「幸せ」は「デキる人」の証。気持ちよく働き、成功を収めるための “4つのルール”

幸せに働いて生産性を高める方法01

「ハードな仕事でやりがいはあるものの、みんないつもどこかピリピリしている」
「仕事自体はそれなりに進んでいるけれど、職場としての一体感があまりない」
こうした現状に、日々働きづらさを感じてはいないでしょうか?

「業績」と「働きやすさ」はトレードオフの関係にあると考えている人は多いかもしれませんね。しかし実際は、それらは両立可能なもの。そのためのカギは「社員の幸福度」を高めることです。

そこで今回は、オンライン学習プラットフォーム「Udemy」の講座『なぜ、幸せな組織は生産性が高いのか?〜明日からできる!「Happiness at Work」実践コース〜』より、自分だけでなく部下も幸せに働けるような組織をつくりたい」と考えているリーダーが、仕事の生産性をうまく高めていく方法についてご紹介します。

幸せに働いて生産性を高める方法02

講師の丹羽真理氏は、『パーパス・マネジメント 社員の幸せを大切にする経営』の著者であり、企業経営コンサルティングを行なうアイディール・リーダーズ株式会社でCHO(Chief Happiness Officer)を務める組織風土改革のスペシャリスト。

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職場で高い業績を挙げながらも気持ちよく働いている人は、どんなことを心がけているのでしょうか?

社員が「幸せ」だと仕事の生産性は高まる

「高い業績を挙げれば幸せになれるはず」と考え、毎日一生懸命仕事に取り組んだり部下を激励したりしている人は、きっと多いでしょう。しかし必ずしも、頑張り続けていれば、あるいはつらい環境に耐えていれば、そのうち報われて仕事で高い業績が挙げられるとは限りません。アメリカのギャラップ社が2017年に発表したレポート「State of the Global Workplace」によると、日本ではたった6%しか幸せを感じている社員がいないのだとか。「高い業績を挙げれば幸せになれるはず」という最初の仮説が正しいなら、もっとたくさん幸せな人がいてもいいはずですよね。

一方、ポジティブ心理学ではこの仮説とは逆の考え方をします。つまり、働く人の幸せが先にあり、そこからやる気が湧いて、仕事で成功すると考えるのです。実際、カリフォルニア大学リバーサイド校心理学部教授のSonja Lyubomirsky氏らが行なった研究によれば、幸福度の高い社員はそうでない社員に比べて、生産性が31%、売上は37%、そして創造性はなんと3倍以上も高かったそう。まず社員の幸福度を高めることが、仕事の生産性向上へつながるのです。

北欧の国々、特にデンマークでは、「仕事の幸せ」を一単語で表す「Arbejdsglæde(発音:ah-bites-gleh-the)」という言葉があるそう。ポジティブ心理学におけるこの考え方は、すでに有効な概念として世界でも定着しつつあります。では、私たちはどうすれば仕事における幸福度を高めていくことができるのでしょうか?

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仕事の幸せは「PARW」で高められる

丹羽氏は、仕事における幸せを得て、生産性を高めていくためには4つの要素が必要だと言います。その4つとは、以下の通り。

  • Purpose(存在意義)
  • Authenticity(自分らしさ)
  • Relationship(関係性)
  • Wellness(心身の健康)

それぞれの要素について、次以降の項で具体的にご紹介しましょう。

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Purpose(存在意義)

1つめは「Purpose(存在意義)」。「自分の存在意義と企業の存在意義とのあいだに共通点を見いだせる」と、仕事で幸せになれるのだとか。

たとえば、丹羽氏は自身の存在意義として「幸せに働く人であふれる世のなかをつくる」ことを挙げています。そして、丹羽氏が所属するアイディール・リーダーズ株式会社の存在意義は「人と社会を大切にする会社を増やす」ことだそう。たしかに、共通している部分がありますよね。この要素がまったく異なっていると、自分が働く意義をいつしか見失ってしまうことになりかねません。

とはいえ、企業の存在意義はともかく、自分はなぜ存在しているのかを即答できる人はあまり多くないでしょう。そんなときは、次に挙げる「Authenticity(自分らしさ)」の項を参考にしながら、自分について掘り下げるようにしてみてください。

Authenticity(自分らしさ)

