つかむべきは「幸運」ではなく「強運」! 一流だけが知っている強運の呼び込み方

里岡美津奈さんインタビュー「一流になるための強運の呼び込み方」01

「一流」と呼ばれる人間になるには、運に恵まれることも大切――。そう言われると、なんとなく納得できるものですが、本当に必要なのは、運は運でも「幸運」ではなく「強運」なのだそうです。

そう言うのは、ANA時代に15年間にわたってVIP特別機を担当し、各国国家元首などそれこそ一流と呼ばれる人に数多く接してきた元トップCAである里岡美津奈(さとおか・みつな)さん。里岡さんが語る、一流になるために強運が必要な理由、強運を呼び込む「強運体質」になるためのポイントとは、どんなものでしょうか。

構成/岩川悟 取材・文/清家茂樹 写真/石塚雅人

里岡美津奈さんインタビュー「一流になるための強運の呼び込み方」02

強運な人とは、「起こることすべてがラッキー」な人

普通の人はもっていないのに、一流の人はもっているものとはなんでしょうか? さまざまなものが含まれますが、そのうちのひとつが「強運」だと私は考えています。

強運は、「幸運」とはまったく違うもの。幸運は、清く正しく生きていれば、誰しもに一度や二度は訪れるものです。でも、なにかラッキーなことが起きた人について「あの人は幸運だね」とは言っても、「あの人は強運だね」とはあまり言いません。というのも、強運な人とは、「起こることすべてがラッキー」な人だからです。つまり、幸運に恵まれ続けてようやく強運だと言えます。

こう言うと、「起こることすべてがラッキー」な人にはとてもじゃないがなれそうにないと思うかもしれません。でも、それは自分のとらえ方次第。どんなことが起きても、「起こることすべてがラッキー」だととらえればいいだけの話です。じつは、これは私が以前読んだある本に書いてあった一節でした。私はこの文章を見て、「これ、私のことだ〜!」と実感したのです。

順風満帆に事業を拡大し、周囲に成功者と言われる人がいたとします。でも、今回のコロナショックのような誰にも予想できないことが要因で事業が大きく傾いてしまった……。すると、周囲の人は「あの人はアンラッキーだ」と言うでしょう。もちろん、客観的に見れば、このことはアンラッキーなのかもしれません。

でも、強運な人は、そうはとらえない。「起業したばかりの頃のような興奮ややりがい、喜びをまた感じられる!」ととらえるかもしれません。「これまでは多忙で着手できなかった新事業にやっと取り組める!」と考えるかもしれない。そのように、自分に起こることすべてを教訓にしたり前向きにとらえられたりする人が、強運な人、すなわち一流になれるのではないでしょうか。

世間から一流と呼ばれる成功者たちにも、一度も失敗がなかったはずがありません。どんどんチャレンジを重ねていまの立場を築いたわけですから、むしろ人一倍の失敗を経験しているはずです。それらの失敗をどうとらえるのか。他人がどう思うかではなく自分でどう思うかというところに、強運な人になるための鍵があるように思います。

里岡美津奈さんインタビュー「一流になるための強運の呼び込み方」03

「強運体質」になるために大切な5つのポイント

そんな「強運体質」になるために大切なものとして、自分の体」「感性を磨く」「マインド」「毎日のルーティン」「慈しみという5つのポイントがあると考えています。それぞれ解説していきましょう。

◆「自分の体」

自分だけが自分の人生のすべてを享受できるのです。言い換えれば、ほかの人は私の人生を生きることはできないということ。だから、自分の体にこだわることが大切です。

ここでは特に自分の体について考えてください。あなたの体は文句ひとつ言わずにあなたを支えてくれています。「自分の体だから雑に扱ってもいい」ぐらいにしか思っていないかもしれませんが、健康な体があるからこそ、人生を味わうことができるのです。今日から自分の体に「いつもありがとう」と伝えてみてください。

◆「感性を磨く」

感性を常に磨いておくことが大切です。出会いやさまざまなチャンスは看板を掲げて近づいてはきません。それを自分自身で感じとることが、強運になるための第一歩です。そして感性というものは、一度磨いたら一生モノになるわけではなく、磨き続けなければなりません。なぜなら、すぐに曇ってしまうという特徴があるからです。

