて頭が追いつかない。そんな方へおすすめしたいのが、20字インプット学習法です。これは、企業向けスキル研修などを行なう「1枚」ワークス株式会社代表取締役・浅田すぐる氏が提唱する学習法。その名のとおり、セミナーや授業の内容、本から学んだことなどを、紙1枚に20文字で要約します。

浅田氏によると、インプットした情報を自分で要約できないという状態は、受動的に知識を詰め込んだだけの状態。そのままでは、せっかく学んだこともすぐに忘れてしまうそう。一方、インプットした事柄について要約して表現できるレベルにまで考え抜けば、学んだ内容を長く記憶でき、仕事などにも活かしやすくなるそうです。

やり方のポイントは次のとおり。

【ルール】

  • 紙の推奨サイズはB5。ただしA4でも可。
  • パソコンだと脳が活性化しないので、手書きで行なう。
  • 学びたいテーマはなんでもOK

【手順】

  1. フレームの作成(
  2. テーマ、日付を記入
  3. 目的を記入(
  4. キーワードのピックアップ()10分以内
  5. グルーピングして考えをまとめる(
  6. 20字にまとめる(

筆者も実際に、ジェームス・W・ヤング氏の著書『アイデアのつくり方』を読んで20文字でまとめてみました。こちらをご覧ください!

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(※図中の「1P(ワンフレーズ)」は「20文字」という意味。数文字の誤差はOKです!)

「20字インプット学習法」を実践した感想

シンプルな出来上がりに反して、作業中は非常に頭を使いました。というのも、本から言葉を抜き出すだけでは、とても20字では要約できないと感じたからです。本の言葉を自分の言葉に落とし込む過程で、読み直したり考え直したりした結果、内容をより深く理解することにつながりました。

なお、自分の考えをまとめるときには、矢印のほか、「〜のあとで」といったフレーズを使うことが有効だと感じましたので、みなさんもぜひ活用してみてください。

今回筆者は本1冊を要約しましたが、難解な本や厚い本なら、興味のある章だけに絞って20字にまとめても効果がありそうです。またセミナーであれば、「あらかじめシートをつくっておく→受講しながらキーワードを書き込む→セミナーが終わってから考えをまとめて要約する」という使い方をすれば、最高のインプット&復習方法になるのではないでしょうか。

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【2】マインドマップ

知識は増やせても、自分の意見やアイデアにつなげることが苦手、という方へおすすめしたいのがマインドマップです。

マインドマップとは、イギリスの教育者であったトニー・ブザン氏が提唱したアウトプット方法。紙の中心に主題を書き、そこから連想した言葉やイメージを、放射状に書いてつなげていくというものです。

マインドマップのメリットは「連想を見える化できる」という点にあります。

あなたには「アイデアが浮かんだのにすぐ別のことを考えてしまい、何を考えていたか忘れてしまった」という経験はありませんか? これは、自然と連想が広がり、思考がどんどん変化するという脳の特徴によるもの。考えが変わっていくうちに、最初に頭のなかに浮かんだ事柄はいつの間にか忘れてしまうものなのです。

そんな、本来忘れてしまう思考の過程を残しておくことができるのが、マインドマップの利点。作成したマインドマップを見直せば、一度は頭のなかに浮かんだものの忘れてしまった意見やアイデアをあらためて振り返ることができるのです。

勉強の場面であれば、読書後の内容整理にマインドマップは便利です。作成の手順は次のとおり(教育業を営む株式会社i Motivatios代表・粂原圭太郎氏による解説を参考)。

  1. A4の紙とペンを用意する。
  2. 紙の中心に「この本から何を学びたいか」という目的を設定する。
  3. 本から得た知識や気づきをどんどん放射状に書いていく。

先ほどと同じ『アイデアのつくり方』を読み、学んだ知識や自分なりの考えを書き出したマインドマップがこちらです!

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(※筆者の工夫として次のように色分けしました→目的:、本から得た知識:、気づき:

「マインドマップ」を作成した感想

筆者は普段、本の内容を理解して記憶するだけで終わりにしてしまうことがよくあります。しかし、マインドマップをつくってみると、本から得た気づきやアイデアの発見にも力を注ぐことができました。また、本を読んで勉強している最中は理解や記憶のために頭を使いながらも、じつは多くの気づきを得ているのだと自覚できました。

マインドマップは、時間をおいてから復習する際にも有意義に活用できると思います。たとえば、読んだ本とマインドマップをセットで保管しておき、あとで見直す。そうすれば、マインドマップが本の中身を覚えているかのチェックシートになるだけでなく、新しい気づきやアイデアを増やすきっかけとしても働きそうです。一度つくってしまえば、一生ものの価値ある学びにつながりそうですね!

