偏差値95の京大首席合格者が教える「知識がつく読書術」。絶対に “もくじ” から読み始めるべきワケ。

偏差値95・京大首席合格者 粂原圭太郎さん読書術インタビュー01

勉強熱心を自覚し、人並み以上に読書をしているのに、その努力がどうも身になっている気がしない……。それには明白な理由がありました。

お話を聞いたのは、粂原圭太郎(くめはら・けいたろう)さん。京大に首席合格し、現在はウェブサイト「勉強革命.com」を運営して効率的な勉強法を発信し続けています。著書『偏差値95、京大首席合格者が教える「京大読書術」』(KADOKAWA)でも大きな注目を集めた粂原さんが、本で読んだ内容を確実に知識として定着させるための方法を公開してくれました。

構成/岩川悟 取材・文/清家茂樹

本を読む「目的」を持てば読書が変わる

読書が身になっていない人の多くに共通するのは、「アウトプット先」が明確になっていないことです

定期試験を受ける学生なら、その試験で成果を出すための参考書をしっかり読みますよね。もちろんその勉強法にもよりますが、こういう場合には参考書の内容は頭に入りやすいものです。なぜかというと、定期試験という明確なアウトプット先があるからです。

いわば、アウトプット先は「目的」といってもいいかもしれませんね。僕の場合、小説などの物語を楽しむこともありますが、本を読むことにはなんらかの目的があります。だからこそ、本を選ぶ際にもその目的に沿ったものを選ぶことになる。ビジネスの新しいサービスをつくろうという目的があれば、ビジネスモデルに関する実用書を選ぶことになるわけです。

上記と関連することですが、そもそも本の内容のすべてを頭に入れようとする必要などありません。目的に沿った内容であれば自然に知識として定着するし、そうでない内容なら頭にはなかなか入ってこないでしょう。いってしまえば、後者に関しては読む必要さえもないのです。

そう考えると、本の読み方自体も変わってくるはずです。僕の場合、漠然と頭から読みはじめるということはありません。読みはじめる前に必ず「目次を読む」ようにしています。そうして、自分の目的達成ために必要な内容は本のどこに書かれているのかという「地図」を頭に入れて読みはじめるのです。

もちろん、先にお伝えしたように、本の全部を読む必要はありません。目次を読んで、気になるところだけを読んでもいいでしょう。しっかりした目的を持っていれば、自分に必要な部分を目次からサーチできるはずです。とくに、つねに時間に追われるビジネスパーソンにとっては、この考え方がとても重要なのではないでしょうか。

偏差値95・京大首席合格者 粂原圭太郎さん読書術インタビュー02

読むこと自体が目的の「多読」には意味がない

また、目的があれば、本を読んだあとすぐに「行動」をすることにもなります。これは本当に重要なことです。

新しいサービスをつくるという目的があれば、頭に入れた知識を基にして即座にビジネスモデルの構築に取りかかる。そういう実地の経験が、知識を「血肉」に変えていくのです。とにかく、「現場で使う」という発想が大きなポイントでしょう

その意味で、やり方次第では「多読」もなんの意味もないものになります。本をたくさん読めば、それだけたくさんの知識を得られると思うかもしれません。でも、なかには読むこと自体が「目的」になっている人もいます。そういう多読で得た知識は頭に定着しにくいものですから、読書量の割にはあまり多くのものをもたらしてくれません

たしかに、僕自身の経験を振り返っても、多読によってなんとなく頭に入れた雑多な知識が積み重なって関連づき、結果的になにかを生み出してくれたということもあります。ただ、はっきりした目的があるのなら、やはり本の内容をなるべく早く血肉にする――つまり「使える知識」に変えていく必要があるのではないでしょうか。そのためには、漠然と多くの本を読むのではなく、目的に沿って厳選した本を読むことが大切です

とはいえ、多読が一概に良くないというわけでもありません。たくさんの本に触れなければ、自分にとって本当に重要な本に出会えないということもあるからです。そこで、もし多読をするのであれば、その目的を変えてみてください。

やみくもにたくさんの本を読むことを目的にするのではなく、「自分にとって重要な本を探すこと」を目的にするのです。僕にも、多読で出会った本を何度も読み返して得た知識が、新しいアイデアを考えるといったときに生きてきたという経験は、これまでにたくさんありますからね。

偏差値95・京大首席合格者 粂原圭太郎さん読書術インタビュー03

背表紙を「インデックス」にして日常的に復習を続ける

せっかく目的に沿った読書で得た知識も、忘れてしまってはもったいないですよね。人間は忘れていく動物ですから、血肉にした知識といえども、使わなければ頭のなかから徐々に消えていきます。そういう知識はすでに必要なくなったものという見方もできますが、できればまた必要となったときにいつでも取り出せるようにしておきたいものです。

そのための方法として押さえておきたいことがあります。これは、読後の復習にも関連することです。注目するのは表紙、とくに「背表紙」です。本を読み終えたら、表紙を見ながら、「この本にはこういう内容が書いてあったな」と思い浮かべてみましょう。そうしてから本を本棚に戻すのです。ただそれだけのことですが、これが読後の復習をすることになり、知識の定着具合は格段にちがってきます。

この作業はその後も続けます。普段の生活のなかでなんとなく本棚を見るのです。そこで目に入った本の背表紙を見るたびに、その内容を思い返していく。そうすれば、つねに復習を続けていることになる。背表紙と内容をリンクさせ、いわば背表紙をインデックスとして使う発想ですね

本を読んでも読みっぱなしでは、時間とお金をかけて手に入れた知識を失ってしまいます。そんな無駄はできるだけ避けたいものですよね。

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京大首席合格者が教える 第一志望校に受かる勉強法

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【プロフィール】
粂原圭太郎(くめはら・けいたろう)
1991年6月13日生まれ、群馬県出身。実業家、作家、教育家、競技かるた選手など多くの顔を持つ。2010年に京都大学経済学部経済経営学科に首席合格し、現在は京都大学大学院法学研究科専攻。2014年から3年連続で『最強の頭脳 日本一決定戦 頭脳王』(日本テレビ)に出演。2016年に株式会社iMotivationsを設立し、粂原学園代表として教育業を営む傍ら、企業のコンサルティングなども務める。主な著書に『偏差値95、京大首席合格者が教える「京大読書術」』(KADOKAWA)、『頭の中を無限ループする“あの曲”を一瞬で消し去るすごい集中法』(飛鳥新社)、『京大首席合格者が教える「やる気」と「集中力」が出る勉強法』(二見書房)などがある。

【ライタープロフィール】
清家茂樹(せいけ・しげき)
1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。

 

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