「いつも挫折する人」が知らない3つの重要原則。なぜ目標は絶対に紙に書くべきなのか?

すぐに挫折してしまう人のための計画遂行術01

計画を立てたものの、すぐ挫折してしまう……という悩みをお持ちの方は多いかと思います。「継続は力なり」と言いますが、継続をきちんとできている人は一握りです。

しかし、「努力が続かないのは根気がないせいだ」と諦めるのはまだ早いかもしれません。根気以前に、そもそも計画の立て方や取り組み方が間違っていた、という可能性だって大いにあるのです。

本記事では、今度こそ挫折しないための計画設計のコツを3つご紹介します。

【ポイント1】目標は紙に書いて脳に刻み込む

成し遂げたい目標や目標達成のための計画は、すべて紙に書くことが基本です。いつも使っている手帳やノートに書いたり、できれば部屋にも貼ったりしましょう。

紙に書くと「生成効果」が発生します。生成効果は神経心理学の概念で、「自分で作った(アウトプットした)ものは忘れにくい」という意味。つまり、紙に書くことで、書いた目標や計画はより明確な形で脳にインプットされるのです。

リーダーシップのトレーニングや研究に携わるリーダーシップIQ社の創設者、マーク・マーフィ氏は、次のように述べています。

目標を書き出すことで、頭の中に描いたイメージが再処理・再生成される。頭の中の絵について再び考えて紙の上に表現し、ものを配置・計測し、空間的な関係を考えたり、表情を描いたりする必要があり、そこでは多くの認知プロセスが起きている。

(引用元:Forbes JAPAN|神経科学が示す、目標を書き出すことの重要性

頭の中にある考えやイメージを書き出すのは、意外と大変な作業です。なかなか適切な言葉が浮かばなかったり、簡潔にまとまらなかったりして、苦戦するかもしれません。しかし、いざ書き終えると、書き出したものは頭の中にあったときよりずっとすっきり整理され、クリアになっているのが実感できるはずです。

目標や計画があるものの書き出してはいない、という方は、とにかく一度、文字という形にしてみてください。すると、計画の思わぬ穴が見つかる、本当に目指すべきものがほかに見つかるなど、新たな発見があるかもしれません。

【目標】
社内でトップセールスを獲る。

【計画】
月間成約数を半年間で20件増やす。そのために、

  1. 時間の使い方を見直し、アポイントの数を増やす。
  2. A課長にトークの欠点を指摘してもらい、指摘をもとにトークスクリプトをつくる。

【目標】
半年後のTOEICで700点以上取る。

【計画】
平日の出社前に1時間、土日は5時間勉強する。問題集を最低5問解くことと、英字新聞の記事を最低1つ翻訳することを日課にする。

上記のように、なるべく細かく計画を書き出していくと、「じゃあ、アポイントは1日何件まで増やせばいいのだろう?」「出社前に時間をつくるにはどうすればいいのだろう?」という具合に、より具体的な戦略が見えてくるはずです。

すぐに挫折してしまう人のための計画遂行術02

【ポイント2】ビジョンは努力の燃料になる

「何かを成し遂げたい!」と決意したら、計画よりも先に描くべきなのが「ビジョン」です。ビジョンとは、「目標を成し遂げることで手に入る、ワクワクする未来」を指します。

たとえば、あなたが「社内トップセールスを獲りたい」と思い立ったとします。しかしこの願望はまだビジョンとは言えません。なぜなら、トップセールスを獲ることの具体的なメリットが示されていないから。「社内トップセールスを獲りたい」という場合のビジョンの例としては、

「トップセールスを社内で表彰され、喜びを感じる」
「同僚から一目置かれ、誇らしくなる」
「昇給したら新しい車を買う」

などが挙げられます。ワクワクとした未来像や感情を具体的にイメージして初めて、モチベーションは強固になるのです。

「逆算手帳」シリーズを手掛けるGYAKUSAN株式会社CEO・コボリジュンコ氏は、まず具体的なビジョンを立て、計画をビジョンから “逆算” するようにして練り上げていくことを推奨しています。

