東大首席・山口真由さんが「4分」あればどこでも本を読む深い理由。

山口真由さんの時間活用術01

忙しい毎日のなかで「学びの時間」を確保するのは、思いのほか難しいことです。仕事や学校以外の時間をすべて使えるわけではありませんし、予定していなかった用事が急に舞い込むことだってあるからです。

でも、やり方次第で「確保できる」というのは、数々の難関試験を突破してきた山口真由さん。そんな山口さんが実践する “ちょっとした工夫” や、隙間時間の効率的な使い方とは、どんなものなのでしょうか。

構成/岩川悟(slipstream) 写真/川しまゆうこ

すべての情報を1箇所にまとめると、行動のスピードが劇的に上がり、大切なことに集中できる

山口真由さんの時間活用術02

仕事や勉強に必要な書類からちょっとしたメモにいたるまで、わたしはほぼすべての情報を1台のノートパソコンに集約し、つねに持ち歩くようにしています。なぜなら、「あれどこにいったっけ?」となるのが嫌だから。わたしは情報を1箇所にまとめておかなければ、すぐに「置き場所」を忘れてしまうのです。

情報を1箇所にまとめると、必要な情報にすぐにアクセスできるので、取り掛かるスピードが圧倒的に速くなります。そのため、わたしがパソコンを選ぶ基準は「起動の速さ」。人によってはスマートフォンでもいいと思いますが、とにかくスピードにこだわって初期費用をかけています。

ちなみに、わたしが電車でパソコンを開くときは、必ず前の駅で閉じるようにしています。なぜなら、ギリギリまで作業すると、あわてて降りて落としかねないからです。細かいことですが、そこまで行動のルールを決めると、とても楽になるのです。

いずれにせよ、そのためには起動スピードを上げて、やろうと思ったときにすぐ取り掛かれるようにしなくてはなりません。そうした部分のストレスをなくすことが、作業に没頭できるかどうかにもかなり影響してきます。

効率良く仕事や勉強をするコツは、「大切ではない部分」で煩わされることを、極力なくすことなのです。 

4分あればどこでも本を読み、6分あればパソコンを開いて論文を書く

山口真由さんの時間活用術03

みなさんのまわりには、「そんなに大量の本をいつ読んでいるの?」と驚くような人がいませんか? 仕事が多忙で家族との時間もあるのに、読書や勉強を驚くほどこなしている人。こうした人は生活習慣が安定していると同時に、「隙間時間」を徹底的に活用しています。少しの時間も無駄にせず、自分のために使うことを習慣化しているのです。

わたしも、「隙間時間」の活用にはかなりこだわっています。つねに本を持ち歩いて、4分待ち時間があれば、どんな場所でもためらいなく本を開きます

たとえば、誰かが約束に遅れたときはもちろんのこと、ランチの行列でも読むし、友人がトイレに立ってもすぐに本を開きます。図書館で本を借りたらエレベーターのなかで読みはじめて、1階に着くころには、「このあたりを重点的に読めばいいかな」と判断をしているほどです。

さらに、6分あれば、パソコンを開いて論文などを書いたりもします。とにかく少しでも時間があれば本を読んだり、作業をしたりするようにしているのです。

「なぜそこまでするの?」

よくそう驚かれますが、これは「本を読みたい」という強い気持ちに加えて、「隙間時間」の積み重ねが馬鹿にならないことを経験的に知っているからです。

そして、なによりわたしは、コントロールできない他人の行動にイライラしたくないのです。たとえ相手の都合で待たされても、その時間をすぐに自分のために使えたら、気持ちが乱れることはありません。結果、そのあとのパフォーマンスも良くなっていきます。

強いていうなら、「遅れるなら6分サイクルにしてほしいな……」と思うくらいなのです。

***
日々の生活における「学びのルール」をつくり、それを自分の「取り決め事」にする。シンプルで些細かもしれませんが、そういった小さな積み重ねが、いずれ大きな成果につながっていくのです。

皆さんも、まずは隙間時間にできるオリジナルな工夫を考えてみてはいかがでしょうか。

※今コラムは、山口真由著『東大首席が教える 賢い頭をつくる黄金のルール』(セブン&アイ出版)をアレンジしたものです。

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東大首席が教える 賢い頭をつくる黄金のルール
山口真由 著/セブン&アイ出版(2019)

東大主席が教える 賢い頭をつくる黄金のルール

【プロフィール】
山口真由(やまぐち・まゆ)
1983年、北海道出身。東京大学法学部在学中3年次に司法試験、翌年には国家公務員Ⅰ種に合格。学業成績は在学中4年間を通じて「オール優」で4年次には総長賞も受けるなどし、同大学を卒業。卒業後は財務省に入省し、主税局に配属。2008年に退職し、翌年から2015年まで大手法律事務所に勤務し企業法務に従事。その後、1年間ハーバード・ロースクールへの留学をし、ニューヨーク州弁護士資格も取得。現在は、テレビのコメンテーターや執筆でも活躍している。レギュラー番組として、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系/毎週月曜コメンテーター)。著書には、『東大首席が教える超速「7回読み」勉強法』、『東大首席が教える「間違えない」思考法』(PHP研究所)、『リベラルという病』(新潮社)、『東大首席・ハーバード卒NY州弁護士と母が教える 合格習慣55 家庭でできる最難関突破の地頭づくり』(学研プラス)などがある。

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