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日々の生活の中で、人に何かを説明しなければならない場面に遭遇することは多いと思います。その時に、うまく説明することができず、後になってからもう少しこう言うべきだったなあ、と後悔したことってありませんか? その原因としては、

1.説明しようとしていることが自分でもしっかり理解できていなかった
2.伝え方に問題があった

の二つが挙げられると思います。
1は、悲しむことではなく復習の動機を得られたということでむしろラッキーなことだと思います。
2は、実はちょっとした心がけ次第で、大幅に説明力を改善することができるのです。今回はその心がけについてお話しします。

事前準備をしよう

ここから先は、「人に何かを説明する」場面の中でも最も緊張する、プレゼンを例にとってご説明します。
説明するまでに時間があるときはしっかりと事前準備をしましょう。事前準備とは(パワポを作る)、台本を作る、リハーサルをするということです。
台本を作るときには、絶対に伝えなけらばいけないところを大文字や太字にして強調しておきます。本番は台本と一語一句同じことを話す必要はありませんが、強調した箇所は必ず話すようにしましょう。忘れたときは台本を見て、強調されているところをサッとチェックすればOKです。

リハーサルは、できる限り本番と同じ状況で行いましょう。ポイントは、話し方に気をつけ、大きな声でゆっくり話すように心がけることです。本番は緊張で、少し早口になってしまうこともしばしば。かなりゆっくり話そうと思うくらいでちょうどいいスピードになります。

実験によると、リハーサルは、単に練習という意味だけではなく、本番での緊張をほぐしてくれる効果があるようです。緊張しがちな人こそ特に念入りにリハーサルをしましょう。

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メタ説明をしよう

説明の冒頭や、区切りがいいところでメタ説明をしましょう。メタ説明とは、「これからどういうことを説明するのか」ということを説明するということです。
例えば、「今日は人間の記憶についてお話しします。」とか「人間の記憶には短期記憶と長期記憶がありますが、まずは短期記憶についてお話しします。」などです。こうすることで、聞く側はこれから説明されることを事前に知ることができるので、それに対する心構えができ、理解が深まります。

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聞き手の理解度を随時確認しよう

簡単な質問を通して、何度も聞き手の理解度を確認しましょう。一番簡単な質問は「ここまでよろしいでしょうか?、理解できましたか?」などです。これだけでも聞き手の理解度がかなり変わることが心理学的調査からわかっています。ポイントは、全部話し終えてから、ではなく話の途中で何度も確認するということです。
話し始める最初の時に、「いつでもどんどん質問してください。話しているときでも構いません」などと言い、「いつ質問しても大丈夫な人」という印象を与えるのも効果的です。

聞き手の理解度をもっと測る方法としては、「Aだと思う人は挙手してください」「Bだと思う人は挙手してください」というようなゲーム形式の質問を、全体に投げかける方法があります。こうすることで、理解不足の人が多ければもう一度説明しなおすことができますし、聞き手の集中力を上げることもできます。

また、雰囲気にもよりますが、当ててもよさそうな人がいれば当てて、その人に直接質問をしてみるのもアリです。これにより、聞き手側の空気を引き締めることができたり、長時間一方的に聞いている退屈さも解消できますね。
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いかがでしたか。今回のポイントとしては、
1.事前準備をしっかり行う
2.メタ説明をする。
3.質問を投げかける。
4.質問しやすい空気を作る。

ということです。プレゼンテーションのプロの方の実践方法や心理学的な調査に裏付けされている方法なので、これを意識すればきっと役に立つはずです。大きなプレゼンではなく友人に何かを説明するときにも、この要素を取り入れればずっと伝わりやすくなります。他人に何かを説明することが苦手、と思っている人はぜひお試しください。
参考文献
認知心理学研究,Vol.10 No. 1, p.1-11.|佐藤浩一・中里拓也(2012),「口頭説明の伝わりやすさの検討:説明者の経験と説明者–被説明者間のやりとりに着目して」,
株式会社日立ソリューションズ | 心を動かすプレゼンテーション術


早稲田大学先進理工学部物理学科所属。横浜サイエンスフロンティア高校卒業。大学では理論物理学を中心に日々勉強に励んでいる。