「本当に頭のいい人」がやっている4つの習慣。賢くなるために “10分間” をこう使いなさい

本当に頭のいい人がやっている4つの習慣01

学生時代は名門大学で常に成績トップクラス。社会人になると超難関資格を立て続けに取得し、職場で大活躍する――。いわゆる “本当に頭のいい人” たちは一定数存在しますよね。

彼らが普通の人よりも、はるかに記憶力や理解力に優れているのは「才能」だ、と思う人もいるかもしれません。しかし、普段の当たり前の習慣が、彼らの頭のよさの要因でもあるのです。今回は、「自分も本当に頭のいい人になりたい!」という方へ、ほかの人と差をつける4つの学習習慣をご紹介しましょう。

【習慣1】日常生活における疑問を放置しない

現役東大生で作家としても活動する西岡壱誠氏は、多くの東大生には「日常の些細な事柄にも疑問をもって考える」習慣があると言います。

電車の時刻表が先月と変わった。駅前ビルに設置されていた看板が撤去された。日常生活においてまわりを見渡すと、このようにさまざまな変化が見られますよね。たいていの人は、その変化に気がついたとしてもさほど気にしません。一方で、東大生の場合は「なぜ変化したのだろう?」と考えるそう。

たとえば「時刻表が変わったのは、コロナ禍で通勤する人が減ったためだろうか?」「駅周辺には家族連れが多いため、看板の内容が不適切だと判断された?」などと考えたり調べたりする過程で、彼らは多くの知識を得ているのです。

西岡氏は、日常的に思考する習慣を身につける練習としてまず、周囲を見渡して疑問に思ったことの答えを10分間調べてみるという手法をすすめています。調べる際は、スマートフォンなどのツールを使ってもよいそう。一例として、多くの街にあるケンタッキーフライドチキンの店舗から行なう連想を挙げています。

皆さんは、ケンタッキーフライドチキンの「カーネル・サンダース」の本名を知っていますか?「ハーランド・デーヴィッド・サンダース」です。「カーネル」というのは、彼の名前ではないのです。(中略)実は、カーネル(colonel)という言葉は、「大佐」という意味の英単語なのです。(中略)そして、このことを知っていれば、楽に「colonel」という英単語を覚えることができますよね?

(引用元:ダイヤモンド・オンライン|10分で賢くなれる! 現役東大生が実践する秘密の思考法ゲームとは

このような連想形式なら、「カーネル・サンダースの本名」というもともとの疑問に対する答えを獲得できるだけでなく、「colonel」という英単語とその意味といった周辺知識を学ぶこともできますよね。日常生活における疑問にひとつひとつ向き合うことで、ほかの人と差がつくレベルで知識を得ることが可能となるでしょう。

本当に頭のいい人がやっている4つの習慣02

【習慣2】勉強と息抜きのルールを具体的に定める

東京大学法学部在学中に司法試験合格、東大首席卒業という経歴をもつ弁護士の山口真由氏は、毎日の生活をルーティン化すると学習が続けられるようになると言います。

山口氏の場合、学生時代から、朝起きたらまずは机に向かって本を読むことを習慣づけていたそう。仮に本の内容が頭に入らなかったとしても、「机に向かう」という習慣が形成されていれば、毎日自然なかたちで学習を始めることができると述べます。

また山口氏は、直接的に学習に関係することだけではなく、息抜きの時間にもルールを設けているそう。たとえば、趣味のゲームを行なう時間は25分間以内。このように自分で決めた日々のルールを守るように心がければ、学習を阻害する可能性は減り自分をコントロールできると山口氏は伝えています。

“本当に頭がいい人” になりたいと思うなら、生活習慣を確立して、モチベーションに左右されない学習を継続してみてはいかがでしょうか。そうすれば、ほかの人がダラダラ過ごしているあいだにも、勉強を効率的に進めることができますよ。

