プレゼンをする際や、アイデアを求められそうな会議のため常に準備はしているけれど、情報収集にはいつも苦労している……。

情報にあふれた時代だからこそ、そんな悩みを抱えるビジネスパーソンは多いことでしょう。今回は、情報を効率的に役立てていくための、情報収集のコツをご紹介します。

「情報収集力」はビジネスパーソンの必須スキル

ビジネスパーソンに必要とされるスキルは、アイデアに方向性を与え、具体的なかたちにしていく「企画力」。そして、そのもととなるアイデアを生み出す「発想力」。なおかつ、いままでにないものを生み出す「創造力」です。

しかし、そのいずれも多くの知識と経験による「引き出し」が必要となります。その「引き出し」を埋めてくれるのが「情報収集力」なのです。

もしも、「引き出し」に入っているものが役に立たないものばかりだったり、あまりにも量が少なかったりすると、発想力・企画力・創造力を十分に発揮できなくなってしまいます。料理を始めようと冷蔵庫を開けてみたら、食材がどれも腐っているか、何も入っていないのと同じこと。

そうしたことから、ビジネスにおいて新しい情報をいち早く察知したり、効率的に情報を集めたりすることは、非常に重要なのです。

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ビジネスにおける情報収集のコツ

ではさっそく、あらゆるビジネスシーンにおいて、新しいアイデアを生み出す情報収集のコツをご紹介しましょう!

今回は、『プロフェッショナルサラリーマン』や『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』等のベストセラー著者である俣野成敏氏、アンド・クリエイト代表取締役社長で人材育成コンサルタントの清水 久三子氏 、株式会社セレブレイン代表取締役社長の高城幸司氏、脳科学者の茂木健一郎氏が伝えている、情報収集のコツを参考にしてまとめました。

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<情報との出会いは拒まない>

情報収集の際、範囲が狭まらないよう、自分の趣味や嗜好はいったん取り外すことが必要です。しかし、意図した情報収集だけでは無意識のうちに偏ってしまうことも。そこで、俣野成敏氏が伝えているいいヒントがあります。

それは、街角で配っているティッシュペーパーやチラシなどは、たとえ関係がないと思えたとしても受け取ること。なぜならば、思わぬところにビジネスヒントが転がっているかもしれないからです。

もしもそれが、新築マンションのチラシだったとします。そのなかには、グラフィカルなイラストのポケットティッシュも入っている。それを拒まずに受け取るだけで、そのマンションに関わる会社、その土地の周辺、チラシから想定できるターゲット、ポケットティッシュのイラストを描いた人物など、実働中の情報が手に入るのです。

また、自分が信頼する人からすすめられた本や映画、誘われた勉強会やセミナーなども同じ。それが、普通なら自分が選ばないような類のものであっても、信頼する人からもたらされた情報との出会いは授かりものだと考え、しっかり吸収しましょう。

<足を運んで直に五感で情報を得る>

インターネットや書籍、資料、研修などから得る情報は「二次情報」、物事が起こっている現場や人物から直に得る情報は「一次情報」といいますよね。つまり、前者は一般に公開されているものなので誰もが得られる情報ですが、後者は自分の五感で得る情報なので、他の人が持っていない価値ある情報ということ。

だからこそ、とにかく人が集まる場所には行ってみるよう心がけることです。行列ができる店から、話題のスポット、話題のエキシビションや見本市、美術展など。「話を聞くのと実際に見てみるのでは情報量が全く違う。なるべく現地に足を運ぶことで、ネットや雑誌では得られない情報が手に入る」と俣野成敏氏。また、「話題の商品を実際に使ってみたり、顧客から直接話を聞いたりして得た情報のほうが、価値ある場合が多い」と清水久三子氏もいいます。

<情報はいさぎよく絞り込んで深堀りする>

清水久三子氏は、「無策のまま情報に対峙すると、逆に情報の海に飲み込まれてしまう恐れがある」と著書『プロの仕事力』のなかで述べています。また、高城幸司氏も「情報収集自体に追われて目的を見失っている人も少なくない」と話しています。

そこで、おすすめしたいのは、いったん集めた情報のなかで不要だと感じた情報はアッサリ破棄して、ピックアップした情報はとことん「深堀り」すること。そのほうが、より実用的で独創的なアウトプットができるからです。

その要領は、新聞の見出し読みと同じ。気になる見出しを見つけたら、その本文を念入りに読み出しますよね。それにならい、ドッサリ集めた情報をザッと見回し、役立ちそうだと感じたものを除いて捨ててしまうのです。

こうして、できるだけ余分な情報の整理に脳を使わないでおくと、脳の活動のほとんどを思考や創造にあてられると、茂木健一郎氏はいいます。それに、絞り込めば絞り込むほど、情報を「深堀り」する時間を生み出せるはずです。

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なお、書籍から情報を得る際、清水久三子氏は複数の知見を比較しながら読む「平行読み」をすすめています。それにより情報の良し悪し、あるいは多くの人の意見が一致している「共通見解」と、さまざまな異論がある「相違見解」が判断できるようになるとのことです。

(参考)
システムインテグレーション企業の株式会社日立ソリューションズ|アイデアや発想に困らないビジネスパーソンをめざす 「『企画力』を身につけるトレーニング」
東洋経済オンライン|仕事のスピードが速い人の「情報収集」のコツ
ダイヤモンド・オンライン|ネットの海に溺れる人が続出!仕事のできない人が陥る情報収集の落とし穴
20代の”はたらき”データベース『キャリアコンパス』- by DODA –|ビジネスパーソンは発想が命? アイデアを育てる記事5選
清水 久三子著(2007),『プロの学び力』,東洋経済新報社.
茂木健一郎著(2008),『脳を活かす仕事術』,PHP研究所.