ZOZO前澤氏「お年玉100万円企画」の凄み。たった2日でフォロワー数を10倍に増やした最強の広告戦略。

2019年1月5日夜、株式会社ZOZOの前澤友作社長がTwitterで驚きの企画をツイートしました。

現金100万円を総勢100名にプレゼントする

(画像は前澤友作氏のTwitterより)

応募方法が「前澤氏のTwitterアカウントをフォローしたうえで、当該ツイートをRT(リツイート)する」ことであったことから、このツイートは瞬く間に大勢の人にRTされることに。RT数は7日23時59分の締め切り時点で554万回に達し、従来の355万RTを大きく更新する世界記録まで樹立しました

また、前澤氏のフォロワー数も急増。企画開始前の5日時点では50万人程度だったものの一時は610万人を超え、お笑いタレントの有吉弘行さん(704万人)に次ぐ2位になりました(9日11時現在は571万人で、同じくお笑いタレントの松本人志さん(606万人)に次ぐ3位に)。ちなみに前澤氏のフォロワー数は、スターバックス(453万人)やローソン(378万人)の公式アカウントをも上回っている驚愕の数字です。

当選者に自らDMで連絡

1月8日に入り、前澤氏はTwitterのDMにて当選者への連絡を開始。

さらに「いずれ第2弾もやりたいと思いますが、、、」とツイートし、第2弾のアンケートまで実施。こちらも4時間で180万票を超える破竹の勢いで投票が集まりました(※現在は終了)。

前澤友作氏「総額1億円お年玉企画」の凄み

これまでの「剛力彩芽さんとの交際宣言」や「月旅行計画」などでメディアを賑わせてきた前澤氏ですが、今回の総額1億円お年玉企画が及ぼした影響として以下のことが挙げられます。

フォロワー数 2日間で500万人増 前澤氏個人の知名度アップ 株式会社ZOZOの知名度アップ 株式会社ZOZOが運営するオンラインショッピングサイト「ZOZOTOWN」の知名度アップ

さらに企画終了後には、ZOZOTOWNのお年玉企画もTwitter上で紹介しており、ZOZOTOWNへの直接的な集客にも、当然ですが大きく貢献していると言えます。

昨年末に、スマートフォン決済アプリ「PayPay」の「100億円あげちゃうキャンペーン」(※対象店舗にてPayPay決済を行なうと2割引き。さらに40回に1回の確率で、買い物額の全額(最大10万円)をキャッシュバック)が大きな話題を呼んだことも記憶に新しいですね。「PayPay」は、ID決済サービスとしては「Amazon Pay」や「LINE Pay」の後塵を拝する立場でしたが、共同出資をしているソフトバンク株式会社とヤフー株式会社の強靭な資本力を生かして “100億円のバラマキ” を実施。サービスのPRはもちろん、テレビCM等の広告だけでは実現に持っていきづらい “決済体験” を実際にしてもらうために、ユーザーに広告費を直接還元する形を取りました

こういった「現金還元施策」が、もしかしたら今後の広告業界の大きなトレンドになっていくのかもしれません

前澤氏が得た最強の「地の利」

さて、「単純接触効果」という言葉を耳にしたことがある方も多いかもしれません。これは、アメリカの心理学者ロバート・ザイオンスが1968年に論文で発表した心理効果で、彼の名を取って「ザイオンス効果」とも呼ばれています。

これは、「接触回数を多くすればするほど、そのモノに対して好感を抱くようになる」というものです。皆さんにも、ある商品やサービスのテレビCMを何回も目にしているうちに、なんだか愛着を抱くようになった、身近に感じるようになった、といった経験があるはず。単純接触効果をマーケティングに応用した代表例と言えます。

このたびの前澤氏は、今回のお年玉企画で500万人超の新規フォロワーを獲得しました(企画が終了してフォローを解除するユーザーも数万人単位でいたそうですが、全体の数に比べたら微々たるものです)。SNSアカウントをフォローしてもらうことの一番のメリットは、自分のツイートをフォロワーのタイムラインにほぼ確実に届けられること。一度フォロワーを獲得できれば、その後の単純接触効果を十二分に期待することができます

例えば、前澤氏が自身のTwitterでZOZOTWNの紹介を今後も繰り返し行なっていけば、長期的に見て1億円以上の広告効果を得られるであろうことは想像に難くありません。これがまさに、今回の企画で前澤氏が得た最強の「地の利」です(ちなみにマーケティング業界には「セブンヒッツ理論」というものがあり、その商品やサービスに関する情報に7回触れていると購入確率が高くなるとも言われています)。

ここまでの考察は、私たちの仕事にも応用できます。例えば営業職の場合、たった1回断られただけで終わりにするのではなく、場合によっては何回も足を運んだりこまめに連絡を取ったりすることで、単純接触効果を狙えます。普段のコミュニケーションでも、この人とは信頼関係を築いておきたいと思うのならば、頻繁に顔を合わせたり話したりしたほうがよいでしょう

*** 前澤氏の「総額1億円お年玉企画」。ただのお祭りかと思いきや、私たちの仕事にも役立ちそうなヒントが隠れていたのですね。前澤氏の次の手に注目です。

(参考) Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 @yousuck2020 Yahoo!ニュース|ペイペイ「100億円あげちゃうキャンペーン」には、どんな裏があるのか ビジネス思考への転換|ザイオンス効果(単純接触効果):会う回数が多いほど親しくなる 株式会社ディープインパクト|7回の接触で売上アップ!セブンヒッツ理論とは?

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