失敗続きの人は「なぜ」を5回繰り返しなさい。二度と同じミスに泣かない “トヨタ式” 原因究明法。

皆さんは、仕事をしていてモヤモヤしてしまうことはありませんか?

自分なりに原因を特定し、解決策を講じたとしても、「この問題の原因はこれでいいのだろうか?」「この解決方法でよかったのだろうか?」と不安になることがありますよね。これは自分の中で腑に落ちた物事の真因を把握できていないからかもしれません。

日本の大手自動車メーカーであるトヨタ自動車では、正社員から派遣社員の方まで、起こっている問題に対して5回「なぜ?」と問いかけをすることを求められているそうです。これはトラブルの原因究明をするために効果的な手法であり、見せかけではない本質を探るために必要な手法とされています。

トヨタ式問題解決と聞くと、皆さんは経営者層やリーダーに必要な考え方という誤解を持っている方も多いかもしれません。しかし、物事の原因を解決するということは、どんなビジネスパーソンにとっても役に立つ考え方です。

トヨタ式「なぜ?」を繰り返すことで失敗を防ぐ

ある日、トヨタの社員がトヨタの「かんばん」をなくしてしまいました。これは、いつ、どこで、何を、どれだけというトヨタの生産・運搬するかを記したカードのことで、製造ラインに重要なものです。しかし、どこをどう探しても見つかりません。

結局、夜通し探して、ある部品箱の底に張り付いているかんばんを発見しました。通常、部品箱の上にかんばんを乗せていたため、その上に乗せた部品箱の底に張り付いてしまったわけです。そこで彼は、部品箱の側面にフォルダを付け、そのフォルダにかんばんを入れる方法に変更しました。これによって、かんばんの喪失を防ぐとともに、一目で内容を見ることができるようになりました。

以上のエピソードでは、真因に辿り着くために「なぜ?」を繰り返しました。

1.なぜ、かんばんが底にあったのか? 部品箱が重ねられたときに、かんばんと部品箱がくっついてしまったから。

2.なぜ、部品箱を重ねたときに、かんばんと部品箱がくっついたのか? かんばんを部品箱の上に置くようにしていたから。

3.なぜ部品箱にかんばんを置くようにしていたのか? かんばんを管理するためのフォルダが設置されておらず、一目で見ることができなかったから。

トヨタ式は、「なぜ?」を5回重ねる問題解決法のように思われますが、5回という回数にこだわる必要はありません。自分の納得いくまで「なぜ?」という問いを立てるというプロセスが大切なのです。

「なぜ?」にこだわる理由

どうしてトヨタでは、「なぜ?」という問いを立て続けるのでしょうか? これにも理由があります。例として、体調が優れないことが悩みで、本人はその原因を「寝不足」であると考えているビジネスパーソンがいるとしましょう。

1.なぜ、体調がすぐれないのか? 寝不足であるから。

2.なぜ、寝不足であるのか? 残業のせいで、ストレスを感じているから。

3.なぜ、残業が続いているのか? 自分の仕事の量が多く、終業時間に仕事が片付かないから。

4.なぜ、仕事が多くなってしまうのか? 仕事を周囲の人に振ることが苦手で、仕事をため込んでしまっているから。

このように、真因は自分が仕事を他人に振ることが苦手であるからだと思えます

この場合、もし「『何が』いけないのか?」と考えると、寝不足という原因追及で終わってしまうでしょう。そのため、一日だけ早めに睡眠をとったとしても、本当の原因を解決したとは言えないのです。

「なぜ?」を繰り返すことのポイントとは?

トヨタ式には必要な段取りが3つあります。

1.ひとつ目の「なぜ?」で大まかな原因(大骨)を把握する 問題の要因が何かを、大まかに把握します。

2.「なぜ?」を続け、中骨や小骨を把握していく (1)はなぜ生じたのか? その要因を中骨(2)に入れます。そしてまた中骨(2)はなぜ生じたのか? その要因を小骨(3)に入れます。

このときのコツとしては、大骨は問題の要因として考えられやすいこと、中骨は大骨に対して考えられやすいこと、小骨は中骨に対して考えられやすいこと、というように書くことです。

因果関係を正しくとらえられているかどうかは、小骨(3)→中骨(2)→大骨(1)とさかのぼってみて確認しましょう。わかりやすく図にしてみると整理できますよ。

3.集まった要因の中から真因となるであろう要因を見つけ出す 上記のような魚の骨図が完成したら、その中から本質であろう要因を見つけ出しましょう。このときに行うことは、複数の大骨に対して共通の小骨があるかどうかです。この共通の小骨が真因であることが多くあります

*** 問題が起きたときに、一度立ち止まって考えられる原因に「なぜ?」と問いかけてみましょう。その本質が見えてくるはずです。

本質をつかみ、問題を解決する最初の枠組みであるトヨタ式の考え方を日々の問題解決に生かしてみてはいかがでしょうか.。

(参考) 東洋経済Online|トヨタ人の合言葉「なぜなぜ5回」の威力 東洋経済Online|仕事でミスを連発する人は「トヨタ式」に学べ 東洋経済Online|仕事のモヤモヤは「トヨタ式」で解決できる! President Online|トヨタ式「5回のなぜ」でトラブル原因を因数分解 TOYOTA|トヨタ生産方式

会社案内・運営事業

  • スタディーハッカー

    「STUDY SMART」をコンセプトに、学びをもっと合理的でクールなものにできるよう活動する教育ベンチャー。当サイトをはじめ、大学受験の予備校「学び舎東京」「烏丸学び舎」や、英語のパーソナルトレーニング「ENGLISH COMPANY」を運営。
    >> HPはこちら

  • 学び舎東京

    烏丸学び舎

    東京・京都に校舎を構える個別指導の予備校。勉強に過度な精神性をもちこまず、生徒1人1人に合理的な勉強方法を提示することで「東大・医大に合格できた!」「3ヵ月で偏差値が15上がった!」などの成果が続出。
    >> HP(東京校舎)はこちら
    >> HP(京都校舎)はこちら

  • english company

    就活や仕事で英語が必要な方に「わずか90日」という短期間で大幅な英語力アップを提供するサービス。プロのパーソナルトレーナーがマンツーマンで徹底サポートすることで「TOEIC900点突破」「TOEIC400点アップ」などの成果が続出。
    >> HPはこちら