あなたはどのタイプ? 普通に読むのはもう飽きた人におすすめ「ワンランク上の読書術」3選

ワンランク上の読書術3選01

読書を習慣にしているみなさん。こんなふうに考えることはありませんか?

「もっと、効率的にたくさんの本を読みたい」
「本のなかから、欲しい情報をサクッと見つけ出したい」
「せっかく読んだ本の内容を忘れたくない

これらが叶う3つの読書術を紹介します。自分をより成長させるために、ワンランク上の読書を始めましょう。

3つの読書術から自分にピッタリの方法を探そう

自分にピッタリの読書術がひとめでわかるように、表を作成しました。さっそくチェックしてみましょう。

ワンランク上の読書術3選02

3つの読書術は、いずれも本のジャンルを問いません。ビジネス書を読みたいときでも、自己啓発書を読みたいときでも活用できます。また、写真集のような文字数が少ない本でもかまいません。

1. 効率よく多ジャンルの本を読める!【10分だけ集中×6冊読書】

「10分だけ集中×6冊読書」は、その名のとおり、1冊あたり10分間の読書を6回繰り返して、1日トータル60分間本を読む読書術です。この方法なら、気が散りやすく1冊を読み終えるのに時間がかかってしまい、なかなか次の本に移れない人でも、同時に複数の本を読むことができます。

この読書術を提案する精神科医の名越康文氏自身も、読書中、気が散りやすいタイプなのだとか。名越氏いわく、1冊10分ほどなら集中力が持続するうえ、1冊目の本を読む集中力が切れても、気持ち新たに次の本を読めば、再び10分間集中して本を読むことができるのだそうです。

【10分だけ集中×6冊読書のやり方】本を6冊リストアップしよう

この読書術は、本を6冊決めることから始まります。名越氏によれば、仕事関連の資料も “読み物” にカウントしてかまわないとのこと。たとえば名越氏は、次の6冊を同時に読んでいたことがあるそうです。

  1. 地唄舞(じうたまい。日本舞踊の一種)の資料
  2. 養老孟司氏の本
  3. アプリの作成協力に必要な資料
  4. 赤川次郎氏の小説
  5. 出版される前の本のゲラ(校正刷)
  6. 空海の文庫本

この6冊のうち、名越氏が純粋に趣味として読んだのは空海の文庫本だけ。ほかは仕事でわたされた資料や、今後の仕事の予習になるからと自身で選んだ本などです。たとえば養老孟司氏の本は、養老氏と対談する予定があったため、予備知識を蓄える目的で読んだものなのだとか。

あなたも「英会話の本が読みたい」「でも、アドラー心理学も勉強してみたい」「話題の小説も読みたいし」といったように、仕事や勉強、趣味などいろいろな目的で読みたい本がいくつかあるのではないでしょうか? そうした本を6冊リストアップしてみてください。

6冊選んだら、あとは10分ごとに好きな順で読むだけです。かばんに入れて持ち歩き、いつでも読めるようにしておきましょう。

とはいえ、6冊すべてを紙の書籍で用意すると持ち運びが大変ですよね。そこで、ぜひ電子書籍を活用しましょう。名越氏自身も、紙だけでなく電子書籍も便利に使っているそうですよ。

仕事の資料を6冊のうちに含める場合も、電子化してタブレットやパソコンで読めるようにしておけば、この読書術をスムーズに実践できるはずです。

ワンランク上の読書術3選03

2. いまの自分に足りないものがわかる【感覚的読書法】

「感覚的読書法」とは、本のなかから、欲しい情報を感覚的に見つけ出す読み方です。「仕事の人間関係がうまくいかない」「いまの自分に足りないものは……?」といった、悩みや葛藤の答えを本に求める人には特に適しています。

感覚的読書法を提案する名越氏は、これは脳の特徴を活かした読書術だと言います。人間の脳は飢えを感じると、それを満たすものを探そうと感覚を研ぎ澄ます性質をもっているそう。

たとえばあなたは、ある本を読んで、欲しかった情報や言葉が見つかった……という経験をしたことはありませんか? それはまさしく、悩みを解決するための言葉に飢えていた脳が、感覚を研ぎ澄ませて必要な言葉を見つけ出した結果なのです。

