「自己分析」という言葉を耳にしたこと、ありますよね。 就職活動の際などには、多くの人がいちどはやってみるものではないでしょうか。
でも、この自己分析、ふだんの生活をより良くするためにととても有効なのです。 今回は、自分を詳しく掘り下げる「自己分析」についてのお話です。
なぜ自己分析が必要なのか?
自分のことについては、わかっているようで案外わかっていないものです。 自己分析とは、自分の性質や行動の傾向、考え方の癖などについて、一度立ち止まってしっかりと考えてみること。
「人間の思考のうち、自分自身で自覚ができている部分はおよそ10%程度だと言われるが、その他の「無意識」部分では自分自身の制御が直接およばない要素が多く存在している。心理構造を深海などに例えてみると、意識として外部に見えている表層部分だけではなく、その表層部分に奥から影響を与える(そして外部からは直接は見えない)深層部分が存在している、という重層的なイメージとなる。この深層部分が、すなわち深層心理である。」(引用元:hatena keyword|深層心理)
人には自分では自覚できない深層心理というものがあり、それによって90%もの要素が決定されているそう。 自分のことは分かっているとは思っていても、全然わかっていないのも同然なのです。
ですが、自己分析は残りの9割を解明してやろうとか、そんなたいそうな話でもありません。 もっとシンプルに、自分の得意なこと、苦手なことについて明確にする。そうすることで効率を上げていったり、苦手/得意を明示的に峻別することで不要な自己嫌悪を避けたりするようなことです。
また、自分をよく知り、自分がほんとうに望んでいることが分かれば、モチベーション向上にもつながりますね。
How to 自己分析?
それでは実際にどうすればいいのでしょうか? ごく簡単な方法をご紹介します。
①自分の良いところ、悪いところを30個ずつ書き出す。 ②自分の得意なこと、苦手なことを30個ずつ書き出す。
①と②のステップではあまり考え込まずに、できるだけ短い時間で行うようにしましょう。 すべて書けたら、それを読み返してみます。30個ずつ、というのは意外と多いものですね。でも、多いからこそ自分でもはっきり分かっていなかった自分の姿がぼんやりと浮かんでくるのではないでしょうか。ふだんは無意識下にあるような、良いところ悪いところも見えてくるかもしれません。
そこまでくれば、直したいところ、伸ばしたいところに印をつけましょう。 これでおしまいです。
どうでしょう、手順はとても簡単ですが、これはかなり効いてきます。 「時間にルーズで、それを直したい」と意識すれば、「そうだ、今日はすこし早めに家を出ようかな……。」と思えますし、「コミュニケーションが得意でこれをさらに伸ばそう」と意識すれば、より積極的にお話ができるかもしれません。
自分のことでも、気づかなければ意識しようがないですから、まずはいちど時間をとってしっかり分析してみるというわけです。
自己分析の方法は他にも
他にも、自己分析の方法はいくつもあります。 たとえば、以前にも紹介したマインドマップを自己分析ツールとして使うこともできるでしょう。 過去の日記を読み返してみたり、卒業文集を読み返してみるのもいいかもしれませんね。 また、SNSの過去の投稿を振り返ることで見えてくるモノがあるかもしれません。
わたし個人の話をすれば、進路に迷った際に決め手となったのは小学校の卒業文集でした。いろいろなものを見聞きしすぎて自分がいったいどうしたいのか分からなくなったとき、初心に立ち返ることができました。
自分を知ることで、明日を能動的な良い日にすることができる気がしています。 自己分析、是非試してみて下さいね。
(参考) Hatena Keyword|深層心理