ひらめきを最も得やすいのは「22時4分」だ。脳のリズムから考える、仕事の賢い進め方。

みなさん、仕事の捗り具合はどうでしょう。時間のかかる仕事を、疲れのせいで能率が上がらないままだらだらとやっていませんか? あるいはアイデアを出さなければいけないとき、苦労して絞り出していませんか? それは脳のはたらきを存分に活かせていない証拠です。

脳は、時間帯によってはたらき方が違います。脳のリズムをつかんで、仕事のパフォーマンスを最大限に高めましょう。

集中力の要る仕事は、脳がクリアな朝に!

朝目覚めてすぐの時間帯は、1日のうちで最も脳がクリアで、かつ体の疲労もとれている状態です。脳科学者の茂木健一郎氏も、朝目覚めてからの約3時間を脳が最もよくはたらく「脳のゴールデンタイム」と呼び、朝の時間をフル活用することを推奨しています。

そこで朝のうちにやるべきことは、集中力を必要とする仕事です。例えば、内容が確定しているプレゼンのスライドづくりや、レジュメ制作、構成が決まっているレポートの執筆などがいいでしょう。

ポイントは、すでに方針が定まっていて、あとはやるだけという状態になっている仕事をすること。というのも、朝の脳はすっきりしすぎていて、実は方針が定まっていないことをするのに向いていないのです。夜の脳の状態と比較するとその理由がわかるので、次に夜の脳をみてみましょう。

疲れた夜はひらめきの時間

朝が脳のゴールデンタイムである一方、疲れが溜まった夜の脳ははたらきが鈍る。夜の脳は使わないほうが望ましい――。そのようにお思いでしょうか? 実はそうではありません。夜には夜の、脳の使い方があるのです。

ところでみなさん、1日のうちで最もアイデアがひらめきやすい時間はいつか、知っていますか? 正解は、午後10時4分です。これはクラウンプラザホテルズ&リゾーツが発表したデータで、イギリスのホテルに宿泊しているビジネスパーソン1,500人を対象としたアンケート調査から割り出されたものです。

疲れているはずの夜に、脳が活性化するということでしょうか? 一見矛盾するように見える脳の疲労とひらめき、実はむしろ相乗効果を生むのです。ここである実験を紹介しましょう。

アメリカのアルビオン大学で研究をしているマライケ・ウィース氏とローズ・ザック氏は、428人の学生に朝型・夜型のアンケートを行った上で、論理的に解決する分析問題とひらめきを必要とする洞察問題を解かせました。被験者のうち半数は朝、残りの半数は夕方に取り組みました。すると、興味深い結果が出たのです。分析問題では時間帯による影響はみられませんでしたが、洞察問題については、朝型の学生は夕方、夜型の学生は朝のほうがよい成績を出しました。集計すると、疲れているはずの時間帯のほうが創造力が20%も高かったのです。

疲れているときのほうがひらめきやすいとは、どういうことでしょうか。夜、1日のうちにさまざまなものを見聞きした脳の中には膨大な情報が溢れ返っています。集中力の要る日中の仕事を終え、リラックスタイムに入った脳の中では、たくさんの情報が散漫に漂ったままの状態。このとき、脳内に漂うランダムな考えが思わぬかたちで結びつき、あっと驚くアイデアが生まれるのです。これが、夜にアイデアをひらめく仕組みです。

逆に、朝一番のクリアな脳は、何かひとつのことに集中することが得意ではあるものの、「ひらめく」ということに関しては不得意。アイデアをひらめくには、視点を変えたり何か意外なものを組み合わせたりする思考力が重要です。すなわち、脳のはたらきがひとつの方向に集中しているとき、脇道にそれてこそ成果が出るようなひらめき思考は望めないのです。

これを利用して、夜はまだ内容が未確定な仕事の方針を定めるのに時間を使いましょう。プレゼンの内容を決める、課題となっていることの解決策を考える、などです。朝のすっきりしすぎている頭で考えるより、多様なアイデアが浮かんでくるはずです。

朝の脳と夜の脳を使い分けて、賢い仕事計画を

今の1日のスケジュールを改めて見直してみてください。朝のうちに創造力や発想力が必要なことをして、行き詰まっていませんか? また、集中して取り組むべき資料づくりのような仕事を、夜中だらだらと続けていませんか?

効率的に気持ちよく仕事をするために、朝の脳と夜の脳それぞれの特性を活かしたスケジューリングをしましょう。クリアな朝の脳のほうが捗りそうな仕事を朝に、ひらめき力のある夜の脳を使ったらよさそうな仕事を夜に回すのです。

また、どうしても自分の都合で1日のスケジュールを動かせない場合は、脳の状態を朝あるいは夜に近づけるように工夫してもいいかもしれません。例えば、午後に集中力の必要な仕事がある場合は昼のうちに仮眠をとって脳をすっきりさせておく、午前中にアイデアを出さなければならなくなったら朝のうちに様々な情報を脳に入れておく、という工夫が考えられます。

*** 脳の状態を知って正しく活かせば、仕事の能率が上がること間違いなしです。朝に集中、夜にひらめきを意識して、1日の仕事計画を賢く立てましょう!

(参考) PHP Online 衆知|脳科学者が勧める「朝時間」の使い方 Business Intelligence Middle East|10.04 pm 'eureka' moment may spell the end of early night Dropbox|1日のうちで最もひらめき脳が活性化する時間帯が、実は意外?!

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