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【習慣3】スキマ時間をフルに活用する

通勤時間や職場での昼休憩など、どんなに忙しくても必ず数分単位の「スキマ時間」は発生しますよね。その時間を有効活用してみてください。

IT企業の副社長を務めながらタレントとしても活動する厚切りジェイソン氏は、アメリカ在住時に働きながら日本語能力検定1級を取得した実績をもちます。多忙にもかかわらず彼が資格を取得できたのは、スキマ時間を利用して学習を行なっていたから。彼は「条件がそろわないと学習しない」という姿勢でいると、学習があと回しになる挙句、結局やらなくなってしまうと指摘します。「まとまった時間ができたら勉強する」「暇になったら勉強する」というのではダメなのです。

まとまった時間がなくても効率的に学習するためのコツとして、厚切りジェイソン氏は、スキマ時間の長さによってやることを変えるとよいと言います。たとえば、小休憩やエレベーター待ちの列に並んでいるときなどの数分間のスキマ時間なら、仕事に必要な内容が記されたメモ帳を確認してインプットする。移動中やランチ後など20~30分程度のスキマ時間には、書籍や参考書をじっくり読む。このようにスキマ時間の活用方法を事前に決めておくのです。

突然スキマ時間が生まれたとき、何もせずに過ごしてしまう方は多いかもしれません。でも、このちょっとした時間に学習を行なう習慣があるかどうかで、ほかの人と差がつくのです。

本当に頭のいい人がやっている4つの習慣04

【習慣4】充分な睡眠時間を確保する

本当に頭をよくしたいなら、睡眠を充分にとることにも気を使いましょう。東京大学大学院でAI(人工知能)の研究を行ないながらプロ棋士としても活動する谷合廣紀氏は、毎晩8〜10時間ほど睡眠をとっているそう。谷合氏いわく、寝不足の頭では研究にも将棋にも集中できないのだとか。事実、ハーバード大学医学博士のエドワード・M・ハロウェル氏によると、睡眠不足が続くと不安やイライラが増加したり、注意力散漫の状態になったりするそうです。

また、睡眠時間を確保すると記憶力もアップします。甲南大学准教授の前田多章氏によれば、レム睡眠(浅い睡眠状態)には新しく覚えた記憶を固定化する効果があり、ノンレム睡眠(深い睡眠状態)には、新しく覚えた記憶を過去の記憶と結び付けて連想させやすくする効果があるそう。睡眠中の人間はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しますが、睡眠時間が短いとどちらかが不充分なまま起床する結果になるのだとか。6時間あるいは7時間半の睡眠時間をとっていれば、記憶は充分に定着するそうです。

ただ「毎日忙しくて、そんなに長く寝られない!」という方もいるかもしれません。そんな方でも、帰宅後の時間の使い方を振り返れば、パソコンやスマートフォンを意味もなく操作している無駄な時間がきっとあるはず。そうした時間を睡眠に割り当てれば、充分な睡眠時間が確保できるでしょう。夜に無駄なことをして時間を使ってしまうか、さっさと寝るかで、まわりと大きな差はつくのです。

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本当に頭のいい人は、日常生活においていろいろな工夫を行なっているものです。今回紹介した方法は、いずれも簡単かつ気軽にチャレンジできるものばかり。実行してみれば、いつの間にか記憶力や理解力が大幅にアップしているかもしれませんよ。

(参考)
ダイヤモンド・オンライン|10分で賢くなれる! 現役東大生が実践する秘密の思考法ゲームとは
大学受験ハッカー|「時間を決めて繰り返す」に尽きる。勉強を“あたりまえ”にする大切な習慣
マネー現代|元東大首席が教える!日常生活で賢い頭をつくる「12のルール」
一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会|自己肯定感とは
Sankei Biz|厚切りジェイソン「ああ、こんなものなのか」 社長、お金、名誉よりも…
プレジデント・オンライン|「睡眠は8~10時間」プロ棋士&東大AI研究者の集中を維持する4つのコツ
東洋経済オンライン|「集中力の続かない人」は睡眠を軽視している
甲南大学|知っていますか? 「勉強に効果てきめんな睡眠」の手に入れ方

【ライタープロフィール】
亀谷哲弘
大学卒業後、一般企業に就職するも執筆業に携わりたいという夢を捨てきれず、ライター養成所で学ぶ。養成所卒業後にライター活動を開始し、スポーツ、エンタメ、政治に関する書籍を刊行。今後は書籍執筆で学んだスキルをWEBで活用することを目標としている。

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