「カバンの中がごちゃごちゃ」はやっぱり最悪。あなたが “真っ先に取り出すべき” 5つのもの

カバンを整理整頓する01

「いざというときに必要になるかも」
「持っておいて損はないから」
こんな理由で、カバンの中身の整理をおろそかにしている人はいませんか?

カバンのなかがごちゃごちゃだと、物を取り出すのにもひと苦労。それどころか、あなたの集中力や創造力が奪われる危険性だってあるのです。

今回は、カバンのなかが整理されていないとマズい理由とともに、整理整頓するうえでまず取り出すべき5つのものを説明します。

「カバンのなかがごちゃごちゃ」が最悪なワケ

カバンのなかが整理されていないことのデメリットとしてまず思いつくのは、「物を探す時間」でしょう。

『気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ』著者のリズ・ダベンポート氏が指摘するところによれば、平均的なビジネスパーソンは探し物で年間150時間も浪費しているとのこと。机の上や引き出しのなかは言わずもがな、カバンの中身も整理されていないと、当然時間のロスにつながってしまいます。

しかし、デメリットはそれだけではありません。メンタリストDaiGo氏は、物がたくさんあるとどれを使うか迷ってしまうため、集中力が削がれると指摘しています。また、多くの選択肢から選べるという状況は、自分の頭で創意工夫する機会を奪ってしまうため、クリエイティビティにも影響してくるとのこと。DaiGo氏いわく、成功する人ほど仕事道具が少ないのだそうです。

そうと知れば、中身がごちゃごちゃのカバンは整理整頓していくしかありませんね。不要な物を取り出すのが整理整頓の基本。1つずつ見ていきましょう。

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【取り出すべきもの1】使わないペン

なくしたと思って新しいペンを購入したら、カバンの底から同じペンが出てきた……そんな経験をおもちの方はいませんか。

片づけ専門のコンサルティング会社を経営する小松易氏は、「なかがごちゃごちゃというのはカバンの中身を把握していない証拠」だと指摘しています。仮にペンをカバンのなかに入れていたとしても、中身を把握していないと、忘れて買い足したりすることになり、結果的にカバンが余計な物で埋まってしまうのです。

そこで小松氏は、「必ず使う2、3本に絞り込む」ことを提案しています。あまり使用頻度の高くない二軍や三軍のペンは、結局忘れられてしまうもの。思いきってそれらを捨て、管理しやすくなるように中身を厳選しましょう。

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【取り出すべきもの2】使わない書類・資料

ビジネスシーンで持ち歩くカバンの中身で、最もかさばるのが書類でしょう。その日には使わないとしても、「いつか必要になるかもしれない」と思ってしまうと、カバンから取り出すのが億劫になりますよね。

出版社勤務を経て独立起業し、出張の機会がかなり多いという安藤美冬氏は、かさばる書類を「ペーパーレス化」で対処していると述べます。捨てるのを躊躇してしまう書類でも、スキャンするなどしてデータとして保管すれば、いつでも取り出せるので安心ですよね。実際にその日に使う書類以外は、できるだけデジタル化して整理するのがよいでしょう。

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【取り出すべきもの3】本・雑誌

通勤時間やスキマ時間に読もうと思って入れた本や雑誌。気がついたら必要以上に入れすぎてはいませんか。カバンを重くさせる要因にもなります。

前出の小松氏は「電子書籍に変えれば荷物が増えない」と指摘します。仕事に必要なインプットするために、複数冊持ち歩きたくなるケースもしばしば。電子書籍を有効活用できれば、カバンが軽くなりますね。また、カバンのなかを見直し、その日に読めそうな本を厳選して入れるのも手でしょう。

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【取り出すべきもの4】名刺

今後使うかはわからないけれど、捨てるのは相手に申し訳ない……そんな理由から、名刺を処分できずにいる人は多いのではないでしょうか。

クラウド名刺管理サービスを提供するSansan株式会社が2015年に行なった「名刺に関する実態調査」によると、ビジネスパーソンが社会人になってからもらった名刺の平均は1,300枚以上にのぼるのだそう。また、ビジネスパーソンの92%は名刺を捨てられないそうです。

日本ときめき片づけ協会代表の安藤貢氏は、名刺はもらったその日のうちに整理することを推奨しています。なぜならば、時間が経つと名刺の持ち主がどんな人だったか忘れてしまうから。帰宅したらカバンのなかから名刺を取り出し、1枚1枚振り返って整理しましょう。今後連絡をとらなさそうであれば、捨てたっていいのです。

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【取り出すべきもの5】不要なレシート・領収書

カバンの内ポケットなどにレシートや領収書を入れ、そのまま整理せずに放っておいてはいませんか。名刺と同様、レシートや領収書はすぐにたまりがち。放っておくと、とっておくべき領収書も不要なレシートもごちゃごちゃになり、仕分けるのが大変になってしまいます。

整理収納アドバイザーの西口理恵子氏は、カバンのなかに「ゴミ箱」を用意して対処していると述べます。「ゴミ箱」といっても実際の箱ではなく、「ゴミを入れるためのポケット」のこと。捨てるものを入れる場所を決めておき、初めから分類して仕分けているそうです。不要なレシートなどを入れる場所を決め、帰宅後はそのまますぐ処分できるようにしましょう。

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カバンのなかには入れるのは本当に必要なものだけ。いつもより身軽になって、気分よく仕事をしていきましょう。

(参考)
プレジデント・オンライン|探し物で使う年間150時間は、どうしたら減らせるか
Mentalist DaiGo Official Blog|成功する人は【カバンの中にアレが少ない】
NIKKEI STYLE|カバンの中、縦向きに収納 探す手間なくスッキリ
THE21オンライン|徹底的にモノを厳選する「持たない」整理術
FNNプライムオンライン|捨てにくい名刺、どうしてる?一気に処分する年の瀬イベント
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【ライタープロフィール】
青野透子
大学では経営学を専攻。科学的に効果のあるメンタル管理方法への理解が深く、マインドセット・対人関係についての執筆が得意。科学(脳科学・心理学)に基づいた勉強法への関心も強く、執筆を通して得たノウハウをもとに、勉強の習慣化に成功している。

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