みなさんは人と話すことが得意ですか?
自分は口下手だ、と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。仕事をしていく上で、話すことは大事なコミュニケーションのひとつです。そこで今回は、質問力で口下手の悩みを解決する方法をお伝えします。
口下手は質問力で解決できる
社会の一員として生きている以上、初対面の人と会うパーティーや会社の懇親会など、社交的に振る舞う必要がある機会は多くありますよね。そんなときに、口下手だからといって人の話を黙って聞いていたり、誰とも話さないのはもったいないこと。
そういうときのために質問力を身につけることで、自分の印象を相手に残すことができるのです。
また、質問力は仕事の上でも役に立ちます。部下に対して厳しい指摘をしたくないときや上司に対して批判と捉えられそうなことを言いたくないときにも有効です。
社交的に振る舞いたいときの質問
では、具体的にどのような質問が効果的なのでしょうか?
社交的に振る舞いたい場合、会話に積極的に参加していることを印象づける必要があります。このような場面で意識することは、漠然とした質問はせず、相手の話を広げるような質問をすることです。
例えば、「最近どうですか?」など、何を答えて欲しいのかわからない質問は相手に負担をかけてしまうのでやめましょう。仕事や趣味といったジャンルをこちらで限定した上で質問するのであればOKです。そうすることで相手は答えやすくなり、スラスラと話してくれるようになります。
ここでポイントなのが、前に話したことがある人ならそのときに聞いたことを持ち出して質問するということです。 例えば、「前に言ってた問題は解決しましたか?」「最近趣味の釣りはどうですか?」など、前に聞いたことをもとにすることで相手のことを気にかけていることが伝わりますし、人の話をちゃんと聞いて覚えていてくれる人だ、と信頼を得ることができます。
また、初対面の場合には出身地や趣味などの簡単な質問から始めて、相手の話を広げることを意識して質問をするようにしましょう。相手の話の途中で別の話題に変えてしまうような質問をしなければ大丈夫です。相手の話に対して質問をすることできちんと興味を持って話を聞いているということを伝えられて好感度を上げることができるでしょう。
仕事でうまく立ち回るための質問
仕事で相手を行動に導きたい場合は、相手に考えさせるような質問をしましょう。 例えば、上司の意見で指摘したくても指摘しづらい点があったときには、「これはどういう意図でこういう案になっているんですか」というように、自分の理解が足りなくて単純に疑問に思っている、というスタンスで質問をすることが有効になります。相手も質問に答える過程で自分の考えの正当性や論理性を見直すことになりますし、それによって客観的に見て正しい方向に現状を変えられるかもしれません。
また、部下を導きたい場合には「君はどう思う?」という質問によって当事者意識を持たせることができます。一緒にアイディアを出し合う仲間として信頼を深めるカギになるでしょう。
ただし、注意したいことは質問をした後に自分の意見の正当性を主張しないようにすることです。自分の中で正しい意見がまとまっているのに、部下にあえて質問して試していると思われたら信頼関係を築くことはできないからです。注意すべきことには注意して、どんどん質問を投げかけてみましょう。きっと、こんなこと言ったら嫌われるんじゃないか、といった不安が解消するはずです。
*** 今まで人と話すことや自分の話をすることに苦手意識を持っていた人でも、質問力を身につけることでどんな場面でもうまい立ち回りができるようになるでしょう。ぜひ、人と話すときには良い質問をするよう心がけてみてください。
(参考) Flavours|質問力を向上させる、たった4つのテクニック 日経ビジネスオンライン|「部下へのしつもん」に関する悩み解決!Q&A NIKKEI STYLE|質問力を磨こう 質問上手は仕事上手