読書がはかどる「3つの黄金比」ここにあり! 本は「9:1」で選びなさい

読書がはかどる3つの黄金比01

「いまいち読書が進まないな……」
「読んだはずなのに内容を全然覚えていない……」
「本を開いていても途中で気が散ってしまう……」
読書に関して、こんなことを感じている人はいませんか。読書という行為は、私たちに新たな知見をもたらしてくれるだけでなく、創造力や思考力を養うことにもつながります。できることならば、読書をもっとはかどらせて自身をさらに向上させたいですよね。

そこで今回は、読書をはかどらせるための「3つの黄金比」をご紹介しましょう。

【1】読書量を増やしたいならば「9:1」

本をたくさん読んで知識を広げたいにもかかわらず、「読むのが遅い」「読書を習慣化できない」といった理由で読書量がなかなか増えていかない人は多いはず。そこで、あなたがこれから読もうとしている本のリストを一度確認してみてください。読む本を見直すことで、読書量をもっと増やせるかもしれません

年間700冊以上もの読書量を誇る書評家の印南敦史氏は、本は以下の3種類に分けられると述べています。

  1. 読まなくてもいい本
  2. 速く読める本
  3. 速く読む必要のない本

1の「読まなくてもいい本」は、いまの自分が得たい知識や情報が載っていない本のこと。これを外したうえで、2の「速く読める本」と3の「速く読む必要のない本」の割合を「9:1」にすると、読書が習慣化されて充実した多読生活が送れるようになるのだそう。

ここで言う「速く読める本」とは、読み飛ばしても理解に差し支えないライトなビジネス書や平易な入門書などが該当するでしょう。印南氏は「どこから読んでも相応の価値を見出せる『切れ目』が多い本」と説明しています。一方の「速く読む必要のない本」とは、自分がじっくり時間をかけて読みたい本のこと。重厚感のある古典的名著や専門性の高い本などが挙げられるでしょうか。

印南氏は、「速く読める本」の割合を多くすると「前に進んでいる感じ」を得ることができると述べます。仮に斜め読みだったとしても、「読了した」という事実は確実に私たちの背中を後押ししてくれますよね。そういった感覚が、読書を習慣化するモチベーションにつながっていくのです。逆に言えば、読書の進みが悪い人は、単純に難しい本ばかり手に取っているのが原因かもしれませんよ。

たとえば、世界経済に関する知識を得たいと思ったならば、一般向けに平易な解説がなされている入門書を複数冊選びつつ、深い考察がなされている専門書に1冊だけ挑戦してみるなど、読書にメリハリをつけてみてはいかがでしょうか。

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【2】使える知識を身につけたいならば「3:7」

「本で学んだことをすぐに忘れてしまう」「使える知識が身につかない」と感じているのならば、もっとアウトプットの習慣を取り入れるべきです。 

ベストセラー『学びを結果に変えるアウトプット大全』著者で精神科医の樺沢紫苑氏は、「本を読んでも記憶に残らない人はアウトプットをしていない」と指摘しています。つまり、「話す」「書く」といったことをせず、本を「読んだ」だけで満足してしまっているということ。樺沢氏は、記憶定着に最もよい比率として「インプットが3に対してアウトプットが7」をすすめています

これは、コロンビア大学の心理学者であるアーサー・ゲイツ博士の実験によって明らかになったことです。実験では、100人の子どもを被験者に、人物プロフィールを覚えさせて暗唱させました。その際、覚える時間(インプット)と練習する時間(アウトプット)の割合を変えたところ、インプットが3割・アウトプットが7割の「3:7」の比率のグループが最も優秀な結果を残したのだそう。

樺沢氏によれば、インプットした内容を「1週間以内に3回」を目安にアウトプットするのがよいそうです。樺沢氏が実践している4通りのアウトプット方法を紹介しましょう。

  1. 本を読みながら、マーカーで線を引いたりメモにとったりする
  2. 本の内容を人に話す
  3. 本の感想や印象的な言葉をSNSでシェアする
  4. SNSなどに書評やレビューを書く

インプットした情報を整理したり、それを人に伝えたりすることで、着実に記憶に留めて知識を自分のものにすることができます。また、SNSで感想をシェアしたり読書仲間をもったりすることも、読書のモチベーション向上につながるでしょう。

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【3】集中力を維持したいならば「25:5」

「本を読むときに集中力が続かない……」という人もいるでしょう。集中力を維持するために知っておいてほしいのが「25:5」の黄金比です。

「ポモドーロ・テクニック」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、イタリア出身のコンサルタントであるフランチェスコ・シリロ氏が考案した時間管理術で、仕事や勉強などのタスクを25分間続けたあとに5分間の休憩をとるというもの。この間隔を守るのが、集中して効率よくタスクを処理するうえで最適なのだとか。

じつは、1日20冊もの本を読む読書家であるメンタリストDaiGo氏も、読書をするとき同じような方法を実践しているのだそう。ⅮaiGo氏いわく、脳は一度にたくさんの情報を処理できないため、インプットされた情報を整理するうえでも、あいだにインターバルを挟むことは脳科学的に理にかなっているとのこと。そしてDaiGo氏は、インプットする1つのセッションに適切な時間は、およそ20~30分と述べます。

これはポモドーロ・テクニックの時間とちょうど重なりますね。集中して本を読みたいという人は、タイマーをセットして「読書25分:休憩5分」の時間管理術を始めてみてはいかがでしょうか。

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今回の記事を参考に、いまのあなたに必要な黄金比をぜひ試してみてください!

(参考)
ダイヤモンド・オンライン|多読生活をはじめたい人の「9:1の法則」
STUDY HACKER|記憶効率を上げる黄金比は「3:7」だ。勉強に脳科学を取り入れるべし。
ダイヤモンド・オンライン|学びを結果に変えるための「アウトプット」ノウハウ
樺沢紫苑(2015),『読んだら忘れない読書術』, サンマーク出版.
ニューズウィーク日本版|ポモドーロ・テクニック:世界が実践する時間管理術はこうして生まれた
Mentalist DaiGo Official Blog|【11時間ぶっ通し集中】サイクルメモ入門

【ライタープロフィール】
青野透子
大学では経営学を専攻。在学中にたくさんの本に触れ、文筆業に憧れを抱くようになる。卒業後は情報・通信業の事務としてアルバイトをしながら書評ブログを書く。現在はライターの道に進むことに決め、日々勉強中。趣味は読書(文学・心理学)、カフェ巡り。

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