「先延ばし癖の放置」が最悪な3つの理由。気づかずに脳に負担をかけているかも。

先延ばし癖がもたらす大きなデメリット01

「まだ納期まで時間があるから後回しにしよう」「今は忙しいから、この資料は後で読もう」など、誰もが先延ばしをしたことがあることでしょう。なかには、先延ばしがすっかり癖になっており、先延ばしばかりの自分を変えたいと悩んでいる人もいるかもしれませんね。

デポール大学(アメリカ)の心理学教授であるJoseph Ferrari氏らの研究によると、成人の約20%が、慢性的な先延ばし癖があると認めているのだそう。先延ばし癖を放置したままにしておくと、どんな問題が発生するのでしょうか。詳しく解説します。

【問題点1】先延ばし癖はかえってストレスを増大させる

先延ばしというと、取りかかるのが面倒なことを後回しにするので、一時的とはいえ精神的な負担が軽くなるイメージがありますよね。しかし、ビショップス大学(カナダ)の心理学者Fuschia Sirois氏によると、先延ばしはかえってストレスを増大させるのだそう。イライラする、モヤモヤするなど、ストレスが溜まっている人は、じつは先延ばし癖が原因なのかもしれません。

先延ばしを続けると脳がストレスを感知し、コルチゾールという抑制ホルモンを大量分泌させます。つねに先延ばしを続けると、心臓への負担が高まり、肝臓に脂肪をため込むなど、死亡リスクを高めることがわかっています。

(引用元:東洋経済オンライン|「すぐやる!」が習慣化する5つのアプローチ ※太字は筆者が施した)

Fuschia Sirois氏は先延ばし癖による健康上のリスクに対しても警鐘を鳴らしていますが、身近なところでは慢性疲労を招くおそれがあると、メンタルコーチの大平信孝氏は述べます。先延ばし癖による自己嫌悪が、精神的のみならず、肉体的にも疲労を招くのだそうです。

「頭ではわかっているけどできない自分」「逃げる自分」を責めてしまい、自己嫌悪に陥ります。つまり、重要なことを先延ばしにすると、精神的、肉体的、頭脳的に疲れてしまうのです。

(引用元:東洋経済オンライン|仕事ができない人に共通するヤバい口癖7つ

先延ばし癖がもたらす大きなデメリット02

【問題点2】先延ばし癖は集中力を低下させる

先延ばしをしたからといって、その物事を完全に忘れてしまうことは少ないでしょう。むしろ、ほかのことをしながらも、先延ばししていることが頭の中をチラチラと飛び交い、かえって気になる……というほうが多いのではないでしょうか?

先延ばしにした物事が常に気になってしまうことから、先延ばし癖は集中力を低下させると、メンタリストのDaiGo氏は述べます。

先延ばしにしたタスクが気がかりとして残ったまま、ほかのタスクに取り組むことは、脳の負担となり、集中力を低下させます。先延ばしせずすぐやることによって、脳の負担を軽減して活性化させるとともに、集中力アップにもつながるのです。

(引用元:東洋経済オンライン|「すぐやる!」が習慣化する5つのアプローチ ※太字は筆者が施した)

集中力が低下すると、必然的に仕事の質も低下します。さらに時間的余裕がないなかでタスクをこなすことになるため、ミスも誘発しかねません。このように、先延ばし癖は “仕事がデキない人” に陥る悪循環を招くおそれがあります

先延ばし癖がもたらす大きなデメリット03

【問題点3】先延ばし癖は成長の機会やチャンスを奪う

先延ばしをするということは、今後の予定にやるべきことが追加され、さらに忙しくなるということ。そのため、先延ばし癖がついてしまうと、常に時間に追われて余裕がなくなってしまいます。そして、終わらなかったことは翌日以降に持ち越し……。結局、負の連鎖が泥沼化してしまうのです。

先延ばしによって時間的・精神的余裕を失った状況では、周囲からビジネスパーソンとしての能力を疑われ、信用をなくしてしまいます。当然ながら、成長の機会も減ってしまうでしょう。さらに、先延ばし癖の中には “決断の先延ばし” もあり、『「すぐやる人」のノート術』の著者・塚本亮氏は、先延ばしがチャンスをも奪うと指摘します。

今の時代、特にスピードが重視されています。先延ばしで信用を失いたくないものですね。『チャンスを逃す』というのは、チャンスが巡ってきていても、優柔不断なままでいたら、チャンスを逃してしまうということです。チャンスボールを見逃しては成功はつかめません。

(引用元:アゴラ|なぜ人は先延ばしをするのか?思考の癖を理解しよう!

