「花金」「自分へのご褒美」は生産性を下げる!? あえてサボることが大切なワケ

怠けるのが大事01

「目標があるのに、怠けがちで成果を出す働き方ができていない」
「仕事を頑張った日は、ついつい飲みすぎてしまい、次の日に支障をきたしてしまう」
「毎日勉強をしたいのに、自分を律することができない」
「いつも仕事のことが気がかりで、プライベートを充実させられていない 」
このように、つい怠けがちな人や、仕事や勉強を効率よく進められない人は、「怠け方」に問題があるかもしれません。

今回は、忙しいビジネスパーソンにオススメの「計画的な怠け方」についてご紹介します。

ついつい怠けてしまうのは「モラル・ライセンシング」の影響 

金曜日の夜は、1週間頑張った自分へのご褒美として、深夜まで飲み歩いていませんか? あるいは、仕事を頑張ったあと、自分のご褒美にスイーツをたくさん食べたり、買い物で散財したりしたことはありませんか? 

このように、人が「自分のためになることをやったならば、その代わりに自分のためにならないことも少しはやっていいだろう」という考えに至る心理を、『スタンフォードの自分を変える教室』の著書であるケリー・マクゴニガル氏は「モラル・ライセンシング」と呼んでいます。

「今日はランニングしたから、ビールを多めに飲んでもいいか」「テスト期間が終わったから、明日は1日中ダラダラしよう」など、いいことをしたら悪いことをしてもいいというマイルールを無意識のうちに作っている人は多いのではないでしょうか。

こういったマイルールを仕事や勉強に適応させすぎてしまうと、達成したいことが達成できなかったり、生産性が下がったりしてしまう恐れがあります。

たとえば「今日は遅くまで残業したから、自分へのご褒美で飲みに行こう」と飲みに行ったとしましょう。結局、飲みすぎて翌日仕事にならず、残業せずに早く帰っていたほうがよっぽど多くのタスクを達成できたのに……なんて事態を招きかねませんよね。また、長時間勉強した翌日、「昨日はたくさん勉強したから、今日はサボってもいいかな」とだらけてしまい、結局普段より勉強時間が減ってしまうこともあるかもしれません。

このように、人は、物事を達成する際に、時間をうまく使えているのか把握することが苦手なのだそう。

そうは言っても、気分転換はしたいですし、自分にご褒美はあげたいですよね。では、賢く時間を使うにはどうしたらいいのでしょうか。

怠けるのが大事02

あえて「怠けタイム」をつくることで集中力を上げる 

メンタリストのDaiGo氏は、あえて「怠けタイム」を作ることで、自己コントロール力を上げる方法を紹介しています。DaiGo氏は、1日のスケジュールの中にあえて1〜2時間ほど怠ける時間を組み込むそう。その間は、仕事などの生産的なことはせずに、ごろごろしたり、お笑い番組を見たりして過ごすのだとか。あくまで、自分のコントロール下で怠けるのが大切だと言います。

意識的に怠ける時間を設けることで、自分へのご褒美と称して丸一日無駄に過ごしてしまうといった事態を避けられるそう。普段から一定の時間を「怠けタイム」に費やし、あえてサボることを心がけていると、「今日も怠けたから明日もしっかり頑張ろう」という気持ちが芽生えて、翌日の集中力を高められるのだとか。無自覚にダラダラするよりも、意識的にダラダラしたほうが、短時間で済むようです。 

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「余白」もスケジュールのひとつとして入れておく 

1日のスケジュールに余白時間をつくる

「怠けタイム」のほかにも、DaiGo氏はスケジュールを立てる際に「あえて余白時間をつくる」という工夫をしているそうです。

1日のToDoリストを作ったり、「◯時から△△をやる」と分刻みでスケジュールを立てたりする人は、多いのではないでしょうか。決して悪いことではありませんが、急用が入ったり、予想外のハプニングが起こったりして予定が崩れることは多々ありますよね。