感性を磨くためにやってほしいのは、意識的に「いつもと違う」ものを求めること。いつも同じ人と同じ場所で同じものを食べるのではなく、なるべくいつもと違う人と、違うところに行き、違うものを食べる。そのように、日常のなかで常に刺激を受けることで、感性はどんどん磨かれていくのです。

◆「マインド」

先にお伝えした、「起こることすべてがラッキー」ととらえることに直結しますが、やはりネガティブマインドは強運を呼び込むことの大きなネックになります。もちろん、マインドがポジティブすぎる場合にも問題はありますが、バランスをとりつつマインドをポジティブ寄りにしなければなりません。

そうするために私がおすすめしたいのは、「ネガポ辞典」というスマートフォンのアプリです(iOSAndroid)。これは、入力したネガティブな言葉をポジティブな言葉に変換してくれるアプリ。「無愛想」なら「クール」、「平凡」なら「手堅い」、「優柔不断」なら「思慮深い」といった具合です。

自分が特に使いがちなネガティブなワードを入力して、どんなポジティブな言葉に置き換えられるかを見てみましょう。そうするうちに、マインドが徐々にポジティブ寄りになっていくはずです。

里岡美津奈さんインタビュー「一流になるための強運の呼び込み方」04

愛や恋を超えた「慈しみ」が、心の強さをくれる

◆「毎日のルーティン」

「強運体質」になるために大切なポイントの4つ目が、毎日のルーティンです。毎日のルーティンが大切になるのは、3つ目に挙げたマインドに影響を与えるから。

私は、毎日のルーティンとはいわゆる「衣」「食」「住」と「仕事」の4つだと考えています。これらがバランスよくいい状態になければなりません。もし、衣食住をないがしろにして仕事だけに打ち込んでいたなら、やはり心や体を壊しやすくなります。そうすると、ポジティブマインドになれるはずもありません。

そこで、ざっくりでいいので、「衣」「食」「住」「仕事」の4つに分けて1年間の支出を算出してみてください。その結果を見れば、あなたの生活のバランスがはっきりとわかります。どこかに偏ってお金を使っているようなら、バランスを崩している可能性があるというわけです。

◆「慈しみ」

最後に挙げるのが慈しみ。これは、親が子を思う気持ちのような、愛や恋を超えた強い愛情です。あなたには、慈しめる人がいたりものがあったりしますか? 

もちろん、そういった存在に依存してしまってはいけません。どんな人やものも、いつかは失ってしまうときがくるでしょう。そのときにただ悲しむのではなく、それまでの感謝をし、心を立て直して生きていかなければならない。そうした心の強さを与えてくれる人やものこそが本当の慈しみの対象であり、その心の強さが「起こることすべてがラッキー」ととらえる力を与えてくれるのではないでしょうか。

里岡美津奈さんインタビュー「一流になるための強運の呼び込み方」05

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「一流」になるための3つの条件――“エビデンスを重視する人”が二流どまりなワケ
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【プロフィール】
里岡美津奈(さとおか・みつな)
1965年2月12日生まれ、愛知県出身。24年間にわたり国内線、国際線のチーフパーサーとしてANAに勤務。そのうち15年間は、現在の天皇皇后両陛下、上皇上皇后両陛下、当時の英国首相マーガレット・サッチャーをはじめとする各国国家元首のVIP特別機の担当として活躍。2010年にANAを退職後、それまでの経験を生かし、企業や医療法人における人材育成コンサルタントとして「コミュニケーションの素晴らしい世界」を提案。また、個人のクライアント向けに、「パーソナルクオリティーコンサルタント」として、個人の持つ能力、魅力をさまざまな分野において遺憾なく発揮するための指導も行っている。『幸せをつかむ女と逃す女の習慣』(明日香出版社)、『いつもご機嫌な女でいるためのちょっとしたコツ』(主婦と生活社)、『3%の女性しか知らない 幸せな女の働き方』(大和書房)、『伝説のCAの心に響いた 超一流のさりげないひと言』(青春出版社)、『ファーストクラスのすごい成功習慣』(PHP研究所)、『ビジネスで使える 超一流 おもてなしの心・技・体』(朝日新聞出版)、『いつもうまくいく人の感情の整理術』(三笠書房)、『伝説のトップCAが明かす 一流になれる人、なれない人の見分け方』(PHP研究所)など著書多数。

【ライタープロフィール】
清家茂樹(せいけ・しげき)
1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。

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