忙しい平日の学習効率が爆上がりする最強の勉強法。スキマ時間は “アレ” を使うべし!

平日の学習効率が爆上がりする最強の勉強法01

趣味や友人との付き合い、ゆっくりとひとりで過ごす時間――働きながら何かを学ぶ忙しいビジネスパーソンでも、休みの日にはプライベートを優先させたいですよね。

自分の時間を犠牲にすることなく勉強で成果を出すには、平日の使い方が大切となってきます。

今回の記事では、平日の学習効率を高めるための5つの方法をご紹介しましょう。

1. 出勤前に「アウトプット」しよう

「朝は脳のゴールデンタイム」。こんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。

自律神経の名医である順天堂大学医学部教授・小林弘幸氏によると、朝は「ドーパミン」が大量に分泌される時間帯なのだそう。ドーパミンはやる気をもたらすほか、記憶や認知作用をつかさどる中枢神経を強化する働きがあると、小林氏は言います。朝の脳はさえわたっていて、高い集中力を発揮できる状態なのです。

では、具体的にどんな勉強をすれば、朝の脳を有効に使えるのでしょうか。精神科医の樺沢紫苑氏は、睡眠を経て前日の記憶が整理されまっさらな状態になる朝の脳は、論理的思考をするのに向いていると述べます。

たとえば、情報を素直に覚える暗記勉強よりも、「頭を使い問題を解く」「教科書や参考書の内容を自分の言葉で整理し、まとめてみる」などの、考えながら行なうアウトプット中心の勉強が適していると言えるでしょう。

さらに樺沢氏いわく、朝は物理や数学のような数字が絡む勉強にも向いているとのこと。数字を扱う勉強をする人は、朝に重点的に数字系の勉強を行なうとよさそうです。

平日の学習効率が爆上がりする最強の勉強法02

2. スキマ時間は「耳」を使おう

忙しいビジネスパーソンにとって、勉強時間を充分に確保することはやさしくありませんよね。残業や家族の用事などの急な予定が入り、勉強計画が崩れてしまうことも少なくないでしょう。どんな状況でも勉強習慣を継続させるためには、スキマ時間を積極的に活用することがポイントです。

東京大学法学部を首席で卒業した山口真由氏も、徹底的にスキマ時間を活用して勉強しているひとり。ほんの4分の空き時間さえあれば、本を開いて勉強をしていると言います。

このように山口氏がスキマ時間の勉強にこだわるのは、“積み重ねは馬鹿にならない” という実感からなのだそう。電車やバスの待ち時間、移動中、始業前――など、日々の細切れ時間を洗い出し、それらを足し合わせれば、平日でも勉強量を確保できるはず。

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とはいえ、スキマ時間だと充分に集中できないという人もいるかもしれません。そこで注目してもらいたいのが「耳」を使った勉強法

主婦から東大大学院に合格したという異色の経歴をもつただっち氏は、移動時間や家事の最中など、勉強だけに集中できるわけではないときでも、学びたい情報を耳で繰り返し聴けば「断片的に情報が頭に入ってくる」と述べます。実際にただっち氏は、覚えたい項目や概念を自分で読み上げてスマートフォンに録音し、それを家事の合間のスキマ時間に聴いていたのだそう。

さらに、耳を使うと脳の情報処理能力が高まるという効果も期待できます。情報収集活動としてオーディオブックの活用をすすめる、株式会社オトバンク代表取締役会長の上田渉氏によると、初めは慣れなくても聴き続けていれば、脳が順応し、2倍速以上でも聴き取れるようになるとのこと。勉強のための情報収集効率も高まるのです。

スキマ時間を活用できて脳にもよい、耳を使った勉強。場所を選ばずできるので、試してみてはいかがでしょうか。 

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3. 休憩時間は「外を散歩」しよう

勉強の効率を上げるために、休息は大切。お昼の休憩時間には、身体と脳をリフレッシュさせましょう。そのためにおすすめしたいのが散歩です。前出の小林氏によると、昼休みに疲れを解消するには、デスクで仮眠をとるよりも公園で散歩するほうが効果的なのだとか。

デスクワークが長いビジネスパーソンは、どうしても血流が滞りがち。公園での散歩は、気分転換になり精神的疲れを解消できるだけでなく、滞っていた血液の流れを促し、身体に蓄積した疲労物質を排出させるので、肉体的な疲れのリセットにも効果的なのだそう。

さらに、早めに歩くことで、脳を鍛える効果もあります。ドイツのマックス・プランク研究所が32名の男女を対象に行なった実験によると、速いスピードで歩いた被験者のほうが、ワーキングメモリの働きがよかったとのこと。

