「本当に読むべき1冊」を見つけ出すための4つの指針。買う前にチェックすべきは “この章” だ

本当に読むべき1冊と出合うための4つの指針01

どんな本を選べばいいのか、わからない……。
本を買ってきても、結局読まない本がたくさんある……。

そんなあなたは、特に基準をもたず、なんとなく本を選んではいないでしょうか。多くの人は就職活動をした頃「会社選びの軸」をもっていたはず。それと同じように、読書においても「本選びの軸」をもつべきなのです。

そこで今回は、自分に合った本を選ぶための4つの軸をご紹介しましょう。

【1】目標から逆算して選ぶ

ビジネス書の多読法を説く『レバレッジ・リーディング』の著者で、レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長の本田直之氏は、本を選ぶにはまず目標を決めることが大切だと言います。自分の人生の目標から逆算して、何をすべきか、現状の課題は何かを洗い出すことで、おのずと本を選ぶことができるのだそうです。

たとえば、将来独立をしたいのであれば、集客や市場調査をはじめとするマーケティングの本や、財務諸表の見方を理解するために会計や財務の本を読む必要があるでしょう。また、現状の営業成績をもっと上げたい場合は、営業テクニックにまつわる本を読む必要があると考えられます。

その一方で、自分はこの先どうしたいのかという目標を決めていなければ、どんな本を買えばいいのか決めることはできません。有名な経営者の人生論の本をなんとなく読んでも、仕事に役立つとは限りませんし、本の内容を自らの成果につなげられるとも言いきれないでしょう。

「何を読めばいいかわからない……」と思ったら、本を探し始める前に、ぜひ自分のゴールを探してみてくださいね。

【POINT1】自分の目標を基準に本を選ぼう!

本当に読むべき1冊と出合うための4つの指針02

【2】1年のテーマを決めて選ぶ

あなたは、この1年間でどんな知識を身につけたいですか? 現役東大生作家で、『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』などの著書をもつ西岡壱誠氏は、本を選ぶために今年のマイテーマを決めることを推奨します。テーマを決めるとジャンル・分野も決まり、広くなりすぎていた選択肢を絞ることができるのです。

ちなみに、西岡氏は「日本の教育のこれから」「日本の地域」というテーマで本を選んだことがあるそうです。このように、本選びの具体的な方向性・指針になるようなテーマであればなんでもOK。AIに興味があれば「AI」、文章を書くのが得意であれば「文章」をテーマにするといった具合に、興味があることや得意なことをテーマにしてもよさそうです。これで、書店に立ち寄った際などに、どの棚に向かえばいいかが決まりますね。

なお、必ずしも1年で1テーマにしないといけないわけではなく、半年で1テーマ、3ヶ月で1テーマでもかまわないそうです。

加えて西岡氏は、1冊ずつ読むのではなく、同じ分野の本を複数同時に読み進めたほうが、得られるものが多いと言います。「言い方は違うけど、同じことが書いてある!」という発見があったり、異なった意見に触れることで多角的な視点が得られたりするのです。人生の目標を決めるのが難しい場合は、とりあえずマイテーマを決めて、本を探してみてはどうでしょうか。

【POINT2】自分のテーマを基準に本を選ぼう!

本当に読むべき1冊と出合うための4つの指針03

【3】基本書は3冊または5冊選ぶ

先ほど、同じ分野の本を複数同時に読んだほうがいいと書きましたが、何冊同時に読むのが効果的なのでしょうか。月平均300冊、多い月は500冊以上を読破する作家の佐藤優氏は、知りたいと思う分野の基本書は、3冊もしくは5冊購入することを推奨しています。その理由は次のふたつです。

第一に、1冊の基本書だけに頼ると、学説が偏っていた場合、あとでそれに気づいて知識を矯正するのには時間と手間がかかるうえ、誤った理解をしてしまいかねないからです。たとえば、プロモーション戦略にはマスコミやSNSなどさまざまなメディアが使われますが、本(特に古い本)によっては、マスコミ四媒体、すなわち、新聞・雑誌・ラジオ・テレビのことばかり書いてある場合も。すると、マス広告を打たないとダメだなどと思い込んでしまう可能性があるのです。

第二に、基本書を奇数にしておけば、定義や見解が異なるとき、多数決で判断できるからです。たとえば、セルフ・エスティーム(self-esteem)の訳語を基本書で調べると、自尊感情と書かれていたり、自己肯定感と書かれていたりします。この場合、自分でどちらを採用するか判断しなければなりません。そんなとき、数の多い意見を採用するという判断が可能になります。

以上の理由から、基本書は最低でも3冊、できれば5冊読んでおきたいところです。

【POINT3】基本書は3冊または5冊、まとめて選ぼう!

本当に読むべき1冊と出合うための4つの指針04

【4】気になった章をスキミングして選ぶ

メンタリストDaiGo氏は著書『知識を操る超読書術』において、大量の本の山から読むべき1冊を見つけるためには、スキミング(拾い読み)する必要があると言います。スキミングを経て自分が「いいな」と感じたら、それは自分に合った本かもしれません。

DaiGo氏によると、スキミングの手順は次の3つに分けられるのだとか。

  • ステップ1:表紙や帯を読む
    本の表紙、すなわち、タイトル・キャッチコピー・帯に書かれている紹介文をチェックして、その本が伝えようとしているメインテーマをつかみます。DaiGo氏いわく、実用書やビジネス書の字数は1冊当たり約10万字。それが表紙にぎゅっと圧縮されて書かれているわけですから、注目しないわけにはいきません。
  • ステップ2:目次を読む
    目次には、本の構造や骨組みが書かれています。ここで、「知りたい!」「まだ知らない!」と思った章や見出しを探しましょう。どの章でもかまいません。
  • ステップ3:気になる章を1つ読む
    「ここ」と決めた章をパラパラめくって読んでみます。図や太字だけピックアップして読むのでもOKです。DaiGo氏が特にすすめるのは、ど真ん中の章をスキミングすること。著者がそこまで注力していない中盤の内容を「おもしろい」「読みやすい」「興味深い」と感じるなら、その本はあなたにフィットした1冊である可能性が高いそうですよ。

このように、表紙や目次だけでなく、気になった章や真ん中の章の中身までチェックすることで、選書ミスは少なくなります。本当に自分に合った1冊を選べるでしょう。

【POINT4】表紙・目次・気になる章を拾い読みして、本を選ぼう!

***
最後に、もう一度、ポイントをおさらいしましょう。

  1. 人生の目標を決め、そこから逆算して本を選ぶ
  2. 今年のテーマを決めて本を選ぶ
  3. 比較のために、基本書は3冊か5冊選ぶ
  4. 複数の本をスキミングして、フィットした本を選ぶ

あなたが、本当に自分に合った1冊と出会えることを願っています!

(参考)
本田直之(2006),『レバレッジ・リーディング』, 東洋経済新報社.
西岡壱誠(2018),『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』, 東洋経済新報社.
東洋経済オンライン|東大生推奨「学びを最大化する」本選びのコツ
佐藤優(2012),『読書の技法』, 東洋経済新報社.
メンタリストDaiGo(2019),『知識を操る超読書術』, かんき出版.

【ライタープロフィール】
SHOICHI
大学院修了後、一般企業に就職。現在は会社を辞め、執筆活動をしている。読書、音楽、YouTubeが好き。

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