ロジカル思考と多角的視点を手に入れる! 注目の知的活動『競技ディベート』

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みなさん、趣味はありますか? 読書、映画鑑賞、それともジョギングやサイクリング? 色々な趣味があると思いますが、ちょっと人と違うことをやってみたい方、「競技ディベート」なんてどうでしょうか。

「競技ディベート」とは、福沢諭吉が日本に導入したのが始まりと言われているれっきとした競技です。 「競技ディベート」という名前を聞いて、相手を論破したら勝ち、理屈っぽい口喧嘩みたいなもの、を想像した方、ちょっと違います。これは、現代社会に必要とされる「論理的思考能力」や「多角的視点」を身につけることのできる、アカデミックな活動なのです。 今回は、競技ディベート経験者である筆者が「論理的に考える」ことについてお伝えします。

badge_columns_1001711ディベートとは

ディベートとは、広い意味で「意見の対立する二つの集団が議論を行うこと」を意味します。しかし今回筆者がご紹介したいのはもっと狭い意味のもの。 「競技ディベート」はある論題に対し、肯定側と否定側に分かれ、互いに文献や統計資料などを引用しながら、スピーチを競うのです。論題はさまざまで、「日本は死刑制度を廃止すべきである」など古くから議論されているものから、「日本は原子力発電所を停止させるべきである」なんていうタイムリーなものまで。 世間が興味を持ち、かつ重大な問題が選ばれることが多いようです。

特徴的なのが、 1. 勝敗は「審判=ジャッジ」を説得できたか否かによって決すること 2. 肯定側、否定側は、抽選によって試合直前に決定すること

勝敗を決定するのは第三者である審判であって、論破した方が勝ちというわけではありません。また、プレイヤー個人の思想や政治的意見をディベートに持ち込むのはご法度。 いくら個人的に死刑制度に憤りを感じていたとしても、「否定側で戦いなさい」と言われたらそれに従います。そして、死刑を存続させることの意義や死刑の大切さを、様々な根拠を元に強く主張していくのです。

これだけ聞くと「特別な人がやるんだろう」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。「ディベート部」(弁論部)を持つ高校はたくさんあり、全国大会の「ディベート甲子園」が毎年開催されています。 また社会人によるディベートサークルも数多くあります。最近は、ディベートを学校の授業に取り込もう、なんて動きも活発です。

なぜ、今、ディベートなのでしょうか? それは、現代社会に必要な三つの力が身につくからです。

badge_columns_1001711論理的思考能力

口喧嘩なら、相手を言い負かせばいいだけなので、脅迫や詭弁の類が決め手であるかもしれません。しかし、ディベートは違います。 第三者であるジャッジを説得するわけですから、論理性が重視されます。論題をしっかりと分析しているか、引用した資料はきちんとしているか(研究論文が引用されることがほとんど)、論理展開に飛躍はないか。ロジカルシンキングの訓練を積んだジャッジを説得するのは、簡単ではありません。

これらは全て、社会で必要とされる力です。プロジェクト提案やプレゼンでも、たとえ内容が良かったとしても理路整然としていなかったりロジカルに組み立てられていなければ、きちんと聞いてももらえません。 論理的な考えを、わかりやすく相手に伝える。これをディベートを通じて実践的に学ぶことができます。

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badge_columns_1001711多角的な視点

繰り返しになりますが、ディベートには個人の意見を持ち込めません。たまたまくじ引きで反対側に回ったことにより、自分と異なる意見や視点を知ることになります。 さらに、その論題を支持・否定する際にはメリット・デメリットを挙げる必要があります。そのとき、1つや2つの問題点を説明しただけでは、不十分です。自分では思いつかない問題点を挙げることも必要なのです。 そのためには、チームメイトと話し合って意見を出し合い、著名人の意見を参考にしながら、多角的な視点で論題を眺めてみることになります。

そうしているうちに、今まで自分が持っていた固定観念が覆ったり、考えもしなかった意見に唸らされたりすることも。ディベートを通じて、多様な価値観を認める柔軟なマインドも身に付きそうですね。

badge_columns_1001711情報リテラシー

ディベートをするためには、ジャッジを説得し相手の反論にも耐え得る、大量で正確な情報が必要です。だから自発的に、論文を漁ってみたり、図書館で専門書を探してみたり。 すると今まで、いかに自分が不正確な情報に踊らされていたかに気づきます。同時に、どうすれば信頼できる情報にたどり着けるか、ということもわかります。 真偽不明な情報があふれるネット社会の現代において、情報は生きる糧そのもの。ディベートを通じて情報リテラシーも身につけられるのです。

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いかがですか。ディベート、やってみたくなりませんか? 社会人でも参加できるディベートサークルをご紹介しますので、興味のある方はご覧ください。

日本社会人ディベート連盟 ディベートクラブ「たま。」 STARクラブ|ディベート道場

参考 CoDA 全日本ディベート連盟 JDA 日本ディベート協会


東京大学理科二類所属。県立浦和高等学校および駿台予備校出身。小さいころから自然や生き物に関心を持ち、高校時代に読んだ福岡伸一の「生物と無生物のあいだ」に刺激をうけ、分子生物学を志す。テニス歴6年。AKB48の大ファン。

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