理解のためならPCより「紙のノート」が効果的。価値あるノート作りのための "3分割スタイル"

講義などを聞いたり、勉強会に出席したときなど、そのときは真剣にノートをとっているつもりなのに、あとから読むと何を学んだのか分かりにくかったり、重要な部分が分かりにくい……。

そんな経験はありませんか? ノートとは小学校からの付き合いですが、本当に役に立つノートを作るのは難しいですよね。

しかしながら、実はノートを3分割するだけで、あとから見直したときも見やすく、内容を思い出しやすいノートを書くことができるのです。今回は、そんなノート術を紹介します。

どうして記録にノートを使うのか?

ノート術を紹介する前に、ノートで記録をとる価値について考えてみましょう。

どうしても記録はノートじゃなきゃいけないのでしょうか?

筆者にとって、授業や講義の記録といえば、小学校時代からずっとノートです。みなさんはいかがですか?

板書を全て記録するだけなら、写真を撮れば完璧です。また、発言を全て記録したいだけなら、ボイスレコーダーを使った方が楽に完璧なものを記録できますよね。

確かに、小さいころなら「お金がないから」、「禁止されていたから」という理由でノート一択になるでしょう。しかし、大人となった今、そういった制約はありません。

では、それでもノートで記録を取る価値は何なのでしょうか?

名古屋大学は、良いノートとは「自分にとって役に立つノート」であると定義し、そういったノートを書くことで、私たちは4つのことができるようになると述べています。

これらの4つが、カメラやボイスレコーダーにはない、ノートの価値なのです。それぞれについて考えてみましょう。

1.ノートをとることで思考の整理になる 手で文章を書くことは、私たちの脳にいくつかの良い影響を及ぼします。 まず、Psychologial Scienceで発表された論文によれば、PCでノートをとっていた生徒に比べ、手書きでノートをとっていた生徒のほうが、より講義の内容を理解していたのだそう。

一度聞いた情報を、ノートへとアウトプットする過程で理解が進むのかもしれません。また、手書きは私たちの脳を活性化させるといわれています。

したがって、私たちはノートを書くことで、ただ講義を聞くよりも効率的に内容を理解できるのです。

2.読み返すことで、忘れかけていた記憶を再現・整理できる このことだけは、別にノートでなくてもできることですね。写真や録音を後から復習すれば、復習できます。

しかし、カメラやレコーダーで記録された内容は、当然そのままの板書や音声であって、自分の言葉で整理した内容ではありません。そのため、復習ではもう一度理解し直さなくてはならないのです。この手間を考えると、おそらくノートの方が楽でしょう。

3.理解できていない箇所を確認することができる レコーダーやカメラでは、講義中、理解していない箇所に印をつけるといったことがなかなかできません。そのため、理解していない箇所を忘れてしまった場合、もし復習をして、同じ疑問を持たなければ理解していない箇所が全く分からなくなります。

しかしながら、ノートなら理解していない箇所に印をつけることができるため、すぐに理解していない箇所がわかります。

4.その後の学習の手がかりになる 2、3で述べた通り、良いノートは復習を効率化し、理解していない箇所を明確にします。そのため、忘れたり、理解できなかったりしてできた、知識の穴を埋めることができます。

したがって、ノートで記録した方がより深く学習することができるのですね。

しかし、これらノートの価値は良いノートを書いてこそ生まれます。ただ、板書を写すようなノートでは意味がないのです。

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役に立つノートを書けるコーネルメソッド

では、価値のあるノートを書くにはどうすればよいのでしょうか?

おすすめなのが、ノートを以下のように3分割するやり方です。

cornell (引用元:Gakken Sta:Ful|商品説明

この方法は、コーネルメソッドとよばれ、アメリカの名門大学コーネル大学で開発されて以来、アメリカの有名大学、及び研究機関で多く採用されています。

まず、右上の一番広いスペースに授業内容を書き込みましょう。このとき注意すべき点は、ただ板書そのまま書き写すのではなく、自分の言葉で理解したことを記述してゆくことです。

「そして」、「なぜなら」、「しかし」といった接続詞は、それぞれ「→」、「←」、「⇔」のように記述すると、記述量が減り、より理解に重点を置くことができるはず。聞き洩らしてしまった点は空白にし、あとで埋めるようにするとよいでしょう。

左上の細長いスペースには、疑問点やキーワードを書き込みます。 疑問点はすぐに忘れてしまうことが多いので、疑問が生じた瞬間に明確に書き込んでください。キーワードは、ノートを見返せばわかるので授業後でも問題ありません。

下のスペースには、復習時にそのページのまとめを書き込みます。エビングハウスの忘却曲線によると、人間は覚えたことのほとんどを1日で忘れてしまうのだそう。そのため、遅くとも1日後までには一度復習をし、このスペースにまとめを書いてしまいましょう。

これらのことに気をつければ、きっと自分の役に立つノートを書けるはずです。ぜひ試してみてください。

なお、「勉強ノート術7選! 東大生・京大生おすすめ」では、ほかのノート術も紹介しています。ぜひご参照ください。

(参考) IRORIO|【学生必読】手書きでノートを取る方が記憶にも残り理解も深まる:米大調査 名古屋大学新入生のためのスタディティップス|学問を始めよう HappyLifeStyle|アウトプットの過程で、理解が進む。 日本筆記具工業会ニュース|JWIMA通信 STUDY HACKER|東大現役合格者のノートの取り方。『インプット&アウトプットノート術』 Gakken Sta:Ful|商品説明

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