大事なのは “やらないこと” を決めること。「しないことリスト」で人生に余白を。

「しないことリスト」で人生に余白を01

なにかと慌ただしい毎日、「やらなければいけないことが多すぎて大変だ!」と音を上げている方はいませんか?

たしかに、勉強に仕事に読書に食事にと、1日にやるべきことは多いものです。でも、ちょっとだけ気をつけて振り返ってみてください。「やる必要がないのでは?」というものも意外と多く見つかるのではないでしょうか

余計な物事を減らしてスケジュールに余裕を持つことができれば、本当にやるべきことに多くの時間を割けるようになります。当然、精神的にも大きなゆとりが生まれることでしょう。

今回は、「しないことリスト」というライフハック術をご紹介します。

「ToDo」ばかりだと人生疲れる

 「しないことリスト」と対極のものとして多くの人が思い浮かべるのが、「することリスト(=ToDoリスト」ではないでしょうか。することを逐一書き出し、優先順位をつけながら実行していく――仕事で実践している人も多いかもしれませんね。しかし、このToDoリストには欠点があるのです。

『仕事に追われない仕事術』著者のマーク・フォースター氏によれば、ToDoリストには「あれもこれもと多くを盛り込みがちなゆえ、効率が悪くなる」「雑用や急な思いつきまで書き込んでしまい、することがどんどん増えていく」「時間を考慮しないで書いてしまうことが多く、時間が絶対的に足りなくなる」といった弱点があるとのこと。仕事などでも、「タスクをToDoリストに書いていったはいいものの、その日じゅうに終わらなかった……」なんて経験がある方も少なくないはずです。

私たちが決して忘れてはならないのは「時間は有限である」という視点。やるべきことを積み上げる前に、まずは「やらなくてもいいこと」を見極める――そうやって時間的余裕ができて初めて、やるべきことに注力できるようになるのです

「しないことリスト」で人生に余白を02

「しないことリスト」で人生疲れなくなる!?

数年前から『しないことリスト』という書籍が話題になっています。著者のpha氏は、京都大学を卒業後に就職したものの28歳で退職。それ以降は、シェアハウス発起人や作家として活動するという経歴の持ち主です。

退職後のpha氏は、会社勤めではないという立場になったからこそ、「しなくてよいこと」の多さに気づくことができたと語ります。退職により、pha氏の収入は大幅に減りました。しかし、パソコンや服は定期的に買い替えることなく何年も使い回しすればよく、書籍を買わなくても図書館で借りれば読書ができるため、生活に困っていないのだそうです。

世の中に「しなければいけないこと」が多い理由について、pha氏は「情報が多すぎるから(テレビや雑誌・インターネットから絶えず情報が流れてくる)」「そのほうが儲かるから(メディアが不安を煽ってお金を使わせる)」だと語ります。

そうやって不安を煽る方向で売ってくるものは、まったく役に立たないわけではないけれど、そんなに広告が言うほどは「ないとヤバい」ことにはならないものだ。

(引用元:pha 著(2015),『しないことリスト 』, 大和書房.)

pha氏は、多忙だった社会人時代は現在よりも収入が多かったものの、そのぶん疲れやストレスもたまりやすかったそうです。そして、気晴らしのための遊びや買い物で多くのお金を使ってしまうという堂々巡りのような状態になっていたとのこと。

みなさんも、一度ご自身の生活を思い返してみてください。「しなくてもいいこと」ははたしてどれくらいあるでしょうか。それが、あなたの時間や心を圧迫しているかもしれませんよ。そして、その「しなくてもいいこと」に気づかせてくれるのが、今回ご紹介する「しないことリスト」なのです。

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「しないことリスト」を書いてみよう

じつは筆者自身も、1日のスケジュールを立ててもなかなか達成できないタイプの人間です。そこで実際に「しないことリスト」を書いてみることにしました。 

『しないことリスト』によれば、「過去に固執しない(失敗する確率が高いことは無理に続けない)」「ひとりでやろうとしない(作業をひとりで背負いこまず、他人と分担する)」「嫌なことをしない(自分が好きなことを続けたほうが、良い結果が生まれることが多い)」などを考慮することが、しなくてもいいことを見つけるコツとのこと。

上記も参考に、筆者の生活のなかで「しなくていいこと」がないか考えてみました。

「しないことリスト」で人生に余白を 実際にしないことリスト画像

「しないことリスト」を書いてみて感じたのは、「今まで自分がいかに多くの強迫観念にとらわれていたか」いう点です。

たとえば、筆者が原稿執筆をする際、これまでは頑なにひとりで情報収集することにこだわっていました。まさに「しなくていいこと」でした。そこで、ライター仲間の意見やアドバイスに耳を傾けてみたところ、従来よりも非常にスムーズに執筆が進んでいきました。「仕事はひとりで完成させなければならない」という思い込みは、必要ないものでしたね

仕事以外でも、「SNSは逐一チェックして当日に返信しなければならない」「新作映画は観に行かなければならない」「スマートフォンの新機種が発売するたびに買い換えなければならない」といったルーティンに縛られすぎていたと気づきました。これらも決して焦って実行するほどのものではないですよね。

また、「しないことリスト」はToDoを増やしていくのではなく減らしていくものであるため、書き出す作業を続けていると不思議と精神的に余裕が生まれてくるようにも感じました。“足し算” ではなく “引き算” で考えるというやり方は、これまでの筆者の常識を大きく覆してくれたように思います。

***
毎日忙しいと感じる人は、ぜひ一度立ち止まって「しないことリスト」を書いていってみてください。日々の生活に余白を生み出し、時間にも心にもゆとりをもたらしましょう!

(参考)
マーク・フォースター 著, 青木高夫 訳(2016),『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版 』, ディスカヴァー・トゥエンティワン.
pha 著(2015),『しないことリスト 』, 大和書房.

【ライタープロフィール】
亀谷哲弘
大学卒業後、一般企業に就職するも執筆業に携わりたいという夢を捨てきれず、ライター養成所で学ぶ。養成所卒業後にライター活動を開始し、スポーツ、エンタメ、政治に関する書籍を刊行。今後は書籍執筆で学んだスキルをWEBで活用することを目標としている。

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