ビジネスパーソンとしてより成長したいという想いとは裏腹に、チャンスがなかなか巡ってこないと感じる人は、先延ばし癖が原因なのかもしれません。

先延ばし癖がもたらす大きなデメリット04

まじめな人ほど先延ばし癖に悩まされる。「とりあえずやってみる」の精神が重要だった!

先延ばし癖があるというと、面倒くさがりであったり、ズボラな性格であったりというイメージが浮かびます。しかし、精神科医の和田秀樹氏は、次のように述べます。

精神科医の立場から言わせていただくと、仕事の遅い人や先延ばし癖のある人は、むしろ真面目さによることが多いのです

(引用元:furi-kake|真面目な人ほど出世できない!? 仕事の「先延ばし癖」をやめる3つの習慣 ※太字は筆者が施した)

まじめな人ほど先延ばしするのは、「完璧にしなければという想いが強すぎるから」だと、和田氏は述べます。しかし、クオリティに固執しすぎず “とにかくやってみる” ことが、先延ばし癖を改善するうえで何より大事なのだそう。

手抜きでもいいから、とりあえず仕事を片付けちゃおう…という不真面目な人は、結果的に仕事を先延ばししていないですよね。後で上司が尻拭いをするにしても、一応仕事は終わらせているわけですから。しかし、逆に完璧を目指して大幅に遅れて提出しても、それが完璧だとは限りません。結果的にそちらの方が、上司や取引先に対して迷惑をかけると思いませんか?

(引用元:同上)

また、メンタリストのDaiGo氏によると、自分を許せる能力(セルフコンパッション)が高い人ほど、先延ばし癖が少ないのだそうです。しかも、自分を許せる能力が高い人のほうが、目標を達成できる能力も高いとのこと。さらに、自分を許す能力が高くなると、先延ばし癖がある人を悩ませるストレスが軽減されるのだそうです。

セルフコンパッションのレベルが高い人ほどストレスのレベルが少なく、更に先送りも少なかったという結果が出ています。反対にセルフコンパッションの低い人たちは、先延ばしをしまくっていました。自分を批判しているストレスや仕事のストレスが脳のワーキングメモリを圧迫してしまって先延ばしをしまくっていたということです。

(引用元:Mentalist DaiGo Official Blog|完璧主義と自己批判が先送りの原因!

ありのままの自分を受け入れた結果、先延ばし癖が改善されるだけでなく、目標達成能力が高まり、ストレスからも解放されるのであれば試さない手はありませんね。

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先延ばしがクセになってしまうと、先延ばしがどれだけ大きなデメリットをもたらしているかがわかりにくくなります。しかし、当たり前のように蓄積されるストレスや、チャンスが巡ってこない悪循環の原因が先延ばし癖だとすると、今すぐにでもやめたくなりますね。

先延ばし癖を改善するためには、まずは弱みも含めたありのままの自分を受け入れることから始めてみましょう。

文 / かのえかな

(参考)
WSJ|To Stop Procrastinating, Look to Science of Mood Repair
東洋経済オンライン|「すぐやる!」が習慣化する5つのアプローチ
東洋経済オンライン|仕事ができない人に共通するヤバい口癖7つ
アゴラ|なぜ人は先延ばしをするのか?思考の癖を理解しよう!
furi-kake|真面目な人ほど出世できない!? 仕事の「先延ばし癖」をやめる3つの習慣
Mentalist DaiGo Official Blog|完璧主義と自己批判が先送りの原因!

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