2つめは「Authenticity(自分らしさ)」です。神戸大学が国内2万人以上を対象に行なった調査によれば、学歴や世帯年収額以上に「自己決定できること」が幸福感に影響を与えていたのだとか。これを仕事に当てはめれば、どんな仕事を、いつどこで誰とどのように取り組むかについて、自己決定の及ぶ範囲が広いほど幸せを感じる可能性が高いということです。

丹羽氏も、「自分らしく仕事ができる」ためのポイントとして、「自分の強みを活かして仕事ができること」「仕事の進め方に自由度があって、ある程度のコントロール権があること」を挙げています。また、ギャラップ社が全世界1,000万人以上を対象に行なっている「従業員エンゲージメント」調査では、自分の強みを活かしている人はそうでない人と比べて、「意欲的かつ生産的に仕事に取り組む」と回答した人が6倍、チームで仕事をしたときの生産性が12.5%も高かったそう。

自分の強みを考えてみてもわからない場合は、親や友人など、自分のことをよく知っている人を誰かひとり思い浮かべてみてください。その人が自分の強みをいくつか挙げてくれるとしたら、なんと答えるでしょうか? もし可能なら、実際に聞いてみるのも一手です。そしてそれらの強みから、自分がどのように働きたいかを想像してみましょう。そうすれば、自分の存在意義についても確定できるに違いありません。

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Relationship(関係性)

3つめは「Relationship(関係性)」、つまり「一緒に働く人々とよい人間関係を築き、協力して働けること」です。部下との関係をよりよくしようと、普段から努力している人は多いでしょう。その努力は正解だと言えます。

幸福度をさらに高めるには、「相互理解」と「ポジティブなフィードバック」のふたつがポイント。仕事で部下とのコミュニケーションを積極的にとり、相手の名前や部署だけでなく強みなども理解することが大切です。またフィードバックを行なう際は、ポジティブな言葉を相手へ意識的にかけるようにしてください。

ギャラップ社の「従業員エンゲージメント」調査によれば、ポジティブなフィードバックを受けている人は、そうでない人と比べて仕事の生産性が7.8%高かったのだとか。たしかに、上司からポジティブな言葉をかけてもらえるとやる気が湧いてきますよね。職場全体でそうした環境をつくることができれば、みなの仕事がきっとはかどることでしょう。

一方、業務改善のためには指摘も必要です。丹羽氏いわく、フィードバックの割合は「ポジティブ:ネガティブ=3以上:1」が理想的で、伝える順番は「ポジティブ→ポジティブ→ネガティブ→ポジティブ」がよいとのこと。たとえば、

「資料を早めに作成してくれてありがとう(ポジティブ)。とてもきれいにまとめられているね(ポジティブ)。あとは、データで裏づけがとれればもっとよくなるはず(ネガティブ)。〇〇さんはいつも頑張っているから、期待しているよ(ポジティブ)」

といった感じで伝えてみてはいかがでしょうか。

Wellness(心身の健康)

当たり前すぎると思うかもしれませんが、4つめは「Wellness(心身の健康)」です。これは「仕事に取り組むうえで、心身が健康であること」を指し、これまでにご紹介してきた3つの要素すべての土台となるもの。みなさんは普段、心身が不調であるにもかかわらず、仕事を無理に進めようとしていないでしょうか。仕事が忙しいとつい忘れがちではありますが、生産性アップのために幸福度を高めたいのであれば、心身の健康を疎かにしてはいけませんよ。

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4つの要素に注目すれば、職場で気持ちよく働ける人が増え生産性もきっと高まるはず。まずはリーダーから取り組んで、続いて部下へも実践を呼びかけてみてください。

<アイディール・リーダーズ株式会社>
「人と社会を大切にする会社を増やします」というパーパスを掲げ、クライアント企業の存在意義の明確化を軸とした経営コンサルティング、およびエグゼクティブコーチングを提供。
https://ideal-leaders.co.jp/
<Udemyとは>
「Improving Lives Through Learning(学びで人生をもっと豊かに)」を事業コンセプトとして掲げる米国法人Udemy,Inc.が運営する、世界3,500万人以上が学ぶオンライン学習プラットフォーム。2015年より、ベネッセコーポレーションが日本における独占的事業パートナーとして提携を開始した。C to C(Consumer to Consumer)プラットフォームで世界中の「教えたい人(講師)」と「学びたい人(学習者)」をオンラインでつなげている。最新のIT技術からビジネス、趣味まで幅広い領域をオンラインで学ぶことができ、世界で約13万コースが開講中、約5万7,000名の講師が登録している。

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