「あえてダラダラ」が超絶効く4つの場面。なぜ脳は “ぼんやりタイム” が大好きなのか?

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勉強や仕事をものすごく頑張っているのに、いまひとつ成果があがらない……とお悩みの方。むしろ “頑張りすぎ” がパフォーマンスを下げているかもしれません。

成果を出すためには、ダラダラしたり、気をゆるめたりするべきタイミングもあるのです。たまには緊張の糸をゆるめてみてみませんか? ダラダラしたほうがいい「4つのシチュエーション」を紹介します。

ダラダラするべきとき1:朝起きるとき

医師の友利新先生によれば、朝目覚めてすぐに起き上がると血圧が急激に上昇してしまうそう。逆に、少しダラダラしてから起き上がると、血圧の急上昇を抑えられるのだとか。大きすぎる音の目覚まし時計もNGとのことです。

大きな音で反射的に飛び起き、慌ただしく準備する習慣を続けていると、血圧は上がる一方で、パフォーマンスは下がりつづけるかもしれません。呼吸や血圧などをコントロールしている自律神経がアンバランスになってしまうからです。

順天堂大学医学部の小林弘幸教授は、朝に【余裕】をもって起床し、歯磨きや朝食、着替えなど日常的な行動すべてをゆっくり行なうことで、自律神経が最高の状態で1日を始められると言います。朝に作られた自律神経の状態は、その日1日のパフォーマンスを左右するとのこと。

「起き上がらなくていいなら少しでも睡眠をとろう」「時間がもったいないからサッサと起きよう」と思わずに、少し早めに目覚めても10~15分程度はお布団の中でダラダラしてから起き上がり、気持ちに【余裕】を持ってゆっくりと準備を行ない、勉強や仕事のパフォーマンスを上げていきましょう。

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ダラダラするべきとき2:アイデアを出すとき

アイデアを出そうと意気込み、机にかじりついていても、いいアイデアは生まれません。情報をインプットして考え抜いたあとは、少しボンヤリするのが得策です。

席を立って場所を変え、ボーっとしてみましょう。参考書・書類・パソコンなどから目を離して「うーん」とカラダを伸ばし、窓の外を眺めてボンヤリするのも効果的です。

そのときあなた自身は「ちょっと一息」の感覚ですが、あなたの頭は活発に情報を整理しています。その状態を「デフォルト・モード・ネットワーク」といいます。

デフォルト・モード・ネットワークは、セントルイス大学の認知神経科学者であるマーカス・E・レイクル氏が2001年に発見した、安静時の脳活動です。

精神科医の樺沢紫苑先生は、たとえばお風呂に入って力を抜いているとき、パッとアイデアを思いつくのは、デフォルト・モード・ネットワークが情報を整理してくれたおかげだと説明しています。

ダラダラする【余裕】がないと、いい発想もできないのです。

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ダラダラするべきとき3:忙しいとき

勉強や仕事に集中することと同じくらい、気持ちをゆるめることは大切です。よりパフォーマンスを上げたいなら、本気で集中し、本気で休憩しましょう。

キーワードは緊張の糸をゆるめる「ダラ~ン」と、心を快適にする「楽しさ」です。前者の擬音は、休憩を促すトリガーにしてみてはいかがでしょう。後者は、スウェーデンの「フィーカ(fika)」をお手本にするのがおすすめです。

フィーカは、コーヒーブレイクを意味する言葉。あるテレビ番組によると、スウェーデンの人はプロポーズさえもフィーカのために中断するのだとか!? それほど重要なのですね。コーヒーやお茶、好きな菓子をお供に、同僚や他部署の人、友人や家族、恋人と他愛ない会話をして気持ちを切り替え、スッキリした気分で再び勉強や仕事に挑むそうです。

北欧輸入の第一人者である株式会社アルト代表取締役の芳子ビューエルさんによれば、「積極的な休憩=仕事のパフォーマンス向上」と考えているスウェーデン人は、1日に平均5回のフィーカを取っており、フィーカ効果は数字にも表れているとのこと。スウェーデンのGDP(国内総生産)は右肩上がりだそうです。

緊張の連続では、脳もカラダも疲れてしまいます。忙しいときこそ、積極的な休憩で気持ちに【余裕】をつくり、生産性を上げましょう。

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ダラダラするべきとき4:何度も同じ失敗をしたとき

脳の前頭前野の活動が低いと、一度失敗を経験しても、また同じような失敗をするリスクが高いほうを選んでしまうそうです。2018年12月6日に学術誌『Neuron』に掲載された、オーストリア・ウィーン医科大学などの研究で発見されました。

前頭前野を働かせるには、短時間の軽い運動や、紙の辞書を使って調べものをすること、アナログなゲームで遊ぶことや、よくかむこと、昼寝などが有効です。そして、デジタル機器をいったん遠ざけて情報をシャットアウトし、ボーっとすることもいいそうです。

同じような失敗を繰り返すと、躍起になって失敗をばん回しようとするかもしれませんが、それは逆効果。ボーっとする【余裕】こそが大切なのです。

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まとめると、ダラダラしたほうがいい「4つのシチュエーション」とは――

  1. 朝起きるとき
  2. アイデアを出すとき
  3. 忙しいとき
  4. 何度も同じ失敗をしたとき

――いわゆる【余裕】が必要なシチュエーションです。ぜひ、ダラダラのゆるみ効果で【余裕】を生み出し、状況を改善しつつ、最高のパフォーマンスを引き出してください!

(参考)
MBSコラム|5分で読める!教えてもらう前と後|医師が警告!冬の突然死を招く何気ない3つの朝習慣  
STUDY HACKER|1時間早く起きるだけで心身が整い、頭も冴えわたる。自律神経のメカニズムに沿ったパフォーマンス向上法【小林弘幸『カリスマの言葉』第1回】  
STUDY HACKER|同じミスばかりの人は「前頭前野」を鍛えなさい。“10分散歩” と “紙の辞書” が脳に効く。  
新R25|スマホを触るのが一番ダメ。精神科医が教えてくれた、脳に効く「いいダラダラ」  
ビジネスジャーナル|仕事がデキる人ほどダラダラする!? 米研究で分かった脳の「デフォルドモード」とは  
アットプレス|北欧の人々に学ぶべき、「休み方」とは?~「働き方」を考えることは、「休み方」を考えること~

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