人間関係をストレスフリーに。“我慢しすぎ” から脱却できる、3つのコミュニケーションテクニック

職場での人間関係、うまくいっていますか?

大体の人とはうまく付き合えていても、苦手な上司がいたり自分勝手な同僚がいたりと、何かしらの悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。

厚生労働省の実施したアンケートの結果、社会人の仕事や職業生活に関するストレス原因の1位は「職場の人間関係」だそうです。それでも、仕事をしていく以上、職場の人と付き合わないわけにはいきませんよね。そこで今回は、人間関係のストレスを軽減するコツをご紹介しましょう。

人間関係を改善することは自分にとってもメリットになる

人間関係が良好であれば、自分1人では解決できない問題があっても周りに協力を仰ぐことができますし、それによって仕事の効率も上がるでしょう。上司や同僚に意見を受けた際も、良好な関係を築けていれば素直に受け止めることができますね。しかし、相手との関係にストレスを感じていれば余計ストレスになってしまいます。

また、ストレスを抱えたままでいることは身体にも悪影響です。肩こりや目の疲れ、不眠などを始め、免疫力の低下による感染症の発症に至ることもあるかもしれません。主なストレス要因である人間関係を円滑にすることは大きなメリットがあるのです。

「自分さえ我慢していればいい」と思ってつい我慢してしまいがちですが、人間関係のストレスは工夫次第で軽減できます。「耐えるしかない」を卒業してストレスフリーな人間関係を構築していきましょう。

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人間関係のストレスを軽減するコツ

・広く浅く、程よい距離感を保つ 気の合う人となんでも分かち合える関係を築くことも素敵なことですが、職場での人間関係は広く浅く、程よい距離感を保つことを心がけると良いでしょう。

一定の人たちとばかりコミュニケーションをとっていると自然と深い仲になります。少人数の中で狭く深い付き合いを続けるのは安心できますが、その分、気が緩んでつい余計なことを言ってしまったり、トラブルが起きて互いに不信感を抱くリスクも高まるでしょう。

特定の人ばかりではなくあらゆる人と接し、気を緩めすぎず、適度な緊張感を保ちながら人間関係に親しむことがオススメです。

・アサーティブコミュニケーションを心がける アサーティブコミュニケーションとは、相手を気遣ったうえで自分の意見を述べるコミュニケーション法です。ただ自分の意見を通すわけではなく、あくまで相手を尊重した上で自分の主張を表現することを目標としています。

言いたいことがあっても黙って相手に合わせていたり、反対に相手と意見が食い違ったときに自分の意見を押し通してしまったりしてはいませんか? アサーティブコミュニケーションを心がけることで、これらが原因で起きるトラブルやストレスを未然に防ぐことができます。

例えば、次の用事が差し迫っているのに会話が長引いているときに恐る恐る「あの、そろそろ……」と顔色を伺いながら尋ねるでもなく、苛立ったりするのでもなく、はっきりと丁寧に「恐れ入りますが今日はここで切り上げてもよろしいですか。この後約束があるのです」と切り上げる。これがアサーティブコミュニケーションです。

会話が始まる前に「◯時から約束があるので今日は◯分で切り上げさせてください」と言っておくとより丁寧ですね。大切なのは相手を尊重したうえで自分の意見をはっきりと述べることです。

・6ステップで改善していく 特定の苦手な相手がいる場合は、6つのステップを踏んで克服していきましょう。

【ステップ1】苦手の理由を把握する 相手のどこが苦手なのか、なぜそう思うのかを紙に書き出します。

【ステップ2】苦手の理由を変換する 苦手の理由について「いつもそうなのか」、「他の誰もがそう思っているのか」、「プラスの見方に変えてみると?」などと考え、書き出すことで客観的に相手を見つめる努力をします。

【ステップ3】相手の視点で自分を見つめる 向かい合わせて椅子を2つ並べて座り、もう片方に相手が座っていることをイメージしながら思っていることを言葉にして伝えます。その後、相手側の椅子に座り、相手になりきって自分の言葉を受け止め、自分(のイメージ)に向けて思っていることを伝えるのです。これは神経言語プログラミングの1つであるポジション・チェンジという手法です。

【ステップ4】挨拶から変えていく 苦手だと思っている相手に対しては無意識のうちに態度に現れてしまうもの。まずは「おはようございます」、「お疲れ様です」などの挨拶は変化を取り入れやすく、関係の改善に有効です。相手の目を見て笑顔で、自分から相手の名前を呼ぶことを心がけてみましょう。

【ステップ5】相手の価値観を把握する 仕事で大切にしていることやこだわっていることを尋ねてみましょう。自分から相手の価値観を尊重して接することが、人間関係の溝を埋めるために有効でしょう。

【ステップ6】相手を承認する 日常生活の中で称賛する、感謝する、励ますなどの言葉を相手にかけ、相手の他者から承認されたいという欲求を満たします。この欲求を満たしてくれる存在に対して人は好意を持ちやすいので、関係も改善されやすくなります。

*** どうしても人間関係に疲れてしまったときは、趣味やスポーツで発散し、嫌な気持ちを忘れることも大切です。無理せず、できる範囲から人間関係を改善していきましょう。

(参考) ALL About|人間関係に疲れやすい人の特徴と4つの解決策 エンジャパン|社会人のストレス原因 男性は「仕事の質」、女性は「職場の人間関係」が最多。 株式会社ボスコラーニング|人間関係が職場に与える影響 協会けんぽ 健康サポート|ストレスは、心と体に影響を及ぼす STUDY HACKER|相手を気遣いながらも主張する! 「アサーティブコミュニケーション」3つのポイント Life&Mind|【実践の手引き】対人関係の悩み・ストレスから解放される苦手克服6ステップ実践法

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