自分の癖に気づいてる? 相手に “聞いてもらえる” 話し方をするための3つのステップ

人の話を聞いていて、「聞きづらい話し方だな」と思ったことはありませんか? よくよく聞いてみると良い話をしているのだけど、話し方が気になって内容に集中できないというのは少なくないことかと思います。しかし、そんな人に限って自分の話し方の癖に気づいていないことがほとんど。もしかしたらあなたもその1人かもしれません。

そうならないために、今回は聞きやすい話し方をするための効果的な方法を3つお伝えしたいと思います。

話が聞きにくい人の特徴

まず、話が聞きにくい人によく見られる特徴をいくつか挙げていきたいと思います。自分に当てはまっているかどうか、チェックしてみてください。

1.「あの~」、「え~」を連発する 聞きにくい話し癖の代表格がこれでしょう。ことあるごとに「え~」と言ってしまう人はかなり多くいると思います。 筆者が昔、大学の授業でとある教授の話し方がとても気になったので「えー」、「あー」の回数を授業中に調べたところ、10分で150回も言っていた、ということもありました。

話している本人はほとんど無意識で言ってしまっているというのも、この癖の特徴でありタチの悪いところです。

2.早口で聞き取れない これもそれなりによく見られる癖ですね。特に制限時間が決まっている訳でもないのに、やたら早口で話してしまう。自分は分かっているからすらすらと話せても、聞き手はそれについていくことができず、気づいたら置いてけぼりにしてしまっていた、という経験はありませんか?

3.声が小さい 筆者は大学で授業を受けている時にこれによく悩まされます。「本当に伝える気があるの?」というほど小さな声で授業をする教授が少なくないからです。 これに限らず、多くのシーンで「聞こえにくい」と感じることがあるでしょう。会議などでぼそぼそと発言されても、聞く耳が持てなくなってしまいますよね。

この癖に似たようなタイプとして「語尾が小さくなる」というものもあります。あいにく、日本語は文末に大事な内容がくる言語なので、もともと声が小さいのと同じくらい、時にはそれ以上にこの癖も聞いていてイライラしてしまいます。

どうしてそうなるの?

なぜこのような癖が身に付いてしまうのでしょうか? 考えられる原因を挙げていきましょう。

・間が生まれるのがこわい これは、1の「え~」とたくさん言ってしまう癖の原因です。間が生まれるのがこわい、つまり何も音がない空間が生まれると「早く何か話して間を埋めなければ」と思い、その結果「え~」という言葉が口から出てしまうというものです。 中にはこの「え~」に慣れてしまい、間を埋めなければいけないと思っていなくても自然に言ってしまう人もいます。癖がひどい人の多くに当てはまることでしょう。

・緊張して焦ってしまう 2に関わる原因として、緊張してしまうというものが挙げられます。多くの人に見られているというプレッシャーで焦ってしまい、気づかぬうちに舌を巻くほどの早口になってしまっているなんてこともありますよね。

・自信が持てず、怖気づいてしまう これは3の癖に関わる原因です。自分の話す能力などに自信がないため、ぼそぼそと小さな声で話してしまうという訳ですね。自信のなさそうな弱々しい話し方では、いくら手の込んだ素晴らしい内容であっても大したことのない話に聞こえてしまいます。

これらの「話が聞きにくい人の特徴」を踏まえて、次の章からは聞きやすい話し方をするためのコツをお伝えしましょう。

文章にアクセントをつけて聞きやすくする

まずは、言葉にアクセントをつける方法です。これはとても簡単で、具体的には「です」、「ます」にアクセントを置いて文末を強調するというもの。

日本語というものは先ほどにも述べた通り、文末に重要な内容が来ます。そのため、「です」、「ます」を強く押し出すと自然に説得力が増すようになるのです。

さらに文末を強く押し出すことで余韻が残り、次の言葉を発する前に「え~」と間を埋めなくてもよくなります。「え~」、「その~」などを連呼してしまったり、説得力のない弱々しい話し方に困ったりしている人は、ぜひこの方法を試してみてください。

体を動かしながら話す

皆さんは人前で話すとき、じっとしていますか? それとも手などを動かしながら話していますか?

人前で話すのが苦手で、尚且つじっとして話をする人は、手を中心に体を動かしながら話すことをオススメします。 あがり症や口下手の人は、じっとした、強張った姿勢で話を続ける人が多いのだとか。そして実は、この「じっとすること」こそが緊張してしまう原因となっていることがほとんどなのです。

例えば、手でジェスチャーしながら話してみたり、あるいは少し歩き回りながら話してみたりしても良いかもしれません。もし、披露宴のスピーチといった状況的に動けない場合は、目を大きく左右に動かして全体を見るようにするのも良いでしょう。

大事なことは「ゆっくり、大きく」動作を行うということです。こうすることで気持ちも落ち着き、さらに相手に「余裕があるな」と思わせることができます。「緊張から早口で話してしまう」ということもなくなるでしょう。

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しっかり相手に届けるイメージで声を出す

声が小さい、尻すぼみになるときの対処法として、「相手に届ける」意識を持つというものがあります。こうすることで意識して大きな声が出せるようになり、またきちんと文末まで言い切ることができます。

自信がない人も、とにかくこの意識を持ってやってみましょう。自信がなくて声の小さな人は下記の特徴があります。 ・顔が下を向いている ・背筋が伸びておらず、資料などに覆いかぶさるようになっている

そこで、聞き手に声が届くようしっかり顔を上げ、胸を張って話してみてほしいのです。 人間というのは不思議なもので、うつむいていたり、猫背になっていると内気になり、ぐっと顔を上げたり胸を張ったりすると自信を持ちやすくなるのだそう。胸を張ったりすることで不安を軽減するホルモンであるテストステロンがより体内に放出され、その結果自信を持ちやすくなるようです。

声が小さい人は文字通り、形から入ってみると、そのうち大きな声が自然に出て、聞きやすい話し方が出来るようになるでしょう。

*** 聞きにくい話し方をしてしまっていると、自分の思っていることが相手に伝わらなかったり、相手にストレスを与えてしまったりして、気づかぬうちに大きな不利益を生んでしまう可能性があります。この記事を読んで「もしや自分も……?」と思われた方は、この際に自分の話し方を見直してみてはいかがでしょうか。

(参考) 日経Bizアカデミー|「体のパーツ」を味方にすれば、緊張から解放される 臼井流「最高の結果を出す人の話し方」 西村克己(2012), 「論理的な考え方・話し方・書き方の基本が身につく本」, 株式会社PHP研究所 STUDY HACKER|なぜあの人のプレゼンは説得力があるのか。 プレゼンを成功に導く「よい姿勢」のメリット

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