あなたが「なぜかチームワークを苦手に感じる」3つの意外な理由

チームワークを苦手にする意外な要因01

「ひとりでやる仕事は問題なくできるのに、チームだとなぜかうまくいかない」
「チームで仕事をする際、協調性がおざなりになりがち」
このように、チームでほかの人と一緒に仕事をすることが苦手な人はいませんか?

チームで仕事をすることが苦手なのは、消極的な性格や自分の能力に原因があるとは限りません。むしろ、能力が高い人でもチームワークが苦手な場合があるのです。そこで今回は、チームワークを苦手としてしまう意外な要因と解決法についてお伝えします。

「チームワークが苦手……」なぜ?

リーダーシップ開発について研究する心理学者のトーマス・チャモロ=プレムジック氏は、チームワークを避けてしまう要因として以下の3つを指摘しています。

【要因1】志が高く自分の成功を望んでいる

志を高くもつのはよいこととされていますが、一方でチームワークにおいてはマイナスに働いてしまうことも。トーマス氏によれば、「高い志」の裏側には、自分の目標や成功にとらわれすぎるあまり、チームのモラルを無視してしまうという悪影響があるのだとか。

たとえば、自分の志を優先する人は、チームの成績が悪いときにほかのメンバーへ責任を押しつけたり腹を立てたりして、チームワークを乱してしまうことがあります。「自分の成功や出世」と「チームメンバーとの協調」という2つの要素が対立した結果、リーダーに異議を唱えたり、ほかのメンバーと言い合いになったりすることが増え、仕事をスムーズに進められなくなるのです。

【要因2】好奇心が強く発想力に長けている

いろんなことに興味をもち、独創的なアイデアを多く生み出すことのできる人はチームの原動力となる一方で、チーム一丸となる場面では逆効果となることがあります。

一般的に、チームで仕事を進めていくうえでは、前提を共有しながらメンバーが同じ方向を向いて仕事をしなければなりません。しかし、発想力に長けている人はアイデアを多く提案できるものの、どれか1つに決めようとしてもさまざまなことに気をとられてしまい、結果としてチームの方向性が定まりづらくなってしまうのです。

たとえば、チームで新商品の開発を検討することになったとしましょう。チームにとっては、有益なアイデアだけでなく、計画的な仕事の進行も重要です。しかし発想力がある人にとっては、1つのアイデアに絞り具体的に検討する段階までスムーズに移行できず、全体的な生産性を低くしてしまうリスクがあるのです。

【要因3】誠実・まじめで規律を重んじている

トーマス氏によれば、ほかのチームメンバーよりも自分がまじめ・規律的であると感じている場合、相対的にほかのメンバーがまじめでないことを不満に感じやすくなるのだそう。その結果として、チームワークを避けてしまうのだとか。

これは、前述の「好奇心が旺盛で発想力に長けている人」と対照的な性格でしょう。規律を重んじてチームをコントロールしようとする人にとって、自由に考え行動するメンバーと協調していくのはなかなか難しいのです。

チームメンバーの一部が自分を優先しようとしたり、チームのルールを重視しなかったりすると、まじめな人はルールを強化しようとするため、チーム内の対立構造を導いてしまいます。ほかのチームメンバーの影響で自分自身にストレスがかかってしまうと、結果としてチームワークに対し消極的になってしまうのです。

チームワークを苦手にする意外な要因02

“これ” でチームワークが苦手じゃなくなる

では、チームワークが苦手な人は、どう行動していけばいいのでしょうか。具体的な解決策をご紹介します。

【1】自分の成功を望みがちな人は「相手の利益に注意を払う」

人材育成コンサルタントであり、アンド・クリエイト代表取締役の清水久三子氏は、現代社会では自分の利益よりも相手の利益や相手が何を求めているかに注意を払う人のほうが成功しやすいと指摘しています。

たとえば、誰も引き受けたがらない責任のある仕事を率先して引き受けたり、ほかの人に有益だと思われる情報を共有したりなどしてみてはいかがでしょうか。自分の利益すなわち報酬を得ることをゴールとして考えるのではなく、どのようにすれば他者に貢献できるかを考えるほうが、クリエイティビティをより発揮でき、チームの生産性を高めることにつながっていきますよ。

チーム全員が「与える側」になることで生産性が高まり、「最強のチーム」になると清水氏は述べています。これは自分の貢献度をアピールするという意図ではなく、自分がチームのために行なっている行動をまわりと共有し、「与える側」としての立ち回りを組織メンバー全員に広げることで得られる相乗効果なのです。

【2】好奇心が強すぎる人は「優先事項に集中する」

戦略マネジメントを行なうカイザー・リーダーシップ・ソリューションズ社長ロバートB・カイザー氏いわく、チームにおける仕事において注意散漫になってしまう状況を打破するには、チーム内での優先事項を決定することが重要だそう。

たとえば、新商品の開発に関するプロジェクトをチームで進めるなら、第一に「新商品にかかるコストを抑える」、第二に「商品が広いターゲット層に届く」などとして、最優先にすべきことを常に決めておきましょう。そうすれば、主要でないアイデアに注意が逸れることなく、最高のアイデアだけを採用して、チームの生産性を上げることができるはずです。

【3】規律を重んじすぎる人は「過程よりも結果を重視する」

心理カウンセラーの小日向るり子氏は、自分自身がまじめであるからこそ、ほかのメンバーの自由さが気になってしまうという人は、過程よりも結果を重視することが大切であると言います。

たとえば、仕事でチームメンバーのモチベーションが少し下がっていることに気がついても、ただちにそれを気にするのでなく、この調子で行くと仕事の成果がどうなるかを基準に考えるようにしてみましょう。このままでも成果は十分に上げられると判断した場合には、現状を気にする必要はありません。反対に、このままでは期待される成果を出せないと感じた場合は、積極的に注意喚起をしましょう。

また、前述のトーマス氏は、自分の役割を明確化することも有効だと伝えています。自分がほかのメンバーよりもまじめであると感じたときには、「仕事の進行計画の役割」あるいは「仕事の締め切りを管理する役割」を率先して担うことで、チームワークへ積極的に貢献できるようになるのです。チームに対する接し方も楽になっていき、自分の能力が発揮されやすくなるに違いありません。

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社会人にとって、チームで仕事をする機会はたくさんあります。自分の能力を十分発揮できるよう、事前に対策してみてください。

(参考)
FAST COMPANY|A Psychologist Finally Explains Why You Hate Teamwork So Much
Harvard Business Review|変化に柔軟なチームは組織が安定してこそ機能する
東洋経済オンライン|"人に与える"を優先する人は「必ず」成功する
マイナビウーマン|生真面目な人に共通する特徴とは? 真面目すぎる性格の直し方

【ライタープロフィール】
YOTA
現在、大学の法学部にて法律を専攻中。哲学や心理学にも興味があり、個人的にアドラー心理学を学習中。趣味は音楽を聴くことやお笑い鑑賞。

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