たとえば「15時〜16時の間にプレゼン資料を完成させるはずが、緊急で会議が入ってしまい、完成できなかった……」などと、予定外の用事が発生してタスクが終わらず、モヤモヤした経験をしたことのある方は多いことでしょう。

そこでDaiGo氏がすすめるのは、スケジュールの中にあえて余白をつくること。 

上記の例でいうと、あらかじめ「16時〜16時半は空白の時間」と決めておけば、緊急会議でできなかったタスクをその時間に進められます。予定通りにスケジュールを進められた場合は、その時間をほかのことに使えますね。前述の「怠けタイム」として一息ついても良いですし、溜まっていた雑務処理をするのも良いでしょう。

スケジュールに余白をつくることで、トラブルや予想外のことが起きてもダメージが少なく、そのぶん、時間的にも、精神的にもゆとりが生まれるのです。このゆとりによって、結果的にやるべきタスクへの集中力が上がるのだとか。

1ヶ月のスケジュールに余白の日をつくる

1日のスケジュールの中に余白の時間を入れるのに加え、1ヶ月のスケジュールの中に余白の日を作るのもいいでしょう。漫画家でエッセイストの益田ミリ氏は、あらかじめ仕事を入れない日を決め、スケジュール帳に書き込むそうです。

例えば、今年はフィンランドへ旅行したんですけど、そのときも年が明けるとすぐに月間カレンダーを開いて、「このあたりに行きたい」というところに線を引いておいたんですね。そうすると手帳を開くたびに目に入ってくるから、「あ、行きたいって書いてるな」が「やっぱり行きたいな」になって「よし、行こう」「旅行会社に申し込もう」ってだんだん変化していくんですよ。何カ月前かの私が結構圧をかけてくる(笑)。

(引用元:Huffpost|スケジュールに「余白」ありますか? 仕事と休みのバランスはこう工夫すればいい

頭の片隅には、「旅行に行きたい」といったやりたいことがあるのに、惰性で仕事を続けてしまい、有給休暇をとれなかった……なんて経験はありませんか? 仕事を入れない日をあらかじめ決めておけば「いつかやりたい」が実行しやすくなりますし、その日は用事を入れないよう心がけることもできますね。

日本は他国と比べ、有給をあまりとらない傾向にあります。総合旅行サイト・エクスペディアの日本語サイト、エクスペディア・ジャパンが、世界19ヶ国18歳以上の有職者男女計11,144名を対象に実施した調査によると、日本の有給取得率は3年連続最下位の50%なのだそう。また、「有給休暇の取得に罪悪感があるか」という質問に対しては、日本人の58%が「ある」と回答し、これは世界で最も高い割合なのだとか。

しかし、休日を充実させてこそ、リフレッシュした状態で仕事ができ、クリエイティブな発想で業務に迎えるのではないでしょうか。働きづめでは、「モラル・ライセンシング」に陥って効率を落としかねません。余暇も含めた生活全体を充実させることで、効率の良い働き方ができるのではないでしょうか。

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やるべきことが、思うように進まない人や、自分には集中力が足りないと感じている人は、スケジュールの立て方を工夫してみてはいかがでしょう?

今回ご紹介したポイントは、「計画的に怠ける」「スケジュールに余白をつくる」ことです。怠けタイムや余白時間は一見、非効率的に思えるかもしれませんが、行動にメリハリが生まれ、モラル・ライセンシングに陥って非効率な行動に走ってしまうことも防ぎます。ぜひ、試してみてくださいね。

(参考)
@人事ONLINE|仕事をサボる心理「モラル・ライセンシング」を上手く克服する方法
DaiGo(2017), 『自分を操る超集中力』, かんき出版.
ケリー・マクゴニガル(2012), 『スタンフォードの自分を変える教室』, 大和書房.
Huffpost|スケジュールに「余白」ありますか? 仕事と休みのバランスはこう工夫すればいい

【ライタープロフィール】
Yuko
大学卒業後、外資系企業に就職。現在は会社を辞め、ライター・翻訳家として活動中。趣味は散歩、ヨガ、カフェ巡り。

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