とある天才投資家はわざわざ「他人の◯◯」を書き留める。成功者の意外すぎる習慣

ノートとペン

世界最大の投資会社 バークシャー・ハサウェイ社で副会長を務めるチャーリー・マンガー氏は、「失敗ノート」を書き留める習慣があるそうです。メンタリストのDaiGo氏もマンガ―氏を見習い、この習慣を取り入れているのだとか。

じつは、マンガー氏が失敗ノートに書くのは、自分の失敗ではなく“他人の失敗”とのこと。これで不安に強くなれるそうですよ。筆者も挑戦してみました。

「他者の失敗」を書き留めておく理由

チャーリー・マンガー氏は、バークシャー・ハサウェイ社の会長で世界一有名な投資家のウォーレン・バフェット氏に、「いまのバークシャー・ハサウェイ社があるのは彼の指示に従った結果だ」とまで言わしめた人物です。

メンタリストのDaiGo氏によれば、マンガー氏が成功事例ではなく「失敗事例」を書き留める理由は、「成功の要因は複雑だが、失敗の要因は明らかであるから」なのだとか。

また、書くのが自分ではなく「他人」の失敗例である理由は、そのほうが客観的に見ることができるからです。 DaiGo氏いわく、他人の失敗パターンをはっきりと認識しておくことで、同じ轍を踏むことがなく、不運を未然に防げるとのこと。

自信に満ちあふれたスーツ姿・青いネクタイのビジネスパーソン

だからこそマンガー氏は、新たな投資を行なう前に、必ず「失敗ノート」を見返すのだとか。失敗事例と照らし合わせ、自分の行動に落ち度がないかチェックするためです。同じようにDaiGo氏も「失敗ノート」をつけ、新たな行動を起こす際にはノートを見返すようにしているとのこと。

「これはやめておいたほうがいいのでは……」と自分が守りに入ろうとした場合にも、他人の失敗パターンを読み返してみることで、“無意味な自己保身であるかないか” を確かめられるそうです。

それが不安を遠ざけ、「よし、大丈夫、いけそうだ!」といった安心感を与えてくれる。つまり、不安に強くしてくれるのですね。

ノートブックパソコンを見ながら何かをメモするビジネスパーソン

「失敗ノート」をやってみる

では、筆者も「失敗ノート」に挑戦してみましょう。

マンガー氏は、自身と同じ投資家や、政治家に企業家、スポーツ選手や歴史上の人物、新聞やニュースで見た一般の人々の失敗を書き留めているそうです。DaiGo氏も、たまたま聞いた誰かの失敗談や、ニュースで聞いた興味深い失敗事例などを書き留めているとのこと。

筆者の場合は、まず試しに、有名な企業や人物の失敗談から記録していこうと思います。 わかる範囲で、失敗した原因や、どう対処され、どう生かされたか、失敗で生まれた教訓(記入者が感じたことを含む)なども書いていくことにしました。したがって、項目はこの5つ。

  1. 人物・企業
  2. 失敗事例
  3. 原因
  4. どう対処し、生かしたか
  5. 教訓

また、あとで見返した際に検索しやすいよう、エクセルに記録します。失敗ノートというより「失敗ログ」といったところですね。では始めます!

自宅でリモートワークをする男性が客観的に失敗ノートをつけている様子

他人の「失敗ログ」をやってみた感想

今回は手始めに、超有名企業や人物の失敗をピックアップしたので、内容がかなり壮大です。

「失敗ログ」の画像

すると、たったこれだけで、とても興味深いことが起こりました。他人の失敗談ゆえ客観的になれるせいか、失敗から生まれた教訓の共通点やつながりが、すぐに浮き上がってきたのです。また、おもしろいことに、「失敗ログ(ノート)」を書いていくことで、失敗ノートの有益性が示されました。

「失敗ログ」をやってみて浮き上がった共通点

たとえば、周囲の流れ(小型軽量化)を無視してつくった大きすぎる電卓がまったく売れなかった松下通信工業(現パナソニック モバイルコミュニケーションズ)と――

価値の高さを追求しすぎて、そのときの状況(市場と消費者など)を無視して出した商品がまったく売れなかったApple社の、周囲の流れや状況を汲まなかったという失敗原因と教訓の共通点。

あるいは、「大失敗するんじゃないか?」といった不安を遠ざけることができず保守的になりすぎて、結局はスマートフォンで大失敗したMicrosoft社。これは、“無意味な自己保身であるかないか” を確かめられる不安ノートの重要性を示唆しています。

もしくは痛恨の敗北を絵に残して失敗と向き合ったのち、天下分け目の戦いを制した徳川家康は、自分の失敗と向き合う大切さに加え、失敗を客観視することの有益性を示しています。

こうした共通点やつながりが見えてきたら、手書きであれば丸で囲んで線でつなげてもいいし、デジタルの記録なら、たとえば色を変えるなどしておくと “気づき” を後押ししてくれるはずです。

つながりや共通点、重要なことを赤文字にしてわかりやすくした失敗ノート(ログ)

ちなみに、他人の成功談は、「すごいな」「そこまでできない」と、自分との距離感を覚えてしまうものも決して少なくありませんが、他人の失敗談は「そうか」「なるほど」とやけに自分を納得させるものがあります。これが、マンガー氏のいう失敗事例の “明らかさ” かもしれません。

最初は「えー、他人の失敗談を集めるなんて」と思いましたが、なんだか説得力のある事例を集められそうです。

***
今回は、不安を遠ざけ、不安に強くなれるよう、チャーリー・マンガー氏の失敗ノートをまねて失敗ログを記録してみました。これからは、身近な失敗事例も記録していこうと思います。

(参考)
講談社|現代ビジネス|バフェットに投資を教えた93歳「天才投資家」の人生術(山崎 元)
トウシル 楽天証券の投資情報メディア|投資の神様、バフェットの失敗と成功に学ぶ、資産運用と生き方の関係
メンタリストDaiGo著(2018),『運は操れる』,マキノ出版.
TOPPOINT|ベストブックアンケート

(参考※「失敗ログ」内)
ダイヤモンド・オンライン|松下幸之助の「負けっぷり」に学ぶ、失敗の危機管理術
日経ビジネス電子版|「失敗力」で天下を取った徳川家康
NET de びぶれ|三方ヶ原の戦いで、家康は何を学んだのか?
"CNET Japan|マイクロソフトが「Android」を作っていたら、世界はどうなった?
TechCrunch Japan|ビル・ゲイツが「生涯最大級の失敗」を語る
Business Insider Japan|「知的な誠実さ、変化を恐れない勇気」ティム・クックが故ジョブズの失敗から学んだこと

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