【勉強したことが記憶に残らない人必見】タイプ別・勉強の振り返り法がチャートですぐわかる!

タイプ別・勉強の振り返り法がチャートですぐわかる01

勉強してもすぐ忘れてしまう。思ったような成果が出ない……。その原因は、勉強後の「復習」や「振り返り」が不足していることにあるのかも。

記憶定着のためにも勉強効率アップのためにも重要な振り返りを、あなたはサボってはいませんか? 「自分もそうかも……」という方は、ぜひ以下のチャートで自分に合った振り返り法を診断してみましょう

振り返り

なかには、勉強法そのものを改善することで、より振り返りがしやすくなる人もいるかもしれません。

みなさんにピッタリなのは、どの振り返り法でしたか? それではひとつずつ、詳しいやり方を具体例とともにご紹介しましょう。

1. 記憶出し入れ法

「振り返りのための時間は少ししかとれない」人で「紙」を使って復習したいタイプの人におすすめなのが、記憶出し入れ法

これは、勉強内容の振り返りを「夜寝る前」と「朝の起床直後」に各5分間で行なうというものです。『ずるい暗記術 偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法』の著者で弁護士の佐藤大和氏が提唱しました。

以下の手順で、“夜の5分間” と “朝の5分間” で睡眠をサンドするようにして振り返りを行ないます。

  1. 夜の5分間
    手帳やメモ帳などに、「日付」「曜日」「勉強した単元やページ番号」を書き出します。1日の勉強の流れを、5分間でざっと書き出すのです。

    学習内容を事細かに書き出す必要はありません。「参考書の○○の単元を解いた」「××年の過去問を解いた」という具合に、勉強内容のあらましだけ思い出せればOK。どうしても思い出せない場合を除き、参考書や過去問などはなるべく見ずに書き出します。

  2. 朝の5分間
    前夜に書き出した上記の内容を、頭のなかだけで思い出します。できるだけ前夜のメモを見ずに、記憶だけを頼りに思い出すのが理想的です。

実際に「記憶出し入れ法」を行なったライターによる、振り返りの様子が以下の画像です。

“夜の5分間” に自力で思い出せたものは黒字、自力で思い出せなかったものは青字で記載。そして、青字で書いたものに関しては、“朝の5分間” で思い出せなかった場合に赤でバツ印をつけたそうです。「復習の質が段違いに上がった」とのことですよ。

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(画像引用元:STUDY HACKER|最強の復習法「夜の5分で書き出して→朝の5分で確認する」。記憶定着・理解促進に効果あり!

ところで、そもそもなぜ “夜の5分間” と “朝の5分間” で振り返るとよいのでしょう。それは、どちらも勉強・記憶に適した時間帯だからです。

大脳生理学者の池谷裕二氏によると、睡眠には「脳に蓄えた知識を整理整頓する」という役割があるそう。そんな睡眠の直前1~2時間は、高い学習効果を見込める “記憶のゴールデンタイム” だと言います。就寝前に1日の勉強内容を復習すれば、その内容をしっかりと頭に入れることができるのです。

そして、「寝ている最中に脳にインプットされた情報」を「翌朝すぐに思い出す」ことで、記憶としてさらに深く定着すると佐藤氏は言います。加えて、脳科学者の茂木健一郎氏いわく、朝は「脳が最も効率よく働く時間」。脳のコンディションが最高の時間帯を振り返りにあてることで、記憶がより強固になるわけですね。

時間に余裕がない方に最適。朝と夜のたった5分でできる手軽な振り返りをぜひ始めてみてください。

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2. イルカの暗記シート

「振り返りのための時間は少ししかとれない」人で「スマホアプリ」を使って復習したいタイプの人には、イルカの暗記シート(iOS)がおすすめです(※Androidユーザーは、同製作者からリリースされている「i-暗記シート -写真で作る問題集-」をお使いください)。

「イルカの暗記シート」は、学習アイテムとしておなじみの「赤シート」と同じ挙動を、スマートフォンやタブレット上で再現できる優れもの。

まずは下記の3ステップで、振り返りをしやすくするための下準備をします。

  1. ノートやテキストの覚えたい箇所に、赤シート用の緑マーカーで色を塗る
  2. ノートやテキストの写真を撮る
  3. 「イルカの暗記シート」を立ち上げ、写真をアップロードする

下準備が終わったら、勉強内容の振り返りです。アプリに取り込んだ画像は、マーカーで塗った文字が黒塗りで隠された状態になります。その画像をスクロールして動かし、赤シートと同じように答えを露出させながら、振り返りをするのです。

タイプ別・勉強の振り返り法がチャートですぐわかる!

