今日はがんばろう!と決めていても結局ほかのことをやってしまったりすることはよくあるもの。 すると決めたことは絶対にするようになるには、脳の仕組みをよく理解して、利用することが大切です。
「こまめに」ご褒美を
ご褒美があるとやる気になるというのはもはや常識。 このご褒美は心理学で「外発的動機付け」と呼ばれています。 でも、ご褒美にありつけるまでのステップ数が多くなると仕事のエラー率が高くなるそう。
つまり、仕事の正確度を高めたければ、多くの行程をひとまとめにせず、細かなステップに分け、そのたびに報酬を与えるほかないというわけだ。
私の勉強のお供は森永製菓のDARSです。これを机の上に置き、あらかじめ決めておいたところまで勉強が進んだら1粒ずつ食べ、ご褒美にしています。なんでDARSにしているかというと、「減った量がわかりやすい⇒目標達成回数もわかりやすい」という単純な理由です。このように、目標達成を可視化することでよりモチベーションもあがります。
まずはやってみる
これは私の高校時代の先生の口癖だったのですが、今考えると本当に大事なことです。 はじめるまではすごく面倒くさかったけど、実際やってみたら意外と集中できた、という経験はありませんか? これは「作業興奮」と呼ばれるもの。やる気がなくても「まずはやってみる」ことで、脳がしだいに活性化し、やる気が出て、のめり込んでいくのです。 どんなにやる気がなくてもとりあえず机に向かう、何かにとりかかる、この行動が大切です。
なにかひとつ成功体験を
「快感」を生み出す脳内物質にドーパミンと呼ばれるものがあります。ドーパミンの分泌量が多ければ多いほど人は大きな喜びを感じ、脳は分泌された時に取った行動を克明に記憶し、快感を再現しようとします。また、これは、できるとわかっていることを成し遂げた時ではなく、できるかどうかわからないことを苦労の末達成した時に大量に分泌されます。 つまり、なにか大きな成功体験があることがその後のやる気につながるのです。
できるかわからないことも、まずはやってみる!そして成功体験を得ましょう。 成功体験から快感を得たらできるだけはやめに新しい目標を設定して取り掛かることを私はお勧めします。 過去の体験から、成功した喜びも時間がたつと少しずつ忘れていってしまうように思うからです。その喜びを忘れてしまう前に、新たな事柄に取り組み、それに成功してまた喜びを得て……。というサイクルを繰り返すことでずっとモチベーションを維持し続けることができます。
私が一つ後悔しているのは大学合格直後の過ごし方です。京都大学合格、という高い壁を乗り越え、大きな達成感を得ましたが、そこからしばらくの間勉強をサボってしまいました。一度下がってしまったモチベーションを上げるのにはかなり苦労しました……。 目標を達成したらそこで終わり、ではなくそこからさらに高い目標を掲げ、それに向かって進んでいく姿勢が大切ですね。
(参考) 『脳はなにかと言い訳する 人は幸せになるようにできていた!?』 池谷裕二著 『脳を活かす勉強法』 茂木健一郎著