脳は見たいものしか見ていない? 脳の働きを利用して注目を集めるテクニック

私たちの目や脳は目の前にあるものを知覚し、認識しているようでも、実際は選択的に目の前にあるものを選んで知覚しています。その脳の働きをうまく活かして日々の生活の中から自分の脳を鍛えてみませんか?

badge_columns_1001711見えているようで見えていない?

まず、この動画を見てください。この動画を再生して、途中で映像が静止状態となるまで、しろいシャツを着たチームが何回ボールをパスするかを数えてみてください。そして、映像が静止した時点で一時停止ボタンを押してください。

正解は13回でした。ですがこのテストはパス数を当てるものではなく、あることに気づいていたかを試すもの。皆さんは動画の途中で熊の着ぐるみを着た人がムーンウォークをしていたのに気付きましたか?「全然気づかなかったよ!」という人はぜひ動画の続きを再生してみてください。再度動画を見てみると、着ぐるみを来た人をきちんと認知出来るはず。これはなぜかと言うと、私たちは脳が意識したものからしっかりと知覚している、ということ。つまり、私たちの目が「見えているようで見えていない」ことが分かります。

badge_columns_1001711カクテルパーティ効果

このように、自分が興味のあるものだけが目に入り、それ以外の情報が全く意識に入ってこないことを「カクテルパーティ効果」といいます。電車で寝ていても降りる駅のアナウンスだけ聞こえてきたり、騒がしい人ごみの中でも自分の名前が呼ばれたら自然と耳に入ったり、そんな体験をしたことがありませんか?また、遠くでしゃべっていてはっきりと声が聞こえないはずなのに、「自分の悪口を言っている!」と気づいたことはありませんか?これらは全てカクテルパーティ効果のおかげです。このように人間は、視覚や音を処理して、必要な情報だけを認識するために再構築する機能を持っています。

badge_columns_1001711カクテルパーティ効果で効率アップ!

これを普段の勉強や仕事で利用するにはどうしたら良いでしょう。「静まり返った場所で勉強をするより、ちょっとざわついた図書館やカフェの方がはかどった」という経験がきっとあると思います。静かな場所で漫然と時間を過ごすよりも雑音や色々なものが視界にある中で、自分が知りたい情報を収集する事に最大限の注意を払う方がよほど集中力が上がり効率も上がります。

Retro style party

badge_columns_1001711プレゼンでも使えるカクテルパーティー効果

今まで述べてきたカクテルパーティー効果をビジネスシーンで応用するとどうなるでしょうか。 商談やプレゼンなど、延々とあながた相手への質問を続ける場面があったとします。人は自分に興味が無い内容だと1分と集中して聞いていないので、「全然内容が伝わらなかった」ということが多々あります。

そんな時、相手の名前や相手の会社など随所随所に入れてみましょう。 自分の名前や会社名などは、意識をこちらに呼び起こすのに最適です。これを意識的に行うことで、相手の注意をこちらにしっかりとひきつけることができるのです。

この方法は時間や労力を必要とするわけではなく、非常に簡単な方法なので、是非試してみてくださいね。

参考 「幸せになれる子」に育てたいあなたへ カクテルパーティー効果を使ってお客様を「!」にする方法

京都大学法学部所属。京都教育大学附属高校卒業。高校の頃は生徒会をやりながら模擬裁判選手権で関西大会三連覇を果たす。大学ではよさこい踊りを踊るサークルに所属し、1年中お祭りに参加するために全国を駆け回っている。

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