「当たり前に勉強ができる人」になるために、ぜひ口癖にしたい “4つの言葉” たち。

息をするように勉強できる人の4つの口癖01

  • やる気が出ず、勉強にとりかかれない
  • 気分が乗らず、勉強がはかどらない
  • 勉強習慣が続かず、いつも三日坊主になってしまう

こんなお悩みは「口癖」の力で解消できるかもしれません。「言霊」という言葉がありますが、科学的にも、自分が発する言葉は思考・行動に少なからぬ影響を与えるとされています。

息をするように勉強できる人に生まれ変わりたい方は、以下にご紹介する4つの言葉を口癖にしてみましょう。

「口癖」が自分を変える理由

まずは、口癖が勉強のモチベーションを左右する科学的根拠をご紹介。よい口癖をもつことの重要性をご理解いただきましょう。

浜松医科大学名誉教授・高田明和氏は、言葉を発したり聞いたりすると、脳の「ミラーニューロン」が刺激され、感情や行動に影響が及ぶと解説しています。

ミラーニューロンとは、通称「モノマネ細胞」と呼ばれ、見聞きしたもののマネをしようとする働きをもつ神経細胞です。たとえば、ミラーニューロンの働きで起こる現象には以下のようなものがあります。

  • スポーツの試合を観ていると、あたかも自分がプレイしているように興奮する
  • 笑っている人を見ると、つられて楽しい気分になる
  • サクセスストーリーを読むと、自分が成功したかのように感動する

高田氏によると、上記のようなミラーニューロンの作用は、自分が発する言葉によっても発生するとのこと。つまり、ポジティブな言葉を頻繁に口にしていれば、脳がその言語イメージを “まねよう” とするため、意識や行動がいい方向に変わると考えられるのだそうです。

米ハーバード・ビジネス・スクール准教授で心理学研究者、アリソン・W・ブルックス氏による論文(2014年)でも、ポジティブな言葉を発しただけで、明らかにパフォーマンスが向上したという実験結果が。

そこで、これから勉強を習慣づけていきたい方は、次章からご紹介する4つの口癖を身につけて、意識をいい方向に変えてみてはいかがでしょう。

息をするように勉強できる人の4つの口癖02

 

【口癖1】「○○ならできる」

勉強が嫌いな人は「勉強しない理由」を見つけるのがうまいものです。たとえば、こんな言い訳が頭に浮かんでしまうのは、人間である以上仕方のないこと。

「気分が乗らないから、今日は勉強できない」
「難しくてよくわからないから、勉強が進まない」
「頭がボンヤリするから、勉強したくない」

しかしこうしたネガティブ思考を放置したままでは、一向に勉強へ取りかかれません。

そこで習慣化コンサルタントの古川武士氏がすすめているのは、「○○できない」といった否定的思考を、「○○ならできる」という能動的な言葉に置き換える方法です。たとえば、以下のとおり。

「気分が乗らないから、勉強できない」
 →気分を上げるために、好きな音楽を聴く・お菓子を食べることならできる

「難しくてよくわからないから、勉強が進まない」
 →この分野に詳しい友達に、電話で質問することならできる

「頭がボンヤリするから、勉強したくない」
 →頭をシャキッとさせるために、少し散歩することならできる

上記のように能動的な言葉を口癖にすれば、「勉強できない理由をつぶすための行動」を起こすことができます。自然と勉強に向かえるようになりますよ。

息をするように勉強できる人の4つの口癖03

【口癖2】「ありがたい」

「勉強はつまらない」
「なぜこんなに大変なことをやらなければいけないんだ」

このように、勉強による精神的苦痛ばかりを感じているなら、少しだけ意識を変えて、「学べることがありがたい」という感謝の心をもつようにしてみてください。

そもそも、「好きなことを自由に学べる」というのは、とても贅沢なこと。『日本大百科全書』によれば、「スクール」という言葉の語源はギリシア語で “余暇” を意味する「スコレー(skhole)」。勉強とは本来、時間的・経済的ゆとりがあるからこそできる “贅沢品” なのです。それをふまえると、「自分はつまらない勉強をやらされている」と考えるのは、あまり適切とは言えません。

また、科学的に、感謝の心をもつこと自体に多くの利点があると判明しています。脳科学者の細田千尋氏は、日頃から感謝の心をもつことで、

  • ストレス反応が起こりにくくなる
  • 充実感を得やすくなる
  • 幸福感が高まる
  • 楽観的になれる

など、さまざまなメリットが得られると指摘。

さらに、英ウォーリック大学が2015年に発表した論文にも、幸福を感じている人はそうでない人に比べ、12%も生産性が高くなるとの報告が。感謝によって幸福感が高まれば、いい気分で勉強に励めるのみならず、能率までアップできる可能性があるのです。

