やる気ゼロ状態から “たった5分で” さくさく行動にできるようになる方法。

大学のテストや資格試験のための勉強、仕事で必要な “ちょっと大変そうな” 資料の作成など、やらなければいけない大切なことがあるにもかかわらず、やる気が湧いてこず重たい腰が全然上がらない……そんなこと、ありませんか?

そういうときは、「やる気を出す方法を考えよう!」となりがち。でもじつは、やる気に頼らなくても行動できる方法が存在するのです。

今回は、やる気がなかなか起きなくて、つい物事を先延ばしにしがちな方のために、“たった5分で” 行動に移す方法をお教えします

「やる気なんて必要ない」ことに気づくべき

何かに着手したり物事を継続したりするためには「やる気が大事!」だと考えている方も少なくないかもしれません。しかし、脳科学者の茂木健一郎氏は、「どうしたらやる気が出ますか?」という問いに対して、「やる気は必要ない」「やる気が出ないことを言い訳にしてはいけない」と答えています。

茂木氏いわく、毎日の仕事や営みの過程でやる気は必要なく、むしろ、淡々とフラットにアップダウンなく続けていくほうがいいとのこと。私たちは、「いま、ここ」に没入して目の前の作業をこなしていく、という行動の連続で生きています。そこに、「やる気」という特別な要素が入る余地はなく、むしろ、やらないことの言い訳としてやる気を持ち出しているに過ぎないと語ります。

何かに取り組んだり、行動したりするのに「やる気」は必要ない。そう気づけば、ずいぶん気が楽になるだろう。また、「やる気」がないことをを言い訳にして何もしないでいる自分にサヨナラできるだろう。

(引用元:茂木健一郎オフィシャルブログ|やる気は必要ない

では、私たちが「やる気」と呼んでいるものの正体は何なのでしょう。それは、脳内で分泌される「ドーパミン」という神経伝達物質。このドーパミンが分泌されることで、私たちはやる気に満ち、積極的に行動を起こせるようになるのです。しかし、このドーパミンを分泌する「側坐核」が活性化するのは、実際に行動を起こしているとき。つまり、行動を始めないことには「やる気」を出すことなんて不可能なのです

東京大学薬学部の池谷裕二教授は次のように述べます。

人間は、行動を起こすから「やる気」が出てくる生き物なんです。 仕事、勉強、家事などのやらないといけないことは、最初は面倒でも、やりはじめると気分がノッてきて作業がはかどる。そうした行動の結果を「やる気」が出たから…と考えているだけなんですよ。 (中略) だから、面倒なときほどあれこれ考えずに、さっさと始めてしまえばいいんです。「やる気を出すにはどうすれば…」と考えるだけで行動しないことは、時間の無駄でしかありません。

(引用元:新R25|「簡単にやる気を出す方法を教えてください!」→脳研究者「やる気なんて存在しない」 ※太字は筆者が施した)

「まずは動く」ことが全て、というわけですね。

一番簡単なことから始めなさい

とはいえ、そもそも動くことすら億劫だという人もいることでしょう。そんな方のための対策として、ライターの松沢直樹氏は「一番簡単で負担が軽い仕事をひとつだけクリアすることを挙げています。

一番小さくて簡単な作業を終わらせると、終わらせるべき作業の全体像も見えてきやすくなります。仕事を進める意欲がわきやすくなるというのは、ある意味自然なことかもしれません。

(引用元:ウレぴあ総研|まったくやる気が出ない時の“鉄板”対処法! 簡単「集中テクニック」

たとえば経理の仕事をしている人なら、「交通費の伝票を1枚だけ処理しよう。終わったらお茶でも飲もう」と考えて、とにかくその伝票1枚だけを頑張って処理してみてください。そうすると、自分を無理に励まさなくても作業がはかどるはずです。

(引用元:同上)

なかなか行動に移せないのは、「なんとなく大変そうだから始めたくない」「そもそも何から取り組んでいいのかわからない」といったことが原因であることが多いはず。数秒や数十秒程度で片づけられそうなタスクから着手したり、仕事を細分化して負荷のないものから始めたり、最初のハードルを徹底的に低くして作業をとりあえず始めてみてください

