「疲れてるけど頑張ってしまう」人の3つの危ない習慣。無理に “○○” してませんか?

疲れた人がやってはいけない3つのこと01n

日々のハードな仕事や勉強で、心身ともに疲れていませんか? 疲れているのに、それでもやらなきゃ……と自分にむちを打ってはいけません。その行動は、あなたの体も心もむしばんでしまうからです。

そこで今回は、疲れた人が「やってはいけない」3つのNG行動と、それらの対策についてお伝えしましょう。

【NG1】疲れを無視して無理やりポジティブに振る舞おうとする

疲れていても、「ポジティブシンキング」で無理に明るく振る舞おうとすることがあるかもしれません。しかし、その行動は疲れをさらに加速させる恐れがあります。

ニューズウィーク記者のモーガン・ミッチェル氏いわく、古くからポジティブシンキングが浸透しているアメリカでは、うつや不安といったネガティブ思考をもつことは恥ずかしいという風潮があるのだそう。そのため、無理やりにでもポジティブ思考を保とうとする人が多いのだとか。

しかし、エール大学のエリザベス・ニーランド氏らの研究によれば、ポジティブ思考が強い人は、ネガティブ思考が芽生えた際自分に責任があると感じやすいとのこと。ポジティブになれないのは自分のせいだと責め立てることで、さらにネガティブな意識が高まり、結果的に疲れがたまってしまうと指摘します。せっかくポジティブシンキングを実践したのにこのような状態に陥るのは、避けたいところですよね。

ですので、疲れているときは、ポジティブ思考を強制的に目指すのではなく、あえてネガティブ思考にも向き合ってみましょう。具体的なやり方として、『のびのび働く技術』の共著者であるリズ・フォスリエン氏とモリー・ウェスト・ダフィー氏は、物事のとらえ方を変える「再評価」という方法を提唱しています。

たとえば、重要なプロジェクトに関わっていて忙しい時期は疲れがたまりがち。そんなとき「いまは疲れている場合ではない……頑張らなきゃ」と考えるのではなく、「いまはたしかに大変だ。でも、昇給のチャンスだとも言える」「疲れがたまってきている。この仕事をやり遂げたら、有給休暇を使ってリラックスするぞ」といったように、ネガティブな感情を一度受け入れ、改めて状況をとらえ直してみるのです。そうすれば、適度にポジティブ思考になれて、疲れがたまりにくくなりますよ。

疲れた人がやってはいけない3つのこと02

【NG2】完璧主義な行動をとる

あらゆる物事に関して失敗を認められず、たとえ疲れていても完遂しようとする「完璧主義」な状態は危険です。

『1つずつ自分を変えていく 捨てるべき40の「悪い」習慣』の著者である午堂登紀雄氏は、完璧主義な人は、常に理想の自分であろうとするため精神的に疲れやすいと言います。「疲れる」→「それでも頑張る」→「もっと疲れる」→「それでももっと頑張る」→「もっともっと疲れる」という悪循環に陥ってしまうのです。あわせて、他人に対しても完璧さを求める傾向があるため、些細なミスなどが気になって余計にイライラしやすいそう。

そこでNPO法人メンタルレスキュー協会理事長の下園壮太氏は、完璧主義的な考えから抜け出すために、「いまの自分をレベル0、なりたい自分をレベル10として、レベル3~7の行動を目指す」という方法をすすめています。

たとえば、仕事で「1日5つのタスクを完了させる」ことをレベル10の目標にしていたとしましょう。とはいえ、最初からレベル10の自分をいきなり目指そうとした結果、達成できない自分に罪悪感を覚えてしまったらなんの意味もありませんよね。この場合、「タスクを1日2つ完了させる(レベル4)」「タスクを1日3つ完了させ、4つめには少しだけ取りかかる(レベル6)」などのように少しずつ目標のレベルを上げていけば、「できない」ことによる罪悪感をもつことなくステップアップできるはず。

また下園氏は、目標に向かって行動した際の感情をあとできちんと振り返ることが大切だと言います。上記の例の場合、レベル4を簡単にこなせると感じたらレベル6へ挑戦してもよい一方、最初に決めたレベル4が難しいと感じたら「タスクを1日1つだけ丁寧にこなす(レベル2)」にハードルを下げるといった工夫をしましょう。そうすれば、現実の自分に合わせることができ、罪悪感からの疲れもなくなりますよ。

疲れた人がやってはいけない3つのこと03

【NG3】長時間労働を積極的に行なう

仕事に対する熱意が高すぎると、疲れていても進んで残業したり自宅に仕事をもち込んだりすることがあるかもしれませんね。しかし、その行動が正しいとは言えません。

日本労働研究雑誌で掲載された研究によれば、労働者のうち「疲れを感じている」と答えた割合は、所定外労働が0時間のグループで8%だったのに対し、2~2.9時間で19%、5時間以上で23%と、見事に比例していることが明らかになりました。当然のことかもしれませんが、長時間労働を行なうのは疲れの原因となります。

また長時間労働をずっと続けていると、脳疾患や心臓疾患を発症するリスクが高まるのだとか。仕事への熱意から、長時間労働が美徳だと信じて一生懸命仕事に取り組んだ結果、体調を崩してしまっては元も子もありませんよね。仕事をたくさんこなしたいなら、長時間労働よりも業務の効率化を目指したほうが合理的なのです。

『仕事を高速化する「時間割」の作り方』の著者である平野友朗氏は、「ムダな時間を削る」ことが業務の効率化につながると述べています。その有効な手段として挙げるのが、卓上カレンダーやPCモニターに貼ってある付箋、スマートフォンの通知などを視界に入れないこと。平野氏いわく、ふとしたときにこれらのものが目に入り一瞬でも気をとられると、そのときしていた作業に対する集中力が切れるため、結果として仕事が遅れることになるのだそう。

やるべきタスクをメモしておきたいときは、「書類の作成は10~12時」「同僚との打ち合わせは13~14時」など、タスクにかかる時間を想定してメモ帳に書き込み、引き出しのなかなど見えない場所に片づけておきましょう。タスクのメモが目に入るたびに集中力が切れてしまうことがなくなりますし、タスクの所要時間を決めておけば長時間の労働を避けることができます。疲れに悩まされることもなくなるでしょう。

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疲れても頑張ってしまう一生懸命な人は、今回ご紹介した方法を参考にして、疲れを軽減できるような対策をとってみてください。

 (参考)
ニューズウィーク日本版|ポジティブ思考信仰の危険な落とし穴
東洋経済ONLINE|仕事中「なぜか機嫌がいい人」がしていないこと
ITmedia|完璧主義の人は、ストレスをためやすい
STUDY HACKER|「疲れてる……でも頑張る」が危険すぎるワケ。“無理しない自分” になるメソッド、教えます
日本労働研究雑誌|長時間労働が健康におよぼす影響
東洋経済ONLINE|若手社員が「仕事を効率化」させる5つのテク

【ライタープロフィール】
亀谷哲弘
大学卒業後、一般企業に就職するも執筆業に携わりたいという夢を捨てきれず、ライター養成所で学ぶ。養成所卒業後にライター活動を開始し、スポーツ、エンタメ、政治に関する書籍を刊行。今後は書籍執筆で学んだスキルをWEBで活用することを目標としている。

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