絶対に「やってはいけない」勉強計画の立て方3選。あなたは “○○すぎる計画” 立ててない?

絶対にやってはいけない勉強計画の立て方3選01

勉強の計画を立てても、達成できずにいつも挫折してしまう。そんなお悩みはありませんか? あなたの勉強計画、もしかしたら、挫折しやすいNG計画かもしれません。絶対にやってはいけない勉強計画の立て方3つと、その改善ポイントをお伝えします。

【NG1】ハードルが高い計画

1つめのNGは、いきなりハードルを高く設定することです。滋賀県立草津東高等学校の国語科教諭で、進路指導課長も務める堀浩司氏が、実際の教育現場から指摘しています。単語や文法、用語、公式などの基礎が固まっていないうちから、ハードルを上げていきなり問題演習などの応用に挑むと、思うように勉強が進まず挫折してしまうとのこと。基礎を固めてから応用。当たり前のことですが、これを無視すると失敗します。

そこで、習慣化コンサルタントの古川武士氏が提案している「ベビーステップ」を、勉強計画に取り入れてみましょう。いきなり難しい問題に挑むというように大股で進むのではなく、「この問題ならできる」という程度の小さな一歩を積み重ねていくように、勉強計画を立てるのです。

古川氏によると、ベビーステップを実践する際のポイントはふたつ。ひとつめは、「面倒」「怖い」「不安」などの感情が出てこなくなるまで徹底的に行動のハードルを下げること。難しい問題に「怖い」と感じたり、問題を大量にやろうとして「面倒」と感じたりしたら、ベビーステップができていない証拠です。やさしい問題・少しの分量から始めて、「これなら抵抗なく頑張れる」という勉強を着実に積み重ねていきましょう。だんだんレベルが上がっていけば、最初は不安があった問題も抵抗なく解けるようになります。

そしてふたつめは、継続のためには行動をゼロにしないこと。いくら「面倒」「不安」を避けると言っても、何もしないままでは先へ進めません。どんなに少しの勉強でもいいので、必ず取り組みましょう。

たとえば、ある資格を取得したいと考えているのなら、「日中は忙しいし、まずは参考書を毎晩3ページずつ読んで内容を覚えるところから始める」など、自分が確実にこなせる範囲での勉強計画を立てるとよいですね。まだなんの用語も覚えていない段階で、過去問を解くような計画を立ててはいけません。すぐに挫折してしまいます。

古川氏によると、「どうせやるならちゃんとやらなければ意味がない」と高いハードルを設定することは、結局達成できずに気持ちが折れてしまう原因になるとのこと。こういう人は、例外なく完璧主義者なのだそう。古川氏は「0点か100点かで考えず、昨日の自分と比べて成長しているという意識を大切にする」ことが大事だと説いています。無理のない速度で、でも確実に勉強を前へ進めるベビーステップを意識して、勉強計画を立てましょう。

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【NG2】目先のみの計画

2つめのNGは、目先の計画しか立てないことです。堀氏の指摘では、「今日は数学の問題集を5ページ解いて、明日は英単語を10個覚えよう」といったように目先の計画しか立てていないと、どこに向かっているのかわからなくなり途中で息切れしてしまうとのこと。目先の計画しか立てないのは、無計画とほとんど同じことです。

記憶術や速読術などの勉強コーチングを手がける、日本ブレインアップジム代表の椋木修三氏は、年間計画」が最も重要だと言います。試験などのゴールが1年後より手前の場合もありますが、便宜上、勉強のゴールまでの期間を「年間」ととらえてください。椋木氏はこう語ります。

最も重要なのは年間計画です。年間計画がしっかり設定できれば、月間・週間の計画もスムーズに立てられます。年間計画があいまいだと、月間・週間の計画がなしくずしになり、途中で挫折してしまうことが多いのです。

(引用元:ダイヤモンド・オンライン|合否の9割は「勉強計画」で決まると断言できる理由

年間計画を明確に立てると、見通しがはっきりとするため、途中で計画通りに行かなくても修正方法がすぐにわかり挫折を防げるのです。

たとえば「数学の問題集1冊と英単語帳1冊を試験までに完璧にすればゴール」という年間計画を立ててから、「ゴールを達成するには、問題集の第1章と単語帳の第2章までを1ヶ月で3周すればいい」「1ヶ月で3周するには1週間で……」と細分化しながら逆算するかたちで、勉強計画を立てましょう。

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【NG3】曖昧な計画

3つめのNGは、曖昧に計画を立てることです。せっかく年間計画から立てても、「苦手を克服する」「点数を上げる」のような曖昧すぎるゴールや、「単語をやる」「5月頃やる」といったざっくりとした計画では、挫折してしまいますよ。

曖昧な計画のデメリットとして、椋木氏は、偏った時間の使い方が可視化できないことを指摘しています。得意分野ばかりに時間をかけ苦手分野をさっと済ませてしまう、というようなことです。計画のなかで具体的な勉強量を決めておかないと、短時間しか勉強していない場合でも「とりあえずやったからいいじゃん」と、自分のなかでの逃げができてしまいます。これでは計画の意味がありません。

また堀氏は、曖昧な計画だと、勉強をこなしていくあいだにも「このペースで大丈夫だろうか?」と不安が残り、達成感が得づらいと言います。計画したノルマをこなした達成感は、「この調子で頑張るぞ」という次の学習への動機になるもの。計画が曖昧という状態は、「達成」のラインが明確に設けられていないということなので、いくらやっても達成感がついてこないのです。

ですので、勉強計画は具体的に立てるようにしましょう。椋木氏は、たとえば年間計画なら「テキストを3回繰り返す」、短期間の計画なら「5月1日にテキストの31ページから34ページ」というようにはっきりとした数字で計画を立てることをすすめています。年間計画で「3回繰り返す」とはっきり決めたら、必然的に「4ヶ月で1回」とわかりますし、そこから逆算して週間計画や1日単位の計画も決められますね。

勉強を進めていくなかで、「このペースで大丈夫だ」という確信と「ここまでやれた」という達成感を得ることができるよう、明確な数字で勉強計画を立ててください。

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勉強計画は、いわば勉強という工事現場の足場です。いきなり高くするのではなく低いところを頑丈に、全体の完成像をイメージして、明確なデータに基づいてつくった足場は簡単には崩れません。ベビーステップ年間計画具体的な数字。この3つを意識して、失敗しない、盤石な勉強計画を立てましょう。

(参考)
大学受験パスナビ|《受験に失敗する! 危険なタイプ:2》 計画性がない
東洋経済オンライン|「勉強や運動」が続かない人が陥りがちな勘違い
日経doors|絶対挫折しない勉強計画の立て方 習慣化のメソッドは
ダイヤモンド・オンライン|合否の9割は「勉強計画」で決まると断言できる理由

【ライタープロフィール】
梁木 みのり
大学では小説創作を学び、第55回文藝賞で最終候補となった経験もある。創作の分野のみでは学べない「わかりやすい」「読みやすい」文章の書き方を、STUDY HACKERでの執筆を通じて習得。文章術に関する記事を得意とし、多く手がけている。

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