勉強できる環境があってありがたい
新しい知識を学べてありがたい

こんな感謝の言葉を口癖にすれば、貴重な勉強時間を大切に使おうという意識が高まるはず。感謝の心をもつことは大切である――古今東西、数多くの偉人や宗教思想が伝えてきた真理は、勉強にも当てはめることができるのですね。

息をするように勉強できる人の4つの口癖04

【口癖3】「5、4、3、2、1、スタート!」

「勉強を始めたい、でもやる気が起きない……」こんな葛藤が生まれたときは、すぐさま頭のなかで5、4、3、2、1、スタート!とカウントダウンを始めましょう。そしてカウントがゼロになったら、とにかく机に向かう、ノートを開くなど、勉強を始めるためのアクションを強制的に起こしてみてください

これは、弁護士でモチベーション講師のメル・ロビンス氏が、著書『The 5 Second Rule』のなかで提唱した、「5秒ルール」という有名なテクニックです。

ロビンス氏の解説によれば、私たちは本来、新しい行動を起こすことを好まず、現状を維持し続けようとする傾向性をもっているとのこと。たとえば、起床後なかなかベッドから出られないのは、「ベッドに寝ている」という現状を維持し続けるほうがずっと楽だからです。

この惰性を振りきり、勉強など別の行動に取りかかるためには、多少無理をして強制的にアクションを起こし、現状打破の “きっかけ” をつくってあげる必要があります。その “きっかけ” のつくり方のひとつというのが、この「5秒ルール」なのです。

大脳生理学者の池谷裕二氏も、やる気を出すにはとにかく身体を動かし、脳の「淡蒼球」という部位を刺激することが重要であると述べています。このような脳科学的観点からも、「カウントダウンして強制的にアクションを起こす」というロビンス氏の方法は、合理的であると考えられるでしょう。

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【口癖4】「今日も絶好調だ!」

「あれっ、今日はなんだか調子が悪いかも……」そんなふうに感じる日ってありますよね。そんなときこそあえて、

絶好調だ
いい気分だ
頭がよく回っている

などの前向きな言葉を口に出してみましょう。

1989年、米イエール大学の社会心理学者ピーター・サロヴェイ氏は、病気の症状に苦しむ被験者を集め「幸せ」または「悲しい」という感情を喚起する実験を行ないました。その結果、「幸せ」グループの被験者より、「悲しい」グループのほうが、より多くの苦しみを感じる傾向が見られたそう。

「病は気から」と言いますが、ネガティブな言葉を使っていると、心身のコンディションがさらに落ち込んでしまう恐れがあるのです。

したがって、本当は体調が悪いわけでないにもかかわらず「勉強ダルいなぁ」「頭が回らないなぁ」と感じたら、そうした暗い言葉をそのまま口にするのは避けましょう。そして、「よし、絶好調!」と前向きな言葉を口にすることを心がけてください。すると、冒頭で述べた「ミラーニューロン」にポジティブなイメージが伝わり、勉強を頑張る元気が湧いてくるはずです。

***
勉強意欲が湧かない方は、上記4つの口癖を積極的に発するようにし、“言霊” の力で意識を変革していきましょう。

(参考)
Leader’s Lounge|脳科学の権威が解説!ポジティブな言葉が効果的な理由
脳科学辞典|ミラー・ニューロン
Harvard Magazine|A Better Path to High Performance
古川武士 (2019), 『理想の人生をつくる 習慣化大全』, ディスカヴァー・トゥエンティワン.
プレジデントオンライン|脳科学者が直伝、1週間で「ご機嫌な人」になれる日記の書き方
WARWICK|Happiness and Productivity
コトバンク|学校
TED|「F」で始まるあの言葉― 自分をだますのを止める方法|メル・ロビンス|TEDxSF
プレジデントオンライン|池谷裕二が指南!やる気が出る「脳」のだまし方
内藤誼人 (2019), 『最高に幸せになる「口ぐせ」』, 秀和システム.
APA PsycNet|Influence of mood on health-relevant cognitions.

【ライタープロフィール】
佐藤舜
大学で哲学を専攻し、人文科学系の読書経験が豊富。特に心理学や脳科学分野での執筆を得意としており、200本以上の執筆実績をもつ。幅広いリサーチ経験から記憶術・文章術のノウハウを獲得。「読者の知的好奇心を刺激できるライター」をモットーに、教養を広げるよう努めている。

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