こうして実際に進めてみると、心理的負荷が下がって次へ次へと仕事が捗っていきます。この状態を、ドイツの心理学者・クレベリンは「作業興奮」と名づけました。そして、この作業興奮が発生するのは、動き始めてから5分~10分程度と言われています。“とりあえず5分” をキーワードに、簡単なものから始めてみましょう。

「やる気」より「その気」。華僑の教えも役に立つ

『失敗のしようがない華僑の起業ノート』や『華僑の大富豪に学ぶ ずるゆる最強の仕事術』などの著書を持つ、実業家の大城太氏は、かつて華僑(外国に移住した中国系住民)の大富豪に師事していました。そんな大城氏いわく、華僑の大半が「やる気」という感情を持っていないとのこと。世界中に進出し、さまざまな分野で数々の成功を収めている彼らにしては意外だと感じられる方もいるかと思いますが、じつは「その気」こそが、華僑たちの原動力なのだとか。

辞書を読むと、やる気は “進んで物事を成し遂げようとする気持ち” と書かれているのに対し、その気は “そうしようという気持ちになる。相手に言われた通りの気持ちになる” と書かれてあります。

「やる気」が自分で自分を奮い立たせないといけないのに対して、「その気」は雰囲気や状況でなれる状態です。 その気になるような環境、状況にすれば、自分の意思とは関係なしに物事が進んでいきますので、力を振り絞ったり、額にはちまきを巻いたりする必要は全くなくなります。

(引用元:日経ビジネス|やる気は不要!やる気を出さずに成果を出す

華僑たちが、「その気」になれるのは、その立場が要因のようです。遠い海外で活動する華僑にとって、仕事をするうえで必要なものがそろっていないのは当然のこと。彼らは、置かれた状況に自ら適合しながら生きていっているのです。

そんな華僑の人々は、「どこに行っても上には上がいる」という考えを持っているため、決して完璧を求めようとしないのだそう。無理に100点を目指そうとせず、60点や70点程度で良しとしながら、物事を要領よくこなしていくのだといいます。

私たちがなかなか行動を起こせない一因として、頭のどこかに存在する「完璧に仕上げなければ……」「100点を目指さなければ……」といった思考が枷になっていることが考えられます。華僑流「70点主義の “その気”」を使えば、行動のための心理的ハードルがぐっと下がるに違いありません

*** 食事や歯磨きを行なうときは、やる気なんて必要ありませんよね。それと同じように、勉強や仕事も自然体でこなせたら、これほど楽なことはないでしょう。

「やる気が出ない」とお悩みの方、“軽い気持ち” で “たった5分だけ” 動いてみてください。気づいたら、そんな悩みが嘘だったかのように、物事をさくさく進められているかもしれませんよ。

(参考) 茂木健一郎オフィシャルブログ|やる気は必要ない StudyHacker|「やる気」なんか甘え。東大生が教える、やる気がなくても勉強をスタートする方法。 新R25|「簡単にやる気を出す方法を教えてください!」→脳研究者「やる気なんて存在しない」 ウレぴあ総研|まったくやる気が出ない時の“鉄板”対処法! 簡単「集中テクニック」 大城太 (2015),『失敗のしようがない華僑の起業ノート』, 日本実業出版社. 日経ビジネス|やる気は不要!やる気を出さずに成果を出す 日経ビジネス|華僑と沖縄の人に学ぶ、実は要領がいい70点主義

会社案内・運営事業

  • 恵学社

    「STUDY SMART」をコンセプトに、学びをもっと合理的でクールなものにできるよう活動する教育ベンチャー。当サイトをはじめ、大学受験の予備校「学び舎東京」「烏丸学び舎」や、英語のパーソナルトレーニング「ENGLISH COMPANY」を運営。
    >> HPはこちら

  • 学び舎東京

    烏丸学び舎

    東京・京都に校舎を構える個別指導の予備校。勉強に過度な精神性をもちこまず、生徒1人1人に合理的な勉強方法を提示することで「東大・医大に合格できた!」「3ヵ月で偏差値が15上がった!」などの成果が続出。
    >> HP(東京校舎)はこちら
    >> HP(京都校舎)はこちら

  • english company

    就活や仕事で英語が必要な方に「わずか90日」という短期間で大幅な英語力アップを提供するサービス。プロのパーソナルトレーナーがマンツーマンで徹底サポートすることで「TOEIC900点突破」「TOEIC400点アップ」などの成果が続出。
    >> HPはこちら