ワーキングメモリは、計算をする、文章を読み解く、計画を立てるなど、学習を進めるための重要な役割を担っています。ワーキングメモリ機能の向上が、学習効率に寄与することは言うまでもありません。

休憩時間は外を軽く回り、景色を眺めながら心身の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

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4. 夜は「暗記」をしよう

朝が忙しくとも、夜なら時間がとれる。そんな人もいるかもしれません。もし、就寝前の時間を勉強にあてるとするなら、特に「暗記系」の勉強を中心に行なうことをおすすめします。

日本人初の「世界記憶力グランドマスター」獲得者である池田義博氏は、記憶学習をするなら就寝前の1~2時間が最適だと述べます。その理由は、寝る直前に覚えた情報は脳にとって整理がしやすいから。

池田氏は、脳の海馬の領域では寝ているあいだに、その日に入ってきた情報や記憶の断片を整理していると説明します。たとえるのなら、記憶の断片はひとつのパズルピース。バラバラに散らばるそれらを組み合わせながら整合性をチェックし、寝ているあいだに正しい絵を完成させる作業をしているそう。

睡眠中に正しく組み合わせられた記憶は、大脳へと移動し長期記憶として保管されるわけなのですが、寝る直前に覚えた情報は散らばっておらず一か所に集まった状態です。それゆえ、寝る直前に覚えた情報は、脳にとって整理がしやすく、記憶にも定着しやすいというわけです。

就寝前に暗記系の勉強をすれば、記憶の定着効率が上がることは確実ですよ。

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5. 寝る直前に「復習」をしよう

就寝前の勉強にひと手間を加えて、記憶定着率をさらに上げてみましょう。それは、5分の復習です。

『ずるい暗記術』の著者であり弁護士の佐藤大和氏は、夜の勉強が終わったあと、その日の勉強内容を、就寝前の5分間で整理してメモに書き出し、簡単な復習をするのだそう。このひと手間をするだけで、1日の勉強が就寝中にしっかりと記憶されやすくなるのだとか。

じつは「覚えた直後に内容を復習する」作業を入れるだけで、記憶の残存率に差が出ることが科学的に示されています。

サセックス大学の研究者らが、被験者に26本の動画を視聴させ、以下3つのグループに分けたのち、視聴後の行動で記憶の程度に差が出るのか検証を行ないました。

A:「当日、8日目、18日目」に復習するグループ
B:「当日、18日目」に復習するグループ
C:「8日目、18日目」に復習するグループ

その結果、当日に復習を行なったグループA・Bは、グループCの2倍近く、映像の内容を覚えていたことが判明したのです。

夜の勉強が終わったら、ベッドに入り寝る前に、覚えた内容をさらっと復習してみましょう。その日の学習内容が記憶に残りやすくなり、次の日の勉強もはかどりますよ。

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今回ご紹介した方法を、ぜひ平日勉強に役立ててみてくださいね。

(参考)
PRESIDENT Online|自律神経の名医が「午前中はメールを読むな」と断言するワケ
STUDY HACKER|アウトプットのプロはなぜ午前中に文章を書くのか? 脳科学に基づく「仕事力アップ習慣」
STUDY HACKER|東大首席・山口真由さんが「4分」あればどこでも本を読む深い理由。
ダ・ヴィンチニュース|「耳」を使えばスキマ時間が効率的勉強の時間に!/普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法⑧
DIME|耳のスキマ時間を有効活用!「耳活」時代到来の予感
radiko news|昼休みに「外でランチ」or「机で仮眠」 精神的な疲れを取るのはどっち?
Taylor&Francis Online|Cognitive performance is improved while walking: Differences in cognitive–sensorimotor couplings between children and young adults
クロワッサン|“物忘れ”と深く関わっているワーキングメモリとは? 脳科学者に聞いた。
東洋経済 ONLINE|「寝る直前の勉強」が記憶に効くこれだけの理由
DIAMOND online|「暗記は寝る前」は、もはや当たりまえ。その後の行動が記憶の定着を左右する
Mentalist DaiGo Official Blog|記憶の残り方が段違い【40秒勉強法】とは
Journal of Neuroscience|Consolidation of Complex Events via Reinstatement in Posterior Cingulate Cortex

【ライタープロフィール】
青野透子
大学では経営学を専攻。科学的に効果のあるメンタル管理方法への理解が深く、マインドセット・対人関係についての執筆が得意。科学(脳科学・心理学)に基づいた勉強法への関心も強く、執筆を通して得たノウハウをもとに、勉強の習慣化に成功している。

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