アプリに取り込んだ筆者の勉強ノート。「マーカー部分が隠された状態」の画面をスクロールしていくと、「答えが見える状態」になる。

脳科学者の篠原菊紀氏によれば、私たちの脳には、アウトプットした情報を長期記憶として残そうとする性質があるとのこと。「答えを隠し、自力で思い出す」という復習法は、この脳の “出力依存性” の観点から有効なものと考えられます。

学習内容をしっかりと記憶するためには、前述の「記憶出し入れ法」でもカギとなっていた「思い出す」作業が必要なのです。

勉強のあとは「イルカの暗記シート」でサクッと振り返りをしましょう。スキマ時間にもおすすめですよ。

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3. コーネル式ノート

「振り返りに使える時間は長め」「テキスト中心」の勉強をしている方におすすめなのが、コーネル式ノートを使った振り返り法です。

当時コーネル大学教授だったウォルター・パーク氏が1989年に開発したこのノート術の特徴は、ノート1ページを以下3つのエリアに分割すること。そのうち1つを勉強中に使い、残り2つは振り返り用のスペースとして使うのです。

筆者が作成したノートの画像とともに、詳しくご紹介します。

  1. 板書
    いわゆる普通のノートと同じ要領で使うエリア。ポイントは、テキストの内容を長文で書きとるのではなく、要点を箇条書きするなどして、簡潔に書くこと。勉強しながら、内容をシンプルにまとめていきます。

  2. 見出し
    一度勉強をしたあと、振り返りをするタイミングで、【板書】に書いた内容のキーワードや質問を記入するエリアです。筆者の例では、【板書】欄に書いた内容のキモを抽出し「会社企業は4種類」「株式会社は株式を発行し資金を集める」などのキーワードを書き出しています。

  3. 要約
    こちらも振り返り用スペース。文字通り、ノート全体の要約を書き出すエリアです。ページ内の情報を、数行程度の簡潔な文章に落とし込みます。

コーネル式

コーネル式ノートを使った復習法のいいところは、勉強した内容に、おのずと何回も触れられる点です。前出の池谷氏によれば、脳は「何度も繰り返し使った情報」を「生きていくために重要な情報」だと判断し、記憶として定着させるそう。

板書エリアで要点を書き出したあと、見出しエリアでキーワードを抽出し、最後に要約エリアにて短くまとめる――という、コーネル式ノートを使った振り返り法は、まさに記憶の定着に効果的だと考えられるでしょう。時間に余裕がある方は、ぜひ取り入れてみてください。

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4. 間違いノート

「振り返りに使える時間は長め」「問題集を中心」に勉強している方には、税理士で勉強法に詳しい石川和男氏が提唱する「間違いノート」をおすすめします。

間違いノートとは、問題集や過去問を解くなかで経験した「間違い」だけにフォーカスして振り返るためのノート。具体的には、以下の情報を書き込みます。

  • 問題文
  • 自分がした誤答の内容
  • 正答
  • 正答の導き方や解説、補足情報など

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(ノート画像引用元:STUDY HACKER|「いい勉強法」をしている人はノートをどう使うか

この間違いノートをつくると、いままでに間違えた箇所が一冊に集約されるため、自分にどんな知識が足りていないのか明確に把握できます。特に資格試験などに向けて勉強している方には大いに役立つはず。

なお、以下の点がポイントだとのことですよ。

  • あとで補足説明などを加えられるよう、十分に余白をとる
  • 限られた時間を有効活用するため、汚くてもいいので、スピードを重視して書く。石川氏いわく、きれいなノートづくりは時間の無駄!
  • 読みやすいよう、大きな文字で書く
  • もとの問題に戻れるよう出典情報を書く(問題集の名前や過去問の年度、ページ数など)

なかなか苦手分野がなくならない……という人はぜひ、間違いノートによる振り返りを習慣にしてはいかがでしょうか。

***
ご自身に合った振り返り法は見つかりましたか? 勉強したことをこまめに振り返れば、「記憶に残らない!」という悩みは解消できるはず。ぜひお試しください。

(参考)
ダイヤモンド・オンライン|夜5分と朝5分で行う鉄板の「記憶出し入れ術」
STUDY HACKER|最強の復習法「夜の5分で書き出して→朝の5分で確認する」。記憶定着・理解促進に効果あり!
プレジデントオンライン|「寝る前1時間」は勉強のゴールデンアワー
THE21オンライン|脳科学者が勧める「朝時間」の使い方
STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|記憶力の要は「記憶の仕方」にあり。親が知っておくべき「記憶の脳科学」
Cornell University|The Cornell Note Taking System
スタディサプリ 進路|コーネル式ノートのとり方って?成績アップの秘訣はここにあった!
WAOサイエンスパーク|こうすれば記憶力は高まる!~脳の仕組みから考える学習法
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【ライタープロフィール】
佐藤舜
大学で哲学を専攻し、人文科学系の読書経験が豊富。特に心理学や脳科学分野での執筆を得意としており、200本以上の執筆実績をもつ。幅広いリサーチ経験から記憶術・文章術のノウハウを獲得。「読者の知的好奇心を刺激できるライター」をモットーに、教養を広げるよう努めている。

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