私が京都大学にきて驚いたことはたくさんありますが、その中の一つに「ほぼ誰もが一冊のなんでもノートを持ち歩いていること」というのがあります。私もそれからなんでもノートを使うようになりましたが、QOLと処理速度が向上したな、と感じることが多々あります。 今日はそんな、なんでもノートのお話です。
なんでもノートって?
なんでもノートとはその名の通り、なんでも書いていいノートです。 その時思ったこと、疑問に感じたこと、浮かんだアイディア、またちょっとしたメモや、To Doリストにすることもできます。私は、就職活動を今しているところなので、自己分析や、業界の特徴などもこのノートにメモするようにしています。 授業のノートを忘れたときはノート代わりにもなり、スケジュール帳をまだ買っていない!というときは、さっとカレンダーを書いて一時的な手帳にすることもできます。
インプットにもアウトプットにも大活躍
さて、なんでもノートにはどんなメリットがあるのでしょうか?
まず、物忘れをしなくなる、というメリットがあります。 一見、手帳と、To doリストと、アイディアメモと……と細分化してノートを持ち歩いたほうがいいようにも思えますが、これでは忘れてしまったときに、どのノートを見返せばわかるのか、それすらもわからなくなる可能性があります。 その点、なんでもノートならば、重要なことはすべてそのノートに書いていると言い切れるので、一冊だけ読み返せば、必ず必要な情報が見つかります。
また、なんでもノートは複合的な思考を可能にしてくれます。 問題を解決するためには、その分野の知識だけではなく、他分野の知識を用いなければならない場面があります。 そんなときに、なんでもノートを眺めれば、いろんな考えがごちゃまぜに書いてあるので、知らず知らずのうちにいい考えが浮かんでくることも。
さらに、そもそもノートに考えをアウトプットするという行為自体が大切なことでした。 脳は、やらなければいけないこと、今していることなど、たくさんのことを考えれば考えるほど負荷がかかってしまいます。しかし、ノートに考えをすべて書き出し、「忘れてもいいんだよ」と、脳を休めてあげることで、脳は目の前の作業に全力集中できるようになります。 また、やることの計画を立てるときにも、頭の中でやろうとするのではなく、紙にいったん書き出して、紙面上でやるようにするだけで、脳の負荷も、やり忘れも驚くほど減ります。能率もすさまじくアップするので、是非一度試してみてください。
続けるコツ
とはいえ、習慣づいていなければ、初めのうちはノートにメモをするのが面倒くさかったり、ノート自体を持ってくるのを忘れてしまうものです。 私が思うに、なんでもノートを続けるコツは、お気に入りのノートを使うこと、そしてノートをカスタマイズすることの二点です。 お気に入りのノートを使っていれば、いつも持っていたくなりますし、自分でカスタマイズしていれば愛着もわきます。カスタマイズといっても難しいことではありません。実際私が今使っているなんでもノートは、表紙に自分でドラえもんの絵を描いてみただけです。
ちょっとした工夫で生活の質は変わるもの。一冊ノートをかばんに忍ばせるだけで、あなたの生活の質も格段に向上しますよ。
(参考) HeartLogic|「脳の棚卸し」をして、中身をクラウド化する