「なぜかいつも助けてもらえる人」は何が違うのか? “3つのポイント” で助けられ上手になれる!

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職場の人間関係を上手に築き、仕事を円滑に進める人を見て、「あの人は周りにかわいがられていてうらやましい」「困ったときに助けてもらえてずるい」などと感じたことはありませんか。「自分ばかりが面倒な仕事を押しつけられている」と嘆いたことがある人もいるかもしれませんね。

ひとりで頑張りすぎて、少し疲れているあなた。ちょっとしたコツをつかめば、皆さんも「助けてもらえる人」になれるかもしれませんよ。今回は、周りに好かれ、助けてもらえる人になるための3つのコツをご紹介します。

【1】じつは助けてもらうほうが相手に好かれる

仕事量が多すぎて締め切りに間に合うか不安なとき、同僚に手伝ってもらえないか聞けない……。わからないことがあるのに、忙しそうにしている先輩に質問できない……。このように、「人に助けを求める」ことを恐れすぎていませんか?

日本人は特に、「人に迷惑をかけてはいけない」と言われて育った人が多いはず。しかし、「誰かに助けを求めるのは迷惑だ」と、いつも自分ひとりで抱え込んでしまうビジネスパーソンは、大きな勘違いをしています。

じつは、人間には「助けた相手に好感を抱いてしまう」という性質があるのです。それを裏づける、アメリカの心理学者ジェッカーとランディが行なった実験をご紹介しましょう。

まず、被験者に問題を出し、正解した被験者にはお金をわたします。そして、正解した被験者の一部に「申し訳ないけど、研究資金がなくなったから、お金を返してほしい」と伝え、お金を返してもらうというもの。

実験の最後に、被験者に実験者の印象を聞くと、お金を返してくれと頼まれたグループのほうが、頼まれなかったグループよりも、実験者のことを「いい人だ」と感じていることがわかったのです。

つまり、「相手に弱みを見せて助けてもらう」と、自分に対して好意を抱いてもらえるということ。この現象は、心理学で「認知的不協和理論」と呼ばれる、人間の矛盾を嫌う性質が起因しています。「特に意味もなく助けた」と考えるよりも、「この人のことを好きだから助けた」ほうが自然であるため、本能的に好意を後づけしてしまうのだとか。

ぜひ周りに、「相談したいことがあります」「アドバイスを頂けませんか?」などと声をかけて相談してみましょう。勇気を出して弱みを見せてきた相手に嫌悪感を抱く人は、そうそういませんよね。また、相手が自分より後輩であったとしても、「助けてほしい」「じつは自分はこれが苦手なんだ」と相談するのもよいでしょう。先輩から頼られることで自信がつくかもしれません。

こうして周りを頼ることによって、仕事の負担が減るうえに、周囲からは好感を抱かれ、また助けてもらえるいい連鎖が生まれるのです。

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【2】先手を打つと、より大きいお返しをもらえる

人から好かれたり助けてもらったりしたい人は、「先手を打って」自分から親切なことをするのもオススメです。どんなに小さなことであっても、人間の「何かしてもらったらお返しをしなくてはならない」という潜在意識によって、より大きいお返しを受け取ることができる可能性が高まります

社会心理学者でアリゾナ州立大学の教授であるロバート・B・チャルディーニ氏は、著書『影響力の武器』の中で、これを証明する実験を紹介しています。

被験者は2名いますが、1名は実験者の協力者です。休憩時間中に、協力者が被験者に「一緒に飲まない?」と、10セントのコーラ缶を奢ります。そして実験が終わったあと、協力者は被験者に「いま、僕はクジを売っているんだ」と語りかけ、クジを一番多く売った人に報奨金が与えられるチャレンジに挑戦していることを説明。「よかったら買ってくれない? たくさん買ってくれたら嬉しいけど、無理する必要はないよ」と打診します。

この実験の結果、協力者は平均50セントのクジを買ってもらえたそう。そして、コーラをあげた場合とあげなかった場合を比べると、コーラをあげたときのほうが買ってくれる確率が上がったのだとか。さらに、実験前のアンケートで協力者の印象を「あまり好きじゃない」と答えた被験者も、コーラを奢ってもらうと多くがクジを買ったそう。

つまり、先手を打って親切にすれば、たとえ相手からあまり好意を持たれていなかったとしても、「お返しをしなければ」という気持ちになる可能性が高いのです。

職場でもぜひ、「先手を打って」みてはいかがでしょう。小さなことでもかまいません。上司に資料をわたす際、かわいらしい付箋に「いつもありがとうございます」など一言添えるだけでも印象が違います。いい印象があるぶん、ほかの資料よりも優先して目を通してくれるかもしれません。また、そのことが頭に残っていて、後日仕事を手伝ってくれる可能性もあります。

些細なことでも、日頃から先手を打って周りの人に親切に振舞っていれば、のちのち「お返し」が期待できますよ。

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【3】お世辞は悪いことではない。言い切ることが大切

お世辞を言うのが苦手な人も多いのではないでしょうか。「なんだか媚を売っているみたい」「白々しく聞こえたら嫌だな」と感じる方も多いかもしれませんね。しかし実際のところ、お世辞にはそれほどリスクはなく、逆に大きなメリットがあるのです。

メンタリストのDaiGo氏は、著書『なぜかまわりに助けられるひとの心理術』の中で、人は「褒められたい」「認められたい」という欲求が強い生き物だと説明しています。

お世辞を言うと、たいていの人は「そんなことないよ」と否定します。それでも「自分は本当にそう思っている」ということを伝え、お世辞を言い切ることが大切なのだとか。

どんなに非現実的なお世辞を言われたとしても、心の底では「このまま褒められていたい。このお世辞が事実ならいいのに」と思っています。否定することで「冗談で言ってるんだよね? 自分はのせられていないよ」というアピールはしますが、それは大人として、照れ隠しでしているだけのこと。本当は、褒められたことが嬉しくて仕方ないのです

(引用元:DaiGo(2015),『なぜかまわりに助けられるひとの心理術』, 宝島社. ※太字は筆者が施した)

お世辞を言われた人は、お世辞を言った人に対し「自分を褒めてくれるいい人だ」という好印象を持ち、結果的に「好きな人だから、何かしてあげたい」と考えるのだとか。

また、人を褒めていると、横で聞いていた第三者が不快に感じる場合がありますが、DaiGo氏によれば、それは「自分も褒められたい」という嫉妬が原因なのだそう。そのため、誰かを褒める際には、周りの人たちのことも褒めるようにするのが大切です。

仕事中は難しいかもしれませんが、休憩中や雑談の合間などに「すてきな服ですね」「いつも仕事が早くて憧れます」など、さりげなく声をかけてみてはいかがでしょう。

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「自分ばかりが頑張っていて損している」と感じる人は、ぜひ勇気をちょっとだけ出して、周りの人たちを頼ってみましょう。弱みを見せることが、じつは好かれるコツなのです。さらに「先手を打つ」「褒める」などのコツも上手に応用し、協力してもらいやすい環境をつくることも、仕事において武器になるでしょう。

(参考)
渋谷昌三(2013),『面白いほどよくわかる! 自分の心理学』, 西東社.
ロバート・B・チャルディーニ(2014),『影響力の武器』, 誠信書房.
DaiGo(2015),『なぜかまわりに助けられるひとの心理術』, 宝島社.

【ライタープロフィール】
Yuko
大学卒業後、外資系企業に就職。現在は会社を辞め、ライター・翻訳家として活動中。趣味は散歩、ヨガ、カフェ巡り。

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