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【3】マンダラート

勉強したいけれど忙しくてなかなか時間がとれない人におすすめなのが、マンダラートです。マンダラートはいわば、勉強効率を上げまくる「最強の下準備」。一度つくっておけば、効率的に知識をインプットするのに役立ちます。

マンダラートとはもともと「アイデア発想法」として、デザイナーの今泉浩晃氏が考案したもの。これが「目標達成」「ブレインストーミング」「講義の記録」などさまざまに応用されています。基本形は、大きな正方形が3×3=9マスと、それぞれの正方形をまた3×3=9マスに分けた、合計81マスの表。この81マスを目的に応じた要素で埋めていくのです。

ではなぜこのマンダラートが、勉強の下準備に有効なのでしょう。精神科医の樺沢紫苑氏によると、マンダラートは記憶の定着や、必要な情報を集めやすくすることにも活用できるのだそうです。

樺沢氏いわく、インプットされた知識は、図書館の分類棚のようにジャンルや内容ごとに区分けされていたほうが、記憶に残りやすいとのこと。勉強の前にマンダラートをつくり、自分が学びたいことを内容ごとに分けて見える化しておくと、知識を区分けしながらインプットできるようになるため、記憶に残りやすくなるというわけなのです。

また樺沢氏は、マンダラートの作成により「興味・関心のアンテナ」が立つと言います。たとえば、インターネットの膨大な情報や、書店に並ぶたくさんの本のなかからでも、自分に必要なものを優先して見つけられるようになる効果もあるそうです。

こちらも実際に筆者が作成してみました。今回のマンダラートのテーマは「自分が欲しい情報」で、とった手順は以下。

  1. 中央のマスに、今回の目的である「自分が欲しい情報」と書く(
  2. いまインプットしたいと思っている情報を、周囲の8マスに書く(
  3. 8マスに埋めたものを、周囲の大きな正方形の中心に転記し、さらに具体化したものを周囲のマスに書く(

そして、出来上がったものがこちらです!

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「マンダラート」を作成した感想

筆者はよく、移動中の電車でインターネットのコラム記事や本を読んでインプットをするのですが、少しずつしか読むことができず、効率が悪いと感じていました。そこで、インプットの前に、今回作成したマンダラートを一度見直す作業を挟んでみました。すると、じっくり読む箇所と読み飛ばす箇所が明確になり、とても効率的にインプットができるようになったのです。また、普段流し読みしているネットニュースも、マンダラートに書いた事柄につながる内容のものにはアンテナが働き、強く印象に残るようになりました。

作成したマンダラートを机の前に貼る、写真を撮ってスマートフォンに保存する。そして、情報をインプットする前に一度見直す、という使い方はとてもおすすめです。

***
「紙1枚」でまとめる3つの勉強法すべてに共通していたのが「目的を設定する」ということでした。効率的な勉強をする前提として、「何を学びたいか」がはっきりしていることが大切だ――このことを実感できたことも非常に大きな収穫でした。みなさんの学習に、ぜひ1つでも役立ててもらえれば幸いです。

(参考)
ジェームス・W・ヤング著, 今井茂雄訳(1988),『アイデアのつくり方』, CCCメディアハウス.
浅田すぐる(2018),『すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法』, SBクリエイティブ.
マインドマップの学校|マインドマップはなぜ役立つ?
粂原圭太郎(2019),『偏差値95、京大首席合格者が教える「京大読書術」 仕事にも勉強にも必須な 「理解力」と「連想力」が劇的に身につく』, KADOKAWA.
メンタリストDaiGo(2018),『科学的に正しい英語勉強法』, ディーエイチシー.
STUDY HACKER|京大首席合格者が読書後に実践する「A4用紙アウトプット術」が思考整理に効く。
樺沢紫苑(2019),『学び効率が最大化するインプット大全』, サンクチュアリ出版.
Dropbox NAVI|マンダラートとは?9つのマスで閃きが加速する一流のアイデア発想法

【ライタープロフィール】
月島修平
大学では芸術分野での表現研究を専攻。演劇・映画・身体表現関連の読書経験が豊富。幅広い分野における数多くのリサーチ・執筆実績をもち、なかでも勉強・仕事に役立つノート術や、紙1枚を利用した記録術、アイデア発想法などを自ら実践して報告する記事を得意としている。

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