「朝から意識高く過ごしたい人」におすすめの5つの習慣。まずはカーテンを開けることから始めよう

朝時間にやりたい5つのこと01

みなさんは、朝をどのように過ごしていますか?

意識高く朝から活動したい、余裕を持って朝時間をおくりたい――心ではそう思っていても、毎日ギリギリまで寝ていたり、大慌てで支度をしたりといった過ごし方をしている人も多いのではないでしょうか。

しかし、1日を有意義に過ごすうえで、やはり朝をどう過ごすかは大切な要素のひとつです。あなたの朝時間の質を高める5つのヒントをご紹介しましょう。

【1】日光を浴びながら瞑想しよう

みなさんの中には、部屋のカーテンを閉めきったまま朝を過ごしている人もいるかもしれませんが……まずはカーテンを開けましょう

医師の帯津良一氏は、朝の日光には心の安定に深く関与する脳内伝達物質「セロトニン」の分泌を促す作用があると述べます。“朝の” というのが重要だそうで、日中の太陽光だと照度が強すぎるためセロトニン分泌には不向きなのだとか。セロトニンが不足すると、慢性的ストレスやイライラ感、意欲減退などを引き起こすため、1日を活発に過ごしたいのであれば朝日の力を借りましょう。

日光浴と同時におすすめしたいのが「瞑想」です。欧米では手軽にできる集中術として人気を博していますが、メンタルトレーナーの加藤史子氏によれば、目を閉じて「息が体のどのあたりに入ったか」「その量はどれくらいか」など呼吸に意識を向けるだけでリラックス効果が期待できるとのこと。1~3分程度でいいそうです。

朝日を浴びながら瞑想――時間に追われがちな朝だからこそ、心に平静をもたらすために実践したい習慣です。

朝時間にやりたい5つのこと02

【2】軽い運動に取り組んでみよう

朝に体操やウォーキングをしている人を見かけたことがある人もいるはず。清々しい空気を味わえますが、メリットはそれにとどまりません。

ハーバード大学医学部のジョン・J・レイティ博士により、運動することで脳内で盛んに分泌される「脳由来神経栄養因子」という物質が、脳のニューロン形成を促すことが判明。レイティ博士は次のようにも述べており、運動で脳機能向上の効果が期待できることがうかがえます。

さらにものを覚えたり認知能力を高めるために必要な神経結合を増やしたり、ドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンといった思考や感情にかかわる神経伝達物資の分泌を促す効果も、運動にはあります

(引用元:プレジデント・オンライン|脳細胞が増える運動「3つの条件」

ちなみに、医師の秋津壽男氏は、早朝のランニングを推奨していません。理由は、血圧上昇をはじめとする健康上のリスクを招きかねないから。体に負担をかけず体調を整えたいのならば、やはりウォーキングがおすすめだそうです。

晴れた日には近所を散歩――朝日を浴びられますから一石二鳥ですね。

朝時間にやりたい5つのこと03

【3】「3行ポジティブ日記」を書こう

仕事で失敗が続いている……勉強の成果が出ない……そんなふうに悩み事を抱えている人は、朝時間を使ってリセットするのも手です。朝イチ業務改善コンサルタントの池田千恵氏は、前の日の失敗をありのままに書き出し、その対応策を考える「朝の3行ポジティブ日記」を提案しています。

たとえば、前の日の仕事でプレゼン資料作成が全然進まなかったとしましょう。こんな場合、「昨日は仕事が全然捗らなかった……。資料に何を書くべきなのか、どんな構成にするべきなのか、いろいろ迷ってしまったな。わからないことが出てきたら正直に先輩に聞くことにしよう。ひとりでうなっているより、できる人にアドバイスを求めたほうがアウトプットの質も上がるから」など。

このように、前の日を振り返ることで「前向きな視点が得られる」と池田氏は述べます。悩みが悩みであり続けるのは、頭の外に出そうとしないから。悩み事を紙に書き出し、自分をいちど客観視してみましょう。

朝時間にやりたい5つのこと04

【4】新聞をチェックしよう

世の情勢を知るのは、特に仕事においてとても大切なこと。取引先との雑談のネタとして使えますし、何かのアイデアのきっかけにもなるかもしれません。インターネットで簡単に情報を手にできる時代ですが、ここではあえて「新聞」という最もクラシックなツールをおすすめしましょう

ジャーナリストの池上彰氏は新聞について、「短時間で世の中の動き全体を俯瞰できる『一覧性』、そして記者が現場を取材して書いている記事の『正確性』は、ほかのメディアに比べて圧倒的に優れている」と述べています。新聞が「世の中を知るための基本かつ最良のツール」というのが、池上氏の持論です。

たしかに新聞は、ページをめくればさまざまな情報をいちどきに手に入れられます。また、ファクトチェックが幾重にも行なわれるため、情報の信頼性も非常に高いですよね。役立つ情報を朝のうちに吸収して、その日の仕事に活かしてみましょう。

朝時間にやりたい5つのこと05

【5】10分間だけ読書しよう

経営コンサルタントの中島孝志氏は、「朝のわずか10分間の読書で、頭の中が整理され、仕事の成果や業績アップにもつながる」と説きます。

その理由は、読書が脳を活性化させるから。中島氏によれば、朝読書によって交感神経が刺激され、脳が覚醒状態になるとのこと。たしかに、活字を読むという行為は、脳に適度な負荷をかけてくれそうですよね。また、“朝の” 読書というのもポイントなのだそう。朝といえば、仕事に行く前の時間。本で得た情報をその日の仕事にそのまま活かしやすいため、“読んで終わり” になりづらいというメリットがあります。

ちなみに、読むのは好きな本でいいそうですが、仕事に役立てたい場合は「各業界の有名人の本」「定評のある版元の本」「時流を先取りした本」などがおすすめとのこと。手始めに、いま話題のベストセラーやロングセラーなどを手にとって、朝に10分だけ読書してみてはいかがでしょうか。

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朝の過ごし方で1日が変わります。ギリギリまで寝ている……準備に追われる……そんな人は、ちょっとだけ早起きして時間を捻出し、ご紹介した5つのことをしてみてください。

(参考)
AERA.dot|セロトニンだけじゃない! 太陽のパワーを医師・帯津先生が解説
医療法人社団 平成医会|セロトニンの増加が心身に及ぼす効果
日本実業出版社|超簡単な「1分間瞑想法」で心もからだも軽くなる!
プレジデント・オンライン|脳細胞が増える運動「3つの条件」
Asagei plus|秋津壽男“どっち?”の健康学「健康づくりに始めたランニングの落とし穴 はまってしまうと危ない中毒性にご注意を」
朝時間.jp|感情に流されない自分になる!朝の3行ポジティブ日記のすすめ
東洋経済オンライン|佐藤優も唸る!池上彰のスゴい新聞の読み方
まいにちdoda|【朝の10分で大きく変わる!】仕事の成果につながる「朝活読書実践術」
中島孝志(2014),『仕事に効く! 朝10分の読書術』, ゴマブックス.

【ライタープロフィール】
亀谷哲弘
大学卒業後、一般企業に就職するも執筆業に携わりたいという夢を捨てきれず、ライター養成所で学ぶ。養成所卒業後にライター活動を開始し、スポーツ、エンタメ、政治に関する書籍を刊行。今後は書籍執筆で学んだスキルをWEBで活用することを目標としている。

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