「第一印象」ですべてが決まる! 初対面で失敗しないための3つの戦略。

自分の第一印象に自信はありますか?

ビジネスにおいても、プライベートにおいても重要な第一印象。顔、表情、服装、言葉遣いなど、人の印象を左右する要素は多々ありますよね。果たして、自分の印象は初対面の人にとって好印象でしょうか? それとも悪印象でしょうか? 初対面の人とコミュニケーションをとるのが苦手な人にとっては、特に第一印象は気になるはず。

そこで今回は、初対面の印象を良くするコツについてご紹介します。

初対面の時の印象の大切さ

そもそも、なぜ第一印象はここまで重要なのでしょうか?

その理由は、最初の印象に影響されやすい初頭効果と呼ばれる心理学上の法則にあります。ゲシュタルト心理学者のソロモン・アッシュ氏は次のような実験を行いました。

ある人物に対する印象を表した形容詞を書いた紙を2つのグループにそれぞれ見せます。 A:知的⇒勤勉⇒衝動的⇒批判的⇒頑固⇒嫉妬深い B:嫉妬深い⇒頑固⇒批判的⇒衝動的⇒勤勉⇒知的

AとBの違いは、単に形容詞の順番だけ。その結果、順番を入れ替えただけにもかかわらず、Aの紙を見せられたグループはその人物に好印象を抱き、Bのグループは悪印象を抱いたのです。

書かれている形容詞は同じでも、どちらも最初の「知的」というポジティブなワードと「嫉妬深い」というネガティブなワードを引きずってしまっています。つまり、相手にあとあと自分の長所を見せても、第一印象が悪ければ悪印象を引きずられてしまうということになりますね。

第一印象でその後のイメージが決まってしまうと言っても過言ではないのです。

初対面で悪印象を持たれる原因

初対面でやってしまいがちな、悪印象を持たれやすい言動をいくつかご紹介します。

・挨拶が素っ気ない 慣れない人から挨拶をされたときについ伏し目がちになってしまったり、少し声が小さくなってしまったりしてしまったことはありませんか? これは、ビジネスにおいて第一印象が悪い人にありがちな行為です。 緊張してしまうのは仕方ないことですが、折角人に挨拶をしたのに視線が合わなかったり、声に張りがなかったりすると気分が悪いですよね。

・馴れ馴れしい 悪気がなくても、迷惑に思われてしまうのが馴れ馴れしさ。相手に比べて話す量が多すぎたり、リアクションがオーバーになってしまった覚えはありませんか? フレンドリーさは相手によっては魅力的要素にもなりますが、初対面では多くの人が一定の距離を保ちたいものです。 相手の反応をうかがいながら、適度な距離感を維持するべきですね。

・片付けができない デスクがあまりにも散らかっていたり、名刺交換の際に鞄をガサゴソしていたりすると、片付けができない、ずさんな人といったような印象を抱かれてしまいがちです。仕事と関係のない面で悪印象を抱かれてはもったいないですよね。

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初対面の印象を良くするには“メラビアンの法則”

心理学名誉教授のアルバート・メラビアンが提唱したメラビアンの法則をご存知ですか? これは、笑いながら穏やかな口調で怒る、悲しそうな表情で褒めるなどといった感情と態度の矛盾したメッセージが発せられた場合に、受け取り手が「話の内容等の言語情報が7%、口調や早さ等の聴覚情報が38%、見た目等の視覚情報が55%」の割合で影響されるというもの。

つまり、人の印象において重要なのは「非」言語情報なのです。主な非言語コミュニケーションは、視覚的要素、聴覚的要素、身体感覚的要素の3つに分類されます。

1.視覚的要素 非言語コミュニケーションの中でも特に重要な“表情”は、最も多くの情報を発していると言われています。表情だけである程度意思の疎通ができると言っても過言ではないですよね。

そこでまずは、初対面の人には特に表情に気を遣いながらコミュニケーションをとるようにしましょう。人には、好意を寄せられると無意識下で好意を返さなければと思ってしまう、好意の返報性という心理があります。相手に好意を示すような笑顔を浮かべることで、人間関係がスムーズに運びやすくなるのです。

2.聴覚的要素 トーンや大きさ、速さなど、あらゆる要素から印象が形成される“声”は重要です。 声が低すぎる、高すぎるなどの自覚がある場合は、初対面時だけでも相手に合わせてトーンを抑えてみましょう。また、重要なビジネスシーンの場合には、低めのトーンで、ゆっくりと考えながら返事をすることで信憑性が高まります。

3.身体感覚的要素 身振り手振りを交えたものから、相手の話を大きくうなずきながら聞いたり、少し前のめりの姿勢になり、話を聞いていることをアピールすることができるジェスチャーは重要です。 また、相手の些細な動作を真似ることでも好意を持たれやすくなります。これは、人が自分と似た人間に無意識に好意を持つという原理のミラーリングによるもの。姿勢や、足の合わせ方、頷くタイミングなどを合わせることで印象が良くなるのです。

*** 人の印象において重要なのは非言語コミュニケーションです。つまり、コミュニケーションをとるのが苦手な人でも十分に好印象を与えることができます。あらゆる要素に気を配って初対面で良い印象を与えたいですね。

(参考) Swing Root|初頭効果と新近効果の違いとは?印象を左右する心理学の使い分け方 All About Beauty|初対面注意!オフィスでの嫌われ仕草ランキング 特定非営利活動法人 しごとのみらい|非言語コミュニケーションの重要性と5つの種類 BIZHINT|ノンバーバル・コミュニケーション HITACHI|ビジネスに効く!実践心理テクニック

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