スマートフォンの普及に連れてソーシャルゲームが爆発的に流行している最近ですが、皆さんはどのようなゲームにはまっていますか?
大抵のソーシャルゲームはベッドに寝転がり、何時間も遊べてしまうものが多いと思います。
今回紹介するIngressはベッドに寝転がりながらプレイすることはできず、外を歩き回らなくてはなりませんが、その代わり外出することの楽しさを知ることができます。
Ingressとは
IngressとはGoogleが開発したスマートフォン向けのソーシャルゲームで、現実世界を舞台とした陣取り合戦です。
プレイヤーはエンライテンドと呼ばれる覚醒派と、レジスタンスと呼ばれる抵抗派に分かれて戦います。 ルールは簡単で、GPSを使って現実世界の各所に存在するポータルという建造物を自分たちの勢力下に置き、ポータル同士をリンクして自陣をより多く広げた方が勝ちとなります。
ポータルHACKで歴史を学ぶ
ポータルは史跡や図書館、駅や神社などの文化的・歴史的に意義のある場所に設定されています。 東京タワーのような誰もが知っているような施設から、『おくのほそ道』に登場する宿場町の脇にある芭蕉の俳句が刻まれた記念碑といったマニアックな場所など、多岐に渡るため、一般的な教養を身につけるにはもってこいと言えます。
ポータルをHACKするついでにその場所の歴史や風土を学ぶようにすれば、ゲームを楽しみながら知識を増やすことができますね。
ちなみに、人気の場所は取られたら取り返すの要領で自陣になったり相手の陣営になったりするため、頻繁に足を運んで自らの陣営に保たなくてはならず、それだけその場所に対する造詣も深くなります。
ポータルHACKで運動
普通のソーシャルゲームと違って町中を実際に歩かなくてはならないので、良い運動になります。都会のようにポータルが密集している場所は、徒歩あるいは自転車での散策がしやすいため、それだけ自らの体力を消耗します。
インターネット上には半年間で2500kmも歩き、13kg痩せた人間のブログもありました。(→ YUMELOG|Ingressで2500km歩き、半年間で13kg痩せちゃいました。というお話。)
また歩いてダイエットするのに最も効率的なのは不規則な歩行であり、歩いてポータルを見つけては立ち止まってHACKをするIngressは、まさにダイエットにぴったりのゲームと言えるでしょう。
ポータルHACKで旅行が趣味に
しばらくゲームに没頭していると、自分が現在住んでいる場所の周辺だけでは満足できなくなってきます。たまには珍しいポータルをHACKしたいと思い少し遠くに行ってみたり、いっそ思い切って旅行がてら他県の観光名所に出向いてみたり、新たなポータルを求めて様々なところに行くのはどうでしょうか?
せっかくの旅行なのにソーシャルゲームをやっていたらもったいないと思うかもしれませんが、逆にポータルが設置されているところを目指せば大抵の観光は出来るため、気軽に旅行することができます。
また予備知識としてポータル付近を調べればその地域にも詳しくなれるので、友達と一緒に行く際は案内することも出来るでしょう。
Ingressがきっかけで、気づいたら旅行が趣味になっていたなんてことにもなりそうですね。
*** 岩手県や横須賀市はIngressを地域振興に取り入れており、今やただのソーシャルゲームという存在ではなくなりつつあります。
今までは自分が住んでいる地域には何も歴史的なものが存在しないと思っていても、実は大昔に建てられた歴史的な何かが埋まっていることがポータルによってわかるかもしれません。
スマホ中毒者と様々な人から揶揄される世代だからこそ、上手にスマホを使いこなして日本各地の知識を得てみましょう。
<参考> Wikipedia|Ingress Nidhi Seethapathi (2015) “The metabolic cost of changing walking speeds is significant, implies lower optimal speeds for shorter distances, and increases daily energy estimates,” BIOLOGY LETTERS, Vol. 11, No. 9.