計画よりも先にビジョンを立てるべきなのは、ビジョンが努力を続けるための燃料であると同時に、計画の軸となるからです。登山でたとえるなら、「頂上から見た景色は最高だろうなぁ!」と想像すると、山を登る意欲がわきますよね。それに、「あそこに頂上がある」と見えて初めて、どんなルートをたどるべきか考えることができます

これから目標を立てる方や、最近計画がダレてきていると感じている方は、以下の例に倣ってビジョンを書き出してみてください。なるべく、目指す未来を手に入れたときの感情や景色は詳細に描写しましょう。詳細にイメージしたほうが、ビジョンもより具体的で明確になるのです。

【社内トップセールスを獲りたい】
トップセールスを獲って社内で表彰される。表彰台に立って、みんなから拍手されるのはとても気持ちいいだろう。

【英語力を身につけたい】
外資系企業に転職し、流ちょうな英語で仕事をしている自分の姿。映画を字幕なしで観られるようになれば楽しいだろう。

繰り返しますが、ビジョンはとにかく「ワクワクする」ことが重要です。「トップセールスを獲って表彰されたい」をビジョンに設定したとしても、表彰されたって嬉しくないというのであれば、別のビジョンを用意する必要があります。

途中で「そもそも何のために頑張っているんだっけ?」とモチベーションを見失わないように、ビジョンは時間をかけてじっくり固めましょう。

すぐに挫折してしまう人のための計画遂行術03

【ポイント3】小刻みに締切を設け、やる気を供給

計画を立てる際には、必ず「締切」を設けましょう。締切がなければ、計画はずるずると後ろ倒しになり、いつまでも終わらなくなってしまいます。

加えて、締切は「火事場の馬鹿力」を引き出し、パフォーマンスをアップさせる効果があります。精神科医の樺沢紫苑氏は、次のように述べています。

締め切りを設定すると、集中力とモチベーションが高まります。その理由は2つ。1つは、追い込まれた状態によるノルアドレナリンの働き。もう1つが、「今月末までに終わらせる!」という明確な目標設定によるドーパミンの働きです。

(引用元:ダイヤモンドオンライン|締め切りがないと仕事が片付かない、医学的な理由

樺沢氏によると、ノルアドレナリンとは、恐怖や不安などを避けるときに分泌される神経伝達物質のこと。集中力を高めたり、脳機能を活性化させたりする力があります。一方で、ドーパミンとは楽しさや報酬を求めて頑張るときに分泌される物質で、やる気や快楽をもたらします。

つまり、締切が迫ると、恐怖と高揚という相反する感情が入り混じり、両方向の作用から能力を引き出してくれるのです。

「月間成約数を半年間で20件増やす」というような長いスパンでの締切はもちろんですが、「1ヶ月でまずは3件」「さらに1ヶ月後にもう3件」というような、小刻みの目標も立てましょう

目標が達成されたとき、先述のドーパミンが分泌され達成感が得られます。小刻みの目標は、いわば「給水ポイント」。定期的にやる気を補給してくれるので、長いスパンの計画でも、モチベーションを維持しやすくなるのです。

***
破綻しにくい計画の立て方のコツを3つ、ご紹介しました。この記事を参考に、ぜひ目標や計画の立て方を見直してみてくださいね。

(参考)
Forbes JAPAN|神経科学が示す、目標を書き出すことの重要性
ダイヤモンドオンライン|夢を現実に変える方法は、とてもシンプル
東洋経済オンライン|「トップ営業になる」という目標がダメな理由
ダイヤモンドオンライン|締め切りがないと仕事が片付かない、医学的な理由
東洋経済オンライン|「やる気スイッチ」ドーパミンを増やすコツ

【ライタープロフィール】
佐藤舜
中央大学文学部出身。専攻は哲学で、心や精神文化に関わる分野を研究。趣味は映画、読書、ラジオ。人生ナンバーワンの映画は『セッション』、本は『暇と退屈の倫理学』。好きな芸人はハライチ、有吉弘行、伊集院光、ダウンタウン。

 

 

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