単純作業は「ヘミングウェイ方式」で楽しくなる! 仕事に飽きないための4つの工夫。

みなさんは、単純作業はつまらないから嫌いだ、単純作業がつらい、と感じたことはありますか。

データ入力や会議に用いる資料のコピーなど、黙々と続けなければならない単純作業。こうした仕事が好きで作業が捗るという方もいれば、その一方で、すぐに飽きてしまうため単純作業は苦手だと感じる方もきっといらっしゃるでしょう。

どのような仕事でも、単純作業の時間はつきものですよね。だからこそ、つまらない単純作業をいつでも楽しめるようになりたいもの。そこで今回は、単純作業に前向きに取り組めるようになるためのコツについてお伝えします。

単純作業がつまらない理由

単純作業をつまらないと感じてしまうのはいったいどうしてなのでしょうか。理由のひとつとして挙げられるのが、同じことの繰り返しで変化がなく飽きてしまうということ。

脳科学者の池谷裕二氏によれば、私たちの脳には、同じ刺激が与えられた際に反応が小さくなる「馴化(じゅんか)」という機能があるのだそう。最初のうちはつらいとは思っていなかった単純作業でも、脳がその作業に慣れてくると、マンネリ化して飽きてしまうのです。

つまり、「単純作業がつまらない」というのは、誰にとっても至極当たり前の感情であると言えます。自分の飽きっぽさの問題ではないのです。そう聞くと、安心した方もいらっしゃるかもしれませんね。

単純作業を楽しむコツ

では、私たちはどうすれば単純作業を楽しんでできるようになるのでしょうか。具体的な方法をご紹介します。

1. 「ヘミングウェイ方式」で目標を定める

あらかじめ作業目標を定めていれば、それを達成するまで集中力を持続させることができます。そこで「ヘミングウェイ方式」を用いてみることをお勧めします。

「ヘミングウェイ方式」とは、目標を定める際に「量」と「時間」の2つの軸を作る方法です。例えば、普通なら「3時間でデータ入力を終わらせる」などといった目標を立てるのではないかと思います。しかし、立てた目標をもし達成できなければ、モチベーションが下がってしまう可能性がありますよね。

そこで「データ入力を終わらせる」という作業量での目標と、「自分のデスクで3時間集中する」という時間での目標に分けてみましょう。たとえデータ入力が時間内に間に合いそうになかったとしても、3時間デスクに座っていることができれば目標達成となるわけですから、単純作業に対するモチベーションを落とすことなく作業を続けることができるのです。

2. 音楽を聴く

みなさんの中に仕事中に音楽を聴く方はいらっしゃるでしょうか。聴かないという方は、仕事の効率が落ちてしまうから音楽を聴くべきではないと考えていませんか。

学術専門誌『Neuroscience of Behavior and Psychology』に掲載された研究によると、画像や文字、数字への認識能力は、クラシックやロックミュージックなどのBGMがかかっているときのほうが、そうでないときよりも高まるのだそう。似たような効果として、工場の組み立てラインで働く人々が音楽を聴きながら作業を行なったところ、楽しく、仕事が捗ったうえに、ミスが少なかったという例もあります。

ただ単純作業をするだけなら退屈でも、BGMを流しながらであれば退屈な時間が少しはましになるはずです。そのBGMが好きな音楽なら、単純作業がむしろ楽しく感じられることでしょう。同時にパフォーマンスも高まり、一石二鳥だと言えます。

単純作業の時間を無駄にしない方法

これらのコツを実践してみても、単純作業が嫌いで仕方がないという方も中にはいらっしゃるかもしれませんね。いくら単純作業が嫌だとは言え、生産性ダウンの幅は極力小さくしたいもの。そこで、単純作業を行なう時間を無駄にしない方法もご紹介しましょう。

それは、単純作業をしている間、集中力をできる限り持続させるということです。脳には、快感物質であるドーパミンを分泌する「側坐核」という神経細胞があります。その側坐核は、刺激のない状態では活性化せず、新しい刺激が与えられることで活性化します。それが、集中力を持続させるために大切なこと。確かに、ただ同じ作業をしているだけでは、刺激がなく、集中力もだんだん落ちてきてしまいますよね。

メンタリストDaiGo氏は、側坐核を刺激する方法として、チャレンジングな要素があるゲームをしてみることを勧めています。例えば、テトリスなどのパズル系ゲームは、常に集中して先を見越さなければゲームオーバーになってしまうため、脳に刺激を与えることができるでしょう。

またRPG(ロール・プレイング・ゲーム)は思考力を高めるという研究結果もあるのだとか。ゲームが楽しくて何時間も費やしてしまうようではいけませんが、15分程度なら作業の気分転換になり仕事の効率を下げずに済みますよ。

*** 単純作業が嫌だという状態を脱し、むしろ楽しめるようになれば、それは自分の強みとなるでしょう。得意分野が増え、仕事の成果も上がるはずです。みなさんも、お伝えした方法をぜひ試してみてください。

(参考) PRESIDENT Online|なぜデキる人ほど仕事に「飽きない」のか Medium|Listen while you work: What music does to your productivity

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