【感覚的読書法のやり方】本を「面」でとらえよう

感覚的読書法の特徴は、ページから文字をひとつずつ拾うのではなく、ページ自体を「面」でとらえることです。具体的には、1ページあるいは見開き2ページの全体を、絵を眺めるようにして見ます。これに慣れると、必要な言葉だけが浮かび上がってくると名越氏は言います。

たとえば、あなたがいま、仕事が遅いことで悩んでいるとしましょう。その改善策を探すために、作業をスピードアップする方法を多数紹介したビジネス書を手に取ったとします。

本を開いたら、「ここは睡眠の大切さについて説いているページだ」「ここは優先順位の立て方の説明だ」といったように、ページを面でとらえながら大まかな内容を把握していきます。書いてあることが予測できるところや、自分とはあまり関係がなさそうなページは読み飛ばしてOK。

そして、ふと指が止まったところが、あなたの飢えを満たす答えというわけです。「1日の終わりにデスクトップを整理しているか」という見出しで指が止まったなら、デスクトップに不要な資料が大量に残っているせいで必要なものを探すのに時間がかかっていることに気づくかもしれません。タスクバーを見直す必要性に気づくこともあるでしょう。

このように “あたり” をつけながら読むのが、感覚的読書法。そのため、自分の直観力を信じる読書術でもあると、名越氏は述べています。

ワンランク上の読書術3選04

3. 読んだ内容を忘れなくなる! 【音読×精読法】

精読とは、内容を細かく吟味しつつ丁寧に読むこと。これに音読をかけ合わせる読書術、「音読×精読法」をすすめるのは、明治大学文学部教授・齋藤孝氏です。

齋藤氏は、「声に出して読むことで、知識や知恵が一生モノとして残る」と説きます。なぜなら、文章の “真の理解” に音読が役立つからです。

齋藤氏いわく、文章を本当に理解するには、文章をどこで切るか、単語のイントネーションをどうするかということに意識をもつことが重要。読み手の意味のとり方がそのまま音読に現れるので、本当に理解しながら読んでいるのか、ただ字面を追っているだけなのかが、音読することでわかってくるそうですよ。

【音読×精読法のやり方】クライマックスや覚えたい箇所に絞って「暗唱」を

音読をすれば記憶に残るとはいっても、一度音読すれば脳に刻み込まれるという意味ではありません。一生モノの記憶として残すには、暗唱できるまで何度も読む必要があります。だからこそ、「精読」なのです。さらに、全文暗唱が音読×精読法の理想だと齋藤氏は言います。

しかしながら、全文を暗唱できるまで何度も読むのには時間がかかりますし、なによりハードルが高い感じがするものですよね。そこで、齋藤氏がすすめる次の方法を実践してみましょう。

  • 創作もの(小説など)……クライマックスだけを暗唱する
  • 実用書(ビジネス書など)……特に覚えたい箇所だけを暗唱する

齋藤氏がクライマックスをすすめるのは、物語が盛り上がりを見せる部分には本の世界が凝縮されているため。また、覚えたい箇所に絞って暗唱すれば、必要なところを効率よく覚えることができますね。

本が分厚い場合でも、この方法であれば、該当するページのみをコピーすればOKです。持ち運びが楽になるぶん、通勤時や散歩中などに音読しやすくなります。齋藤氏いわく、声を出せない場合は、口を動かすだけでもよいそうです。

最初は時間がかかっても、慣れてくるとスピードがついてくるとのこと。まずは、これと決めた1冊のクライマックスを暗唱することから始めてみましょう。

***
読書をより充実したものにしたい人は、ぜひ紹介した3つの読書術を試してみてくださいね。普通に読むのでは飽き足らないみなさんだからこそ、読書の質にもっとこだわってはいかがでしょう。

文 / かのえかな

(参考)
名越康文 (2018), 『精神科医が教える 良質読書』, かんき出版.
齋藤孝 (2014), 『大人のための読書の全技術』, KADOKAWA/中経出版.

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