目標達成や成功のために不可欠なこととはなんでしょうか。
成功したどんな人もやっていること、それは「続けること」=「習慣」です。続ければ、必ず成功が見えてきます。どんなに続けたってできないこともある、と思う人もいるかもしれません。ですが、それはやり方や努力の方向性が少し間違っているだけで、正しい努力をして続ければ、誰でも成功することができるんです。
今回は、必ず成功につながる習慣の身につけ方をご紹介します。
天才や成功は習慣から生まれる
習慣の重要性は、既に紀元前300年頃、かの有名な哲学者アリストテレスによって語られています。
人格は、くり返す行動によって作られる。 ゆえに優秀さを決めるのは、単発的な行動ではなく習慣である
(引用元:エリック・ベルトランド・ラーセン著, 山口真由監修, 鹿田昌美訳 (2015),『ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう』, 飛鳥新社.)
天才と呼ばれる人や成功している人、どんな人も、結局は一つのことを続けた習慣の結果なんです。どんな分野においても、繰り返し鍛錬し一万時間を費やせば、どんな普通の人でも特定の分野において世界レベルの能力を得られるという「一万時間の法則」を、現代の天才と呼ばれる人々に多く取材したアメリカ人ジャーナリストのマルコム・グラッドウェルが提唱しています。
世界レベルになれるという一万時間にこだわらなくとも、例えばStudyHackerで紹介し話題を呼んだ「勉強嫌いの私が1年で3000時間勉強して京大に合格した『ぬり絵勉強法』」でも、最初から3,000時間勉強する!と決めていたのではなく、毎日楽しくマスを塗って勉強することが習慣になり、気が付いたら京大合格という成功を手にしています。とにかく少しずつでも続けて、いつのまにか習慣になることこそ、成功の秘訣なのです。
続けるためのステップ=66日間チャレンジ!
新しい習慣を身につけるためには3週間あれば十分という説が一般に知られていますが、ロンドン大学によってこの説は実際には正しくないことが明らかにされました。同大学によれば、新しい習慣を身につけるために必要とされるのは平均して66日間。もちろん、身につけたい習慣の程度にもよりますが、この日数があれば、大抵の習慣は身につくと言います。
ここで重要なのは、完璧主義はやめること。できない日が1日あっても、継続してやり続けていればきちんと習慣として身につくことが証明されています。1日できなかったからもうだめだ、とそこでやめてしまわず、気にせず次の日からまた続けていきましょう。もちろん、習慣を身につけようとしている最初の数日間は、その後習慣になるかを左右する重要な時期なので、なるべく休まず続けるのが理想的です。
新しい習慣を身につける前に忘れてはいけない、「自分の見つめ直し」
成功するために新しい習慣を身につけようとする時に忘れてはいけないのが、自分の努力の方向性の確認です。せっかく努力して何か習慣を身につけたとしても、そもそもその努力が間違っていたらいつまでたっても成果がでないという悲しい結果に終わってしまいます。
AKBやモーニング娘。など数多くのアーティストの指導を手がけたダンスプロデューサーの夏まゆみさんは、
「正しい努力」をするための第一歩は自分を知ることです。 自分の強みや弱みがわからなければ、これから力を注ぐべき方向を探ることはできないからです。
(引用元:夏まゆみ (2014),『エースと呼ばれる人は何をしているのか』, サンマーク出版.)
と述べています。
まずはどんな習慣を身につけるか決めるために、自分自身の長所や短所をきちんと分析してみましょう。遠回りに思えても、とにかく紙に書き出してみて自分で自分のことを見つめ直す時間を設けることが、結局は近道になります。
*** 最初は努力してやっていたことがいつの間にか習慣として身についていた時、結果も自ずとついてきます。 もう三日坊主な自分にはサヨナラして、自分の目標を達成してみませんか。
(参考) エリック・ベルトランド・ラーセン著, 山口真由監修, 鹿田昌美訳 (2015),『ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう』, 飛鳥新社. 夏まゆみ (2014),『エースと呼ばれる人は何をしているのか』, サンマーク出版.