いますぐやめて!「勉強中の4つのムダ」 つくるべきは “まとめノート” ではなく “○○ノート”

勉強でやりがちな4つの無駄01

人一倍力を入れて勉強しているつもり。だけど、覚えが悪かったり集中できなかったりと、いまひとつはかどっている感じがしない。そんな方は、もしかすると少し「無駄なこと」をしているのかもしれませんよ。

今回は、無自覚なままやってしまいがちな「勉強中の4つの無駄」について解説します。ご自身の普段の勉強スタイルに当てはまるものはないか、ぜひチェックしてみてください。

【無駄1】「黙読するだけ」で暗記しようとする

テキストの内容を暗記するために、ひたすら目で追い続ける。そんな「目で見る(読む)だけ」で暗記に挑むのは無駄です。

資格試験学校の講師を10年務め、成果が出る勉強法に精通する石川和男氏は、視覚だけに頼った暗記法は間違いだと断言しています。目で見るだけでなく、声に出す、耳で聞くなどして多くの感覚を働かせるほうが、より効果的に暗記できるのだとか。つまり、暗記するには、黙読よりも音読のほうがいいということです。

これは、脳科学的にも理にかなっています。東北大学教授で脳機能を研究する川島隆太氏によると、音読では、声を出すのに加えその声を耳で聞くことにもなるため、大脳のより広い範囲が活発に働くのだそう。また、音読の直後には記憶の容量が20~30%も増えると言います。

医学博士で受験アドバイザーの福井一成氏が特にすすめるのは、耳栓をした状態で、文章を指でなぞりながらささやき声で読むこと。この音読の仕方だと、骨伝導で声が頭の中で大きく響くため、集中力も高まるのだそう。ぜひ試してみてください。

勉強でやりがちな4つの無駄02

【無駄2】きれいな「まとめノート」をつくる

テキストや授業の内容を、サブノートにきれいにまとめ直す。これも、時間が無駄になるだけの不要な作業です。

なぜなら、苦労するわりに必ずしも結果につながらないから。現役東大生作家で勉強法の著書を多くもつ西岡壱誠氏は、時間をかけてきれいなノートをつくることは「苦労」ではあるが、試験で点がとれるといったような成功につながる「努力」であるとは言い切れないと述べます。苦労と努力は違うのです。

では、なぜそんな無駄なことをしてしまうのでしょう。これについて先述の石川氏は、きれいなノートをつくることが目的になっているからだと言います。書いただけで満足して、努力した気になってしまう。それでは覚えたり理解したりできないのも当然ですよね。

そこで、もしノートづくりをするのであれば、石川氏がすすめる間違いノートをつくるとよいでしょう。これは、テキストや問題集、模擬試験などいろいろな教材に分散する「わからない箇所」を1冊にまとめたノートのこと。間違った問題はもちろんのこと、なかなか覚えられない箇所、理解できない箇所など、苦手なことを教材から抜き出して書きます。この1冊を繰り返し復習することが、苦手克服に役立つというわけです。

書き方のポイントは、余白を十分にとって大きな字で書くことと、出典(教材名・ページ数)を記しておくこと。書き込みや見直しがしやすくなるそうですよ。きれいなだけのノートより、本当に役立つノートづくりを意識しましょう。

勉強でやりがちな4つの無駄03

【無駄3】「インプット」を重視しすぎる

知識を頭に入れることに熱心になるあまり、問題演習がついおろそかになる。このようなインプット偏重の勉強も無駄だと言えます。

精神科医の樺沢紫苑氏によると、「読む」「聞く」というインプットだけでは内容を記憶できないのが人間の特性なのだそう。脳に記憶として残るのは、話したり書いたりして「使う」情報だけ。つまり、アウトプットしなければ、いくらインプットしてもその情報は記憶に留めておけないのです。勉強の成果につながらないのは明らかですよね。

樺沢氏いわく、最も効率よく記憶できるインプットとアウトプットの比率はインプット3:アウトプット7だとのこと。そうはいっても、練習問題や過去問を解くなどのアウトプットの時間を新たに設けるのは、大変だと思う人もいるでしょう。そんな人は次のように考えるとよいそうです。

1カ月に3冊の本を読んでいる人なら、2冊に減らす。そうしてつくった1冊分の読書時間をアウトプットに回すのです。もっと言えば、読む本を1冊にしてもいい。そのほうが、ただ3冊の本を読むことの何倍もの自己成長につながります。

(引用元:STUDY HACKER|記憶効率を上げる黄金比は「3:7」だ。勉強に脳科学を取り入れるべし。

この考え方に沿って、勉強時間の使い方を少し変えてみればいいのです。テキストを読むのにあてる時間を減らして、そのぶん問題を解く時間を増やしましょう。こうすれば、覚えなければと焦って過剰にインプットするよりも、勉強の効率を一気に上げることができるはずです。

勉強でやりがちな4つの無駄04

【無駄4】無理に「眠気を我慢」する

勉強中に眠くなると、多くの人は頬をつねったりガムをかんだりして目を覚まし、無理にでも勉強を続けようとするかと思います。でも、このように眠気を我慢するのは脳にとってよくない無駄な努力なのです。

みなさんは、勉強中うとうとして無意識にカクッと眠ってしまったことがあるでしょう。雨晴クリニック副院長で睡眠専門医の坪田聡氏によると、この眠りはマイクロ・スリープ(瞬間睡眠)といい、本人は起きているつもりであっても、実際には数秒ほどの睡眠状態に入っているのだそう。この瞬間的な睡眠には、脳をクールダウンさせ、認知機能を回復させる効果があると言います。

また、坪田氏いわく、瞬間的に眠るだけでなく、より長い時間仮眠をとればさらに効果的だそう。最も効果が高いのは20~30分ほどの仮眠。長く寝すぎないよう、椅子の背にもたれたり机にうつ伏せになったりして眠るとよいそうです。

寝ている時間がもったいないからと無理に眠気を我慢して勉強を続けても、なにもいいことはありません。眠いと感じるときには、いっそのこと寝たほうがいいのです。脳がリフレッシュして、勉強がはかどるようになるでしょう。

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長い時間を使って、ただがむしゃらに勉強している。そんなスタイルにはいくつもの無駄が潜んでいます。その無駄を少しでもなくしてみてください。いままで以上の成果が出せるはずですよ。

(参考)
リクナビNEXTジャーナル|この「勉強法」は、やってはいけない~暗記編~
Sankei Biz|子供の頭をよくする音読&褒めワザ 「脳トレ」で知られる川島隆太所長に聞く
AERA dot.|“耳栓して音読”が暗記に効果的 脳科学で苦手を克服!
リクナビNEXTジャーナル|この「勉強法」は、やってはいけない
ダイヤモンド・オンライン|現役東大生が語る「最強の暗記術」と「やってもムダな勉強法」とは?
THE21オンライン|偏差値30から税理士合格!「2割引き」勉強法
STUDY HACKER|記憶効率を上げる黄金比は「3:7」だ。勉強に脳科学を取り入れるべし。
現代ビジネス|最新研究「瞬間睡眠」が、脳を若返らせる 昼間に突然「カクッ」あの瞬間に起きていること

【ライタープロフィール】
YUKA
大学ではフランス語を専攻。高校では一年間オーストラリアへ留学。海外への一人旅も経験し、夢は海外移住。趣味は音楽鑑賞・グルメ巡り・旅行など。

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