「自分って運が悪い」とか「あいつは何だかいつも運が良い」と思ったことありませんか? 一見、運の悪さってどうしようもないかのように思えます。ですが、麻雀で20年間無敗を守ったといわれる桜井章一氏は「自分の運を支配するのは、神様でも他人でもありません」と話しています。私たちはどうすれば運の悪さを改善できるのでしょうか? 今回は運の良い悪いについて考えてみたいと思います。
運の良さは決断の速さ
冒頭で紹介した桜井氏は運について、「慎重すぎると、『運』は逃げていく」と語っています。迷っているとその間に貴重なチャンスが過ぎ去ったり、誰かにさっと取られてしまうからです。「チャンスの神は前髪しかない」とも言いますし(幸運が目の前から来た時すぐにつかまないと、通り過ぎてしまうという意味)、好機を見かけたらとりあえず飛び込んでみるようにすると、運が良くなるかもしれません。
ポジティブな人は運がいい
早く行動できるだけでなく、「自分は運が良い!」と思いこむことも大切なのだそう。このことを示した実験に、心理学者リチャード・ワイズマン博士の実験があります。博士は「自分はいつも運が悪い」と思っている人と、「自分は運が良い」と思っている人とに分けて、どちらが運に恵まれるのかを調べました。
幸運グループと不運グループの両方に新聞紙を渡して、新聞の中に何枚写真があるか?と、質問しました。実は、写真が何枚あるかはまったく関係なく、本当の目的は、この新聞に書かれている、“ある文章”に気が付くかどうかの実験でした。“ある文章”とは、「この文章を読んだと伝えると5000円もらえます」という文章でした。〜中略〜 自分の事を運が悪いと思っている不運グループは、5000円がもらえるという文章を”見逃す確率”が高く、自分の事を運が良いと思っている幸運グループは、5000円がもらえるという文書を”見つける確率”が高かったそうです。
引用元(Speed Coaching|運が良い人、運が悪い人ってあるの?)
同教授によれば、運が悪いと思い込んでいる人は一般的に神経質で不安になりやすく、広い視野が持てません。一方「運が良い」と思い込んでいる人は気持ちがリラックスしている結果、周囲のことも目に入りやすいそう。この結果から、「自分は運が良い」と思い込んでいる人は良いチャンスに気付きやすく、逆に「運が悪い」と感じている人は同じチャンスにも気付かない、その結果運を逃してしまっていることが分かりました。 ポジティブに「自分は運が良い」と思い込みながらリラックス過ごしていると、舞い込んできたチャンスに気づきやすくなるかもしれません。
不幸なときほど運はたまる
自分の運が良いなんてどう考えても思えない……。という方は、不幸の分だけ運が良くなると思ってみてはいかがでしょうか。この方法は萩本欽一氏が実践していたもので、不幸なことをポジティブに捉え直すことができるのです。
家族に文句を言われたり会社で怒られたときは、だれにも仕返ししないで耐えていれば運はたまっていきます。課長に起こられたらプラス一〇〇、部長に起こられたらプラス二〇〇ぐらい運がたまるな、と考えていれば一〇〇円貯金みたいで楽しいですよ。
引用元(オルタナティブ・ブログ|ダメなときほど運はたまる)
アンラッキーなことが続いた時に「自分はやっぱり運が悪い」と下を向くのではなく、「これだけ不幸なことがあったんだから、幸運貯金をしているんだ!次は良いことしか起きっこない!」とポジティブに捉えれば、自然とチャンスに気がつきやすくなります。
*** いかがでしたか。結局、「運が良い」というのは、他人のつかめなかったチャンスに素早く気がつけるかどうかをなのかもしれません。大きなチャンスを逃さないためにも、自分は「運が良い」と思い込んでオープンな気持ちで過ごしてみましょう。
参考: 地球の名言|桜井章一の名言 mental|「遅い人」は運が悪い Speed Coaching|運が良い人、運が悪い人ってあるの? オルタナティブ・ブログ|ダメなときほど運はたまる