「カリスマ性」は作れる。他人を惹きつけるビジネスパーソンになるためのシンプルな方法

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人の悩みのほとんどは人間関係が原因だと言われているように、職場の人間関係に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。 

今回焦点を当てるのは、自分の魅力を上げる方法。カリスマ性を高め、他人を惹きつける方法をご紹介します。

カリスマ性は、生まれながらの性質だと思われがちですが、実際は努力次第で伸ばすことが可能なものなのです。職場の人間関係に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

職場の人間関係を良好にすべき理由

そもそも、なぜ職場の人間関係を良好にするべきなのかご存知ですか?

早く出世したい、同僚よりも頭ひとつ抜きん出たい、などと考える人は少なくないでしょう。そのためにスキルを磨いたり、長い時間働いたりと、個人として努力する人は多いかと思います。もちろん、それらも大切ですが、職場の人間関係も、仕事の満足度収入に大きく影響しています。

同僚たちと良い関係を築けている人のほうが、そうでない人よりも仕事のパフォーマンスが高いという調査結果があることをご存じでしょうか。アメリカのギャラップ社の調査によると、70%もの従業員が仕事にdisengaged(=あまり熱心に従事していない)という結果が出たなか、職場で友情を育めている人たちに限っては、仕事への満足度が高かったそう。会社に仲良しの同僚がいる人たちは、そうでない人たちに比べ、7倍もの確率で熱心に仕事に取り組み、実力をフルに発揮し、結果も出しているのだとか。

収入に関しても、人間関係が影響しているようです。それを証明するのは、ドイツのエアランゲン・ニュルンベルク大学が行なった研究。被験者のオフィスワーカー455人に「普段どれだけ社内や社外の人とコミュニケーションをとっているか」をアンケート調査し、4年間にわたり彼らの収入を追跡したそう。すると、以下の3つのことが判明しました。

  1. 社外での人間関係を維持する人は最も給料が上がる
  2. 次に、社内で人脈を広げる人の給料が上がりやすい
  3. 社内の人間関係を維持する人の給料は、3番目に上がりやすい

つまり、社内外で人間関係を構築する人は、4年間で給料が上がったということです。

その中でも特に、社内の対人関係を安定させ、それをベースに社外の人たちとの交流を増やした人ほど給料が上がりやすかったのだとか。社内に友人がいることは、仕事の充実感を増すだけでなく、収入にもつながるようですね。

このように、会社での人間関係は、ワークライフを充実させるための重要なポイントなのです。

次の項からは、冒頭でも述べたように「カリスマ性」を高めて、周りに人が集まってくるビジネスパーソンになる方法をご紹介しましょう。

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カリスマ性を高めるポイント1:傾聴スキル

米スタンフォード大学のエマ・セパーラ博士はカリスマ性について、生まれつきの能力ではなく、身につけることが可能なスキルであると説明しています。

ひとつめのポイントは「傾聴スキル」。つまり、言語的・非言語的スキルの両方を使って、相手に「この人は私の話を聞いてくれる」と思わせる能力です。

エマ・セパーラ博士は、「傾聴スキル」を、人を惹きつける能力のひとつであると述べています。「自分の話に興味を持って聞いてくれるか」ということは、「自分が相手を魅力的と感じるかどうか」に大きく作用するのです。

ジョージ・メイソン大学の心理学教授であるトッド・カシュアン氏が、以下の実験でこれを証明しています。

  • 初対面の被験者らを集め、好奇心に関するアンケートをし、被験者の好奇心の高さを測ります
  • 被験者にペアを組ませ、お互いに深い質問(「最後に泣いたのはいつですか?」「著名人や歴史の人物も含め、誰とでも飲みに行けるとしたら、誰と行きたいですか?」など、相手の人となりを知ることのできる質問)をさせ合います

実験の結果、好奇心の強い人のほうが、このペアワークを通して、相手から「魅力的である」という印象を持たれたそう。つまり、目の前の人に興味を持って話を聞いたり、質問したりできる人は、魅力的に見えるということです。

カリスマ性と聞くと、一方的にスピーチをして人を感動させる能力をイメージするかもしれませんが、実際は、聞き上手であることが人を惹きつけるのに大きく影響するのですね。

人は、「自分が価値のある存在である」と思わせてくれる人と一緒に過ごしたいものです。会話をしている相手がスマートフォンを操作していたり、目線がキョロキョロしていたり、上の空だったりすると、話していてあまり気分が良くないですし、悪い印象を持ちますよね。逆に傾聴力の高い人は、「あなたの話を真剣に聞いています」「すごく共感しています」というメッセージを、仕草・目線・相づちなどで表現することで、話している人から好印象を持たれるのです。

傾聴スキルを高めるために有効なのは、「アクティブ・リスニング」。これは、心理カウンセラーも使うスキルで、「あなたのことを深く理解したいし、手助けしたいと思っている」というメッセージを発する聞き方です。ポイントは、以下の点を押さえること。

  • 批判的にならない
  • 落ち着いて聞き、話を遮らない
  • 真剣に聞いていることが伝わる仕草をする(時折アイコンタクトをする、うなずく、体を前かがみにする、など)
  • 質問をする
  • 相手が言ったことをまとめる
  • わからないことがあれば確認する

たとえば、「最近、家族と喧嘩してしまって落ち込んでいるんだよね」という同僚がいたとすれば、「大変ですね、どうされたんですか?」と相手の気持ちに寄り添って、質問を投げかけるのがよいかもしれません。話を真剣に聞いてもらった相手には、ポジティブな印象を持てますよね。

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カリスマ性を高めるポイント2:共感力

エマ・セパーラ博士によると、共感力もカリスマ性を高める要素のひとつ。共感力のある人は、相手の立場に立って物事を考え、目の前の人がどのような感情であるかに注意を向けます。こちらも傾聴スキルと共通して、相手にしっかり意識を向けていることが大切です。

共感力を高めるトレーニングとしては、テレビドラマがオススメです。米オクラホマ大学の研究によると、ドラマを見るとEQ(感情の知能指数)が高くなるそう。1,000人の被験者を「賞を受賞したドラマ」を見るグループと、「海洋生物のドキュメンタリー」を見るグループに分け、前後のEQの変化を測ったところ、ドラマを見たグループのEQスコアが高くなるという結果が出たのです。良質なドラマを見ることで、人の心を読み取る能力が上がるのですね。

ドラマのほかにも、純文学を読むこともEQを高める方法のひとつだそう。米ニュースクール大学は、純文学を読むことで共感力が上がるという研究結果を発表しています。同大学の行なった実験では、被験者をグループごとに分け、大衆小説・純文学・ノンフィクションなど決められたジャンルの本を読む、もしくは何も読まないよう指示し、その後「他者に感情移入ができるかどうか」をチェックするテストをしました。その結果、純文学を読んだグループのみ、共感する力が飛躍的に上がっていたそう。複雑な心の機微を描くフィクションが、読む人の共感性を上げたと考えられています。

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カリスマ性を高めるポイント3:言語化スキル

クレアモント・マッケナ大学でリーダーシップと組織心理学を教えるロナルド・リッジオ博士は、カリスマ性のある人は存在感があり、伝えたいメッセージをしっかりと伝えることができると説明しています。

目の前の人が理解でき、かつ、心に刺さる話し方をするには、上記でも述べてきた共感力に加え、言語化スキルが重要になってきます。聞き手が耳を傾けやすい話し方のコツとして、「神秘性」のあるメッセージを発するという方法がおすすめ。ここでいう「神秘性」とは、特別な意味を持たせる話し方を指します。

たとえば、偉人のストーリーを語るとき、さも彼らが神に選ばれた特別な人物であるかのように語られがちですよね。実際は偉人たちもひとりの人間であり、生まれながら持っていた能力に加え、さまざまな行動や努力、そして偶然の積み重なりによって、歴史に名を残すような功績を残してきたのでしょうが、神秘性のあるストーリーとして語り継がれてきたため、人々の心に残りやすいのです。

「神秘性」のあるメッセージを発すると、聞き手が耳を傾けやすくなるということを証明するのが、米カリフォルニア大学が行なった以下の研究です。

  • 被験者を2つのグループに分け、スティーブ・ジョブズの伝記を、それぞれ以下の点に注目して読むよう指示します。
  • 1つ目のグループ:具体性に注目して読む(「ジョブズはハードワーカーとして知られ、製品に対して妥協を許さなかった」など)
  • 2つ目のグループ:神秘性に注目して読む(「ジョブズは天性の洞察力によって数十年先を見通したかのようなビジョンを持っていた」など)

その後、被験者らにジョブズのカリスマ性を採点させたところ、後者のグループのほうが、32%も高く採点したのだとか。読み手は、神秘的なストーリーであるほうが、カリスマ的な人であるという印象を持ちやすいようです。

メンタリストのDaiGo氏は、自身の著書『コミュ障でも5分で増やせる超人脈術』の中で、神秘性のある話し方をする裏技として、メッセージを発する際に偉人の名言を借りることをすすめています。

たとえば、同じチームの人たちがクライアントからのクレームにストレスを抱えているとしましょう。ただ、「仕方ありませんよ、がんばりましょう」と言って励ますよりも「マイクロソフトを設立したビル・ゲイツ氏は『あなたの顧客の中で一番不満をもっている客こそ、あなたにとって一番の学習源なのだ』と言っていたそうです。私たちも、このクレームを糧にして良い商品を作っていきましょう」のように、偉人の名言を借りるほうが、メッセージの中に神秘性が生まれて伝わりやすくなるのです。

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カリスマ性という言葉を聞くと、何か大きな力を持っていて皆を引っ張っていく存在、というイメージを抱くかもしれません。たしかに、それらもカリスマ性の要素かもしれませんが、それほどの力はないと感じている人でも、周囲を惹きつける魅力を身につけることは可能です。

ご紹介したように、カリスマ性について研究してきた博士らも、カリスマ性は後天的に身につけることが可能なスキルだと述べています。相手の話を真剣に聞き、深く共感し、誰かが落ち込んでいるときは適切な言葉をかける。このように、周囲を気遣った行動こそ、一目置かれる存在になるポイントなのです。ぜひ実践してみてくださいね。

(参考)
Cosmopolitan|Having a work wife makes you more productive, study says
メンタリストDaiGo(2019),『コミュ障でも5分で増やせる超人脈術』, 株式会社マキノ出版.
Thrive Global|6 Surefire Ways to Increase Your Charisma
Business Insider|Charisma is a skill, not a gift — a Stanford psychologist shares 6 ways to build it
Very well mind|How to Practice Active Listening
The New School|READING LITERARY FICTION IMPROVES “MIND-READING” SKILLS FINDS A STUDY FROM THE NEW SCHOOL FOR SOCIAL RESEARCH
Psychology Today|4 Ways to Boost Your Charisma
Greater Good Magazine|Why Curious People Have Better Relationships

【ライタープロフィール】
Yuko
大学卒業後、外資系企業に就職。現在は会社を辞め、ライター・翻訳家として活動中。趣味は散歩、ヨガ、カフェ巡り。

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