もともとは金融用語
アップサイド/ダウンサイドとは、もともと金融用語として使われている言葉。アップサイドリスク/ダウンサイドリスクと言われ、前者が利益が発生する可能性、後者が損失を被る可能性という意味。
株価の上昇・下落や、景気の動向をもとに、アップサイドリスク/ダウンサイドリスクを想定する見方を伝えるニュースのなかで、よく使われている。
中国医療機器市場見通しはダウンサイドのリスク要因ながら、8月後半の株価調整によって中国市場の減速リスクはある程度株価に織り込まれたとの見方で、アップサイドポテンシャルが大きな米国市場に注目。
(引用元:かぶたん|米系大手証券、医療機器の株価アップサイドは11%、TOPIXと同様のパフォーマンスを想定)
ビジネス用語としても使われる
ビジネス用語としては、企業や事業の成長余地、業績の伸びしろをアップサイドと呼び、考えられる失敗のことをダウンサイドと呼ぶ。業績の上昇余地を取るために攻めの事業を展開することを「アップサイドを取りに行く」「アップサイドを攻める」などと言う。
企業価値評価において企業の将来に対する方向性を算定する手法の中で、以下のように説明される。
アップサイドというのは、「企業としてこれ以上の売上成長率と営業利益率は中長期的には期待できない」というレベルです。一方、ダウンサイドは、「企業として想定されるさまざまな事象が実際発生しても、これ以下の売上の下落率、営業利益率は中長期的には発生することはない」というレベルです。
(引用元:(株)バリュークリエイト(2005),『図解入門ビジネス 最新企業価値評価の基本と仕組みがよ~くわかる本』, 秀和システム.)
起業やベンチャーへの投資においては、ダウンサイドよりもアップサイドのほうが大きいと言われる。
個人ベンチャー投資というものは、ダウンサイドが比較的限られている。どんなにひどくても、投資した金と時間を失うくらいですむ。
一方でベンチャー投資のアップサイドというものは、レバレッジが大きい。いい案件に投資すれば、わずかな増分コストだけで投資額の何百倍、何千倍の金を得ることも可能だ。
(引用元:JOI ITO|アップサイドとダウンサイド、どちらに注力するか)
起業というのは成功すれば青天井で、限りないアップサイドがある。そして失敗しても、貴重な知見・経験が得られ、プラス評価の要因になるのだから、ダウンサイド(ソンする余地)はほとんどない
(引用元:モジログ|起業はアップサイドが大きく、ダウンサイドが小さい)
広く一般的にも使用される
金融用語、ビジネス用語としての使用にとどまらず、人物や広く一般的な物事に対しても、伸びしろ/失敗見込みを指して、アップサイド/ダウンサイドと呼ぶことがある。
人生を楽しくするコツはアップサイドのある人間と時間をともにすることです。限られた時間を有効に使いましょう。
(引用元:Twitter|田村耕太郎)
(参考)
かぶたん|米系大手証券、医療機器の株価アップサイドは11%、TOPIXと同様のパフォーマンスを想定
(株)バリュークリエイト(2005),『図解入門ビジネス 最新企業価値評価の基本と仕組みがよ~くわかる本』, 秀和システム.
モジログ|起業はアップサイドが大きく、ダウンサイドが小さい
JOI ITO|アップサイドとダウンサイド、どちらに注力するか
Twitter|田村耕太郎