脱・コミュ障。会話が苦手な人の “武器” になる、2つの超強力テクニック。

「人とコミュニケーションを取ることが得意ですか?」 この質問に躊躇なく「Yes」と言える人は、そう多くはないでしょう。コミュニケーションスキルは社会人に必須のスキルだといつの時代も言われますが、いざ人と会話をしようとするとなかなかうまくいかないものです。

今回は、そんなコミュニケーションが得意とは言えない人のために、実践的に使える“武器”についてお伝えしようと思います。

ますます必要とされるコミュニケーションスキル

今までも「コミュニケーションスキルは重要だ」と、いろいろなところで言われてきました。しかし、最近さらに輪をかけてこのことがよく言われています。この背景にはAIの台頭があります。

AIとは、皆さんご存知の通り、人工知能のことです。近年ではこのAIを用いた「作業の機械化」があらゆるところで導入されており、近い将来には、今人間が行っている仕事のうちの50%はAIに奪われてしまうのではないか、と言われています。

そんな中、総務省が日本人有識者に行ったアンケートによると、AI時代到来を目の前にした私たちに最も求められるスキルは「コミュニケーションスキル」なのだそう。単純作業やクリティカルな計算とは違い、数字に落とせない複雑なやり取りや感情の機微の読み取りを必要とするコミュニケーションにはAIが入っていく余地が少なく、人間の勝機はまさにここにあるのだというのです。

「AIに仕事を奪われた…」 そんな悲惨な結末を防ぐため、今私たちが磨くべきスキルはやはりコミュニケーションなのかもしれません。今後、ますます仕事の機械化が進められていくであろう状況を見ると、コミュニケーションスキルの向上はまさに“待ったなし”のようです。

次の章から、実践でぜひ使いたい2つの武器を紹介していきます。

1. イエスアンド

ます紹介するのは、あらゆる場面で大きな効果を発揮してくれる「イエスアンド」という話法です。これは、相手の意見をイエスと受け入れて、アンドと続けていく、というもの。

コミュニケーションがうまくいかない人の中には、会話の途中で「いや」、「でも」などの否定的な言葉をつい言ってしまう人がいます。これでは相手を不快な気持ちにさせてしまい、気持ちの良い円滑なコミュニケーションを行うことはできません。

このようなことに心当たりのある人は、「イエスアンド」の習慣、すなわち“イエスと受け止めてから、自分の意見を言う習慣”を身に付けると、会話をスムーズかつ和やかに進められます。

さらに、この「イエスアンド」は会話が続かない人にもオススメです。例えば、「最近の仕事の調子はどうですか?」と聞かれて「ぼちぼちですね」とだけ答えてしまったりしていませんか? これだけでは会話はそこで終わってしまい、少しも広がりません。「ぼちぼちですね。そちらはどうですか?」と相手に話を振ってみるなど、アンドの部分で新しい話題の方向性を示すことができれば、会話はスムーズに続いていくでしょう。

2. 先手必笑

人と会話をするときに受け身の姿勢で臨んでいませんか? 相手が会話を回してくれる人ならそれでも大丈夫かもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。

いざ会話しようというときは「自分が先手を打つ」という気持ちを常に持ちましょう。自分が挨拶をすれば挨拶が返ってくる、自分が話題を出す、相手の返事を予測しつつ、次の言葉を考えておく…。このように先手を打ち、「先を予測する」という意識を持ちながら会話ができれば、コミュニケーションスキルは大きく向上します。たとえ相手から話しかけられた場合でも、先を読む意識は必ず持っておくべきでしょう。

また、相手と会話している時の自分の表情はどうなっているでしょうか? コミュニケーションが苦手な人の多くは無表情、あるいは怪訝な顔をしてしまっているのではないかと思います。これでは相手の印象も悪くなり、あまり会話は続かないかもしれません。会話をするときは、必ず“笑顔”を心がけましょう。そうすれば相手も心を開き、積極的に会話に参加してくれるはずです。

先手を取って先を読みつつ、笑顔を心がける。この先手必笑の精神を持っているだけで、あなたの会話に対する姿勢や印象は良い方向に大きく変わっていくでしょう。

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やはり経験が物を言う

ここまで、円滑なコミュニケーションのための方法を皆さんにお伝えしてきました。しかし実際のところ、コミュニケーションスキルは経験によって磨かれていくのは確かです。

しかし、経験を得るために丸腰で戦場に向かうのか、武器を持って向かうのかでは大きく違います。「自分には武器がある」という気持ちを持っているだけで大きな自信となり、積極的にコミュニケーションにチャレンジしていけるのです。丸腰ですぐに倒されて自信を失ってしまっては、得るものがまるでありませんからね。

今回お伝えした武器は、即戦力となるでしょう。これらを使ってコミュニケーションを行い、経験値を貯めて、少しでも会話の助けになれば幸いです。

(参考) 日経BPネット|挨拶は心を開くこと、「先手必笑」で STUDY HACKER|コミュ力向上トレーニング! 『インプロゲーム』を知っていますか? 日経BPネット|会議を面白くする「イエスアンド」 総務省|平成28年版 情報通信白書 人工知能(AI)の普及に求められる人材と必要な能力 Benesse 教育情報サイト|ふだんの経験でコミュニケーション力